「Vixion01」のクラウドファンディング成功や「あのメガネ」への反応から感じる「よく見えるようになりたい」需要の高さ、なのに知られてない「見ることお助けグッズ」。

ハイテクなメガネ「Vixion01」って?

「Vixion01」をざっくりと説明するならば「ピントを自動調節してくれるメガネ」です。2023年9月3日現在クラウドファンディング中ですが、様々なメディアで取り上げられています。

「電子メガネ」とでも言えそうなこの製品、大きく見えたりするわけではないのです。誤解を恐れずざっくり言うなら「手前数センチから遠くまで、出来るだけ目に負担をかけずにピントが合った状態で見ることができるメガネ」というところでしょうか。

この書き方をしてピンとこない方は、きっと若い方ですね(あぁ、この言い方はしたくないんだけど 笑)。

逆に、ある程度の年齢の方とか、手元で細かい作業をするような方は「おっ!」と思うんじゃないでしょうか。

これを書いている時点で、クラウドファンディングに参加した方は4000人以上です。あくまで私の感覚ですが、この人数はやはり「多い」と思います。しかもその4000人のうち、参加前実際に手に取って使ってみた人は少数派だと予想。それで4000人は、なかなかの数なはずです。

そういえば「あのメガネ」も結構売れてる様子・・

あの「メガネ」とは・・そう、「ハ〇〇ルーペ」とか「博〇ルーペ」です。CMとかテレビショッピング、色々なお店のディスプレイで見たことある方も多いかと。

実際ご相談にいらっしゃる方が「ハ〇〇ルーペを買ったけど、よく見えなかった」とおっしゃる割合は結構なものです。その手のメガネでは到底倍率が足りない、または見え方と合わないという方であっても、です。

あの大々的なCMにはお金もかかっているでしょう。原価率が低いのかもしれませんが 笑、それにしても結構売れないと、あの広告費をペイできないはず。つまりそれなりには売れているのだと思います。

しかもVixion01は約7万、「あのメガネ」も1万するものがあるなど、結構いいお値段がするのですが、それでも話題になったり売れたりしています。「よく見えるようになる」ということに

Vixion01のクラファンの様子からも、「あのメガネ」の様子からも、「よく見えるようになりたい」そして「ある程度お金を払ってでもよく見えるようになりたい」という方が多いことを、改めて感じます。

実は色々ある「見ることお助けグッズ」

「Vixion01」や「あのメガネ」を「見ることお助けグッズ」と呼ぶなら、その2つ以外にも「見ることお助けグッズ」はたくさんありまして。しかも結構以前から 笑。

例えば、こんなものとか。

このルーペ、ホームセンターにあるような安いルーペと比較して、次のような特徴があります。

  • 2.7倍というしっかりした倍率がある(安い虫メガネは多くが2倍ぐらいまで)。

  • 倍率の割に広い範囲が大きくなる&レンズの端っこでも歪みが少ない(安い虫メガネでは大きくて高い倍率のものが少なく、仮にあっても端っこが歪むものが多い)。

  • その広い範囲をまんべんなく照らせるLEDライトがある(安い虫メガネは、仮にライトが付いていても周辺まで十分に照らせなかったりムラがあったりする)。

  • 置いて使うタイプなので、手で持たなくていい。

というわけで、最近文字がちょっと読みにくいなという方には、なかなかいいルーペだと思います。

お値段は、さっきAmazonで見たら15000円ぐらいでした。ホームセンターの虫メガネよりはずっとお高いですが、最大1.8倍で約10000円な「あのメガネ」を手に入れるぐらいの方であれば、2.7倍で15000円というのは、検討の候補ぐらいにはなるのではと思います。

もっと知られてほしい「見ることお助けグッズ」

私は普段、よりシビアな見えにくさを持つ「視覚障害者」と呼ばれる方のご相談に乗っている関係で、その解決手段として「見ることお助けグッズ」を出来るだけたくさん知っていてなんぼ、みたいなところがあります。今回ご紹介したのは、たくさんある中の、たった1つです。

そんな「見ることお助けグッズ」、たぶん必要としている人がたくさんいるだろうに、知らない方が多いこと、肌身を持って感じています。

知らないことがそんなに問題か、と思われるかもしれません。いや、問題なのです。

私が恐れているのは、知らないことそのものではなく、知らないことにより見ることを諦め、見ることへの興味を失ってしまわれることです。

そんな人いるの?と思われるかもしれませんが、あなたの口から「まぁ年だから仕方ない」って言葉が出てきてませんか?それも立派な諦めです 笑。そんな時に「見ることお助けグッズ」の存在を知っているか、うまく探せるかは、とても大切なのです。今回は長くなってしまったので、そのあたりはまた別の機会に・・

というわけで、視覚障害者支援のノウハウを活用し、見えにくくても「まぁ年だから」と言ってしまう方にも役立ち、結果見ることを諦めずに済むお話しを、これからもお届けします。

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