子供たち(不登校長男編 その2)


その1はこちらから↓↓↓

病院通いが多かった長男なので、何となく不登校の事を相談してみたところ、すぐに児童精神科を受診するようにと言われた。
息子は情緒不安な状態と説明を受け、あまり学校へ行かすことを強要せず、週三回の登校をしてみましょうとの事であった。

週三回の登校も出来たりできなかったりだったのだが、それでも低空飛行で何とかやっていた。

が、5年生の9月

我が家に激震が走り(この話はまたの機会に・・・)急遽転居する事を決めた。

慌ただしく、色々な手続きが終わったのが11月後半になり
長男はまたも転校となった。

その学校で長男の不登校は一気に悪化していく事になる・・・。


今までは市内を転校していたので、そこまで大きく行事等が変わる事は無かったのだが、転校先は市外であったため全く知らない習慣や行事が多く、慣れない環境での生活が始まった。
幸いにも担任は若い男性の先生で、慣れない長男のサポートを一生懸命してくれた。時期外れの街からの転校生が珍しかった事もあり、同じクラスの子達も長男に色々教えてくれていた。
時に疲れてお休みする事があったが、それでも何とか頑張っていた。


6年生になり担任が変わり、評判の良くない先生という噂が新参者の私の耳にまで入るくらいの先生が不幸にも担任になったのだ。

勿論、進級に際しの学校に知っていてほしい事を記入する用紙に、市外からの転校のために分からない行事や、習慣が沢山あると思うのでわからない様であれば指導してあげて欲しいとお願いをしたし、家庭訪問の際もくれぐれもお願いした。



ねえ?人の話聞いてる?

と、一発かましたくなるような態度に不安を感じずにはいられませんでした・・・。


その地域は、小学校高学年はソーラン節を踊るのが慣例となっているようで、それを踊って一人前(?)なエリア。
下級生は5年生6年生のソーラン節に憧れ、いつか自分も・・・というのがあった。しかし、長男はソーラン節など全く知らない。運動会の練習の時に初めてソーラン節を知ったのだ。

5年生6年生の合同練習は、揃う事はなくとも皆踊れていたが
長男は全く踊れず、周りを見ながらオロオロ

全員のいるなか、長男ひとり立たされ
お前は何をしているのか!やる気があるのか!
と、怒鳴りつけた。
ソーラン節を知らない、分からないので踊れません
教えてください!!
長男、ありったけの勇気を振り絞り叫んだ。

問題担任の回答は

ソーラン節を知らないなんてあり得ない
日本全国、小学生は全員ソーラン節を踊るんだ!
やる気がないだけだろう!嘘をつくな!!
と言われたそうだ。

家に帰ってきた長男が、もう僕は学校に行かないと宣言したため事情を聞いたら上記の事だったのだ。

教務主任と校長が平謝りしてくれたが、担任は校長室ソファーでニヤニヤと笑いながらこちらを見ているという状態

翌日から暫くの間、教務主任とクラスの子達がソーラン節の練習に付き合ってくれて、長男の運動会は何とかしのぐ事ができた。

高学年男子の一世一代の晴れ舞台のソーラン節をこなすことはできても、キメる事のできなかった長男はクラス女子の中でも超意地悪女子から気持ち悪がらればい菌扱いをされる事になった。

その事を何度も長男の友達が、これはいじめだ!と何度も担任に伝えたり、時には長男を庇い意地悪女子喧嘩になる事もあったようで、次第に長男は擦り切れていった。


担任ですか?

何もしませんよ?

私が事実をしり、またしても学校へ事情を聞きに行くと

担任は
いじめだというのは聞いていたけど
危機的状態には見えなかったので
なにもしませんでした
それに、女の子達は何もしていないって言っていましたしー

と言っていました。
怒りを越えて震えが止まらなかったし、よくぶっ飛ばさなかったなと今改めて思う。

学校を休みがちになりながらも、何とか登校をしていたけど情緒不安は悪化の一途。診断書を持ち学校へ相談に行った。
クラスを替えてくれとは言わないけど、今は不安が大きくなってしまい普通に出来ない事が増えてしまっている。少し配慮をしていただく事はできないだろうかと相談したところ、校長の口から出てきた発言は


公立小学校は、普通の子のためにある。出来る子も勿論いるけど、ほとんどの子が出来る事を基準に作られている。出来ない子にはサポートもしますが、一部の出来ない子のために出来る子や普通の子に迷惑をかける事になる。だからある程度のサポートでついてこれないなら、こちらは置いていくつもりはないけど結果的に落ちこぼれるのは仕方がない事だと考えます

それを聞き
血の気が引き、身体が震え
長男の学校に行きたくないを尊重しようと決めた瞬間でした。

市の教育委員会にも相談しましたが、笑ってしまう位に設置されているだけの教育委員会で役に立つどころが、私の学校不信と高血圧が悪化しただけ。


このまま地域の公立中学になど行かせたら、長男はどうなってしまうのかという不安しかなかった、長男小6の10月。


長男に
「学校、行きたい?」
と聞くと
「ママ、ごめんね。僕もう無理だよ。本当にごめんね。僕が悪い、学校に行けない僕が悪いの。ママは何も悪くない」

その日は二人で号泣し、翌日はランドセル体操服をクローゼットに仕舞い、家庭教師をつけ家庭学習に切り替えた。

少し前に、不登校の子どもたちのための学校というのをニュースでみたのを思い出し、資料を集める事にしたのもこの時期。


まだだま長男編つづきますが、本日ここまで~


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