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②国立新美術館-ルーブル美術館展 愛を描く(展示編)

東京都内の美術館を制覇するシリーズ

国立新美術館「ルーヴル美術館展 愛を描く」を観てきました!

「愛(LOVE)」をテーマに、16世紀から19世紀なかばまでに描かれた作品を
①古代ギリシア・ローマ・キリスト教における愛のはじまりの象徴的な表現
②古代神話におけるさまざまな欲望の場面
③キリスト教における愛の表現
④人間たち同士の愛
⑤18世紀末〜19世紀フランスの愛の形
...など様々な切り口にて展示していました。

「愛(LOVE)って便利な言葉だな〜」というのが率直な感想でした。

ローマ・ギリシャ神話においては、自分が気に入った/好きな相手に対して、男性なら力強くで奪い、女性は媚薬や魔術で誘惑してコントロール。
キリスト教においてはキリストや神への絶対的な信仰心。現実の人の日常を描く風俗画における性的な欲求など。

〈ディアネイラを掠奪するケンタウロスのネッソス〉
〈キリスト磔刑像の付いた十字架を手に、瞑想するマグダラのマリア〉
〈褐色の髪のオダリスク〉

極端な例を出しましたが、それら全ても「愛(LOVE)」という中に収められるほど、愛という言葉は相当に広い解釈や意味を含む、言い換えれば便利な言葉なんだなあと。

人の感情や行動は、様々な要素が絡み合う、曖昧でグラデーションがかったものなので当たり前かもしれませんが...。

そもそも愛とは?とか、ちょっと調べてみたら日本語における愛(+恋)の辞書上の定義と、英語における定義も若干異なるようなので、非常に難しいですね。

自分にとっての愛(LOVE)は何か、家族や友人、恋人を大切に想う感情を表すとしたらどんな言葉が最も近いのか。

そんなことを考えるきっかけにもなる内容でした。
個人的には、愛は他人軸をベースにしてその想いを言語化し行動に表すものだと考えています(自分がどうしたいか、ではなく愛の対象となる相手にとってどうなのか、みたいな)。

わかりやすい身近な例は料理かな...?
自分一人なら別に卵納豆ご飯だけで良いけど、同居人の分もつくるとなると一応おかずも作っといてあげる、相手の苦手な食材は使わない、とか。

西洋絵画における愛についての論文も記載されている、ルーブル美術館展の公式図録も購入したので読んで考えていきたいな〜と思います!

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