赤いシール青いシール

憂鬱。憂鬱は危険だ。

嫌なことばかり考えてしまう、悲しくなる。もっと危険なのはTwitterにその感情を垂れ流したくなる衝動だ。これは避けたい。意外と知り合いが内容をしっかりと覚えていたりする。「つらい」とか「死にたい」とか一言呟いたところで、なんにも返ってこないのだから書かない方がいいに決まってる。

私は憂鬱/365日の日数が多い方だと思う。あまりにもシクシク泣いてることが多いので、精神的にこれは良くないと思い、2018年に改善を試みることにした。

必要なものはスケジュール帳と赤いシールと青いシール。学校とかでも使うノーマルな丸のあのシールだ。

ルールは、寝る前に今日がいい日だと思えたら赤、いい日じゃなかったら青を貼るだけ。日記の類が続いたことがない私でもこれならできた。

寝る前というところが肝なのだ。一日における嫌なことの割合が9でも、寝るまでの残り時間で1挽回すればいい。例えば仕事で思い出したくないほど嫌なことがあっても、帰り道に「King GnuとCreepy Nutsとオードリーで今から飲むんだけど一緒にどう?」と作家の福田さんと石井さんにナンパされたらそれはもう赤だ。めちゃくちゃ赤。

実際には9の嫌なことに勝てる1はなかなかないけど、美味しいものを食べるなり、友達と会うなり、観たかった映画を見るなりして、いい日にするための工夫をしようと思える。とにかく寝る前に辛くなければ赤だ。

1年続けた結果、正確には覚えていないけど、30日差くらいで赤が多かった。ここまでしても青が多いのは少し問題だけど、この生活のおかげで自分の機嫌の取り方が身についた気がする。

他の利点としては、自分が青になりやすい日も分かる。それと、後から見返した時に、嫌なことばかりだと思っていても、意外と赤い日が多かったりして、安心できる。仮にそれが泣きながら買った高級プリンを寝る前に食べたというだけであっても。

今でも憂鬱になったら、自分のご機嫌を取るようにしているけど、最近はお金ないのにまたいいもの食べてしまった…と結局憂鬱になっている。


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