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Qくんと一緒に「哲学対話で道徳を」

「哲学対話で道徳を」を発信し続けている中で、
哲学対話に興味があると声をかけてくださる方がぽつぽつと増えてきました。

うれしい・・・

だけど同時に「難しそう」という声もあり、
少しでも手軽に?簡単に?身近に?できる方法はあるのかと相談も受けます。

どの教科も本気で極めたいと熱心に取り組んでいる先生がいる中で、
「これは時短できますよ」
「これなら簡単にできます」
と言うことは、その教科を軽視していると思われてしまうかもしれませんが、その思い込みは捨てて欲しいと願って発信してみます。

時短は悪いことじゃないし、時短は教科を軽視している訳ではありません。
多忙な先生方の第一歩になる時短準備の実践が楽しかったら、
きっとどんどん沼にハマって、優先順位はあがるはずですから、
学習指導要領の示す教科の目標に沿っているならば、
そんなに目くじら立てずに、ひとつの実践として見守っていただければと思います。

あ、また前置きが長い。
ここから本題「Qくんと一緒に哲学対話で道徳を」の紹介をします。


①NHK for Schoolの「Q」

Q~こどものための哲学 | NHK for School

こちらの番組の登場人物が「Qくん」です。
女優の本田翼さんが声優を務めています。
Qくんの相方のチッチの声優は、ガッツ石松。
なかなかいいですよ。

そして番組の監修は、
哲学対話界の大御所!立教大学文学部教育学科教授の河野哲也先生と、
「僕らの世界を作りかえる哲学の授業」の著者土屋陽介先生です。
憧れのお二人!!!

Qくんが日常の中で抱いた問いにチッチと共に向き合いながら、あーでもないこーでもないと考えていく番組構成になっていて、
番組を観ている視聴者に向けても問いかけてくるので、
自然とわたしたちも「なんでだろう?」と考えだしてしまうという
こども哲学番組です。


②Qくんと一緒に「哲学対話で道徳を」

NHKQリーフレット0826_再入稿.indd (holp-pub.co.jp)

「道徳の授業の役立て方」をご覧ください。

一度番組を観てみるとわかるのですが、
Qくんが問いを発して、チッチと対話をしながらあーでもないこーでもないと考えを巡らせていきます。
その部分をクラスで視聴していきます。


途中に、シンキングタイムが流れます。
その時間に、ワークシートを記入します。
HPあるワークシートを活用してもいいですし、
ノートに書いてもいいでしょう。


そして、哲学対話をスタート。
「私はこう思う」「ぼくはこう思う」と話しながら、
Qワードを使って問いかけ合って、どんどん詳しく掘り下げて深めていきます。

Qワードは、HPからダウンロードできます。

Qワードカード&ワークシート | Q | NHK for School

黒板に貼ったり、サークルの中央部分の床に置いたり、子どものワークシートの裏に印刷して手元に持たせたり、すぐに目に入って活用できるように環境を整えます。

対話の終わりに、
残りの番組を視聴します。
そして、前回のnoteに書いた終末の振り返りをして、
授業を終えます。

「哲学対話で道徳を」の特徴|おにぎり先生 (note.com)

③Qくんの問いは?



放送リストは、全20回。

Q~こどものための哲学 | NHK for School

日常の疑問を取り上げているので、
「道徳の授業として扱うには、どの内容項目に当てはまるのか分からない」かもしれません。

その場合には、こちらの表を参考にしてみてください。
どの内容項目に該当するのかを例示しています。

NHKQリーフレット0826_再入稿.indd (holp-pub.co.jp)

以上、Qくんと一緒に「哲学対話で道徳を」の授業プランでした。
番組を視聴することで、授業の流れが明確になるので、安心して進めることができるはずです。

参考になればうれしいです。

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