マガジン一覧

気まぐれエッセイ

時に幸せを、喜びを、 時に苦しさを、寂しさを、 その日その時ありのまま、気まぐれなエッセイたち。

愛恋

僕は君を愛している。 君は僕に恋をしている。   僕は君に幸せになってほしい。 君は僕に幸せにしてほしい。 重なるようで重ならないね。   幸せになってほしいからこそ、 君と話をするたびにもどかしく、切なくなるんだ。   これもきっといつか ずっと感じていればいつか 発酵して味わい深くなった愛になって 伝わるだろうかな。

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すまとらとらとら

アルコールで溶けた脳みそでただひらがなを書いた。おもいついたことば、耳にはいってきた歌詞。 「あおいえう」「じゃいあんとぱんだ」「すまとらとらとら」「なけてきちゃった」 書きながら、ふふふとわらった

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なんとなく死にたい

なんとなく死にたい   殺されそうになったら争うし 明日の仕事のために今日は寝ようと思うし 多分今日も僕は生きるのだろうけれど なんとなく死にたい   僕は割と自由を与えられた環境で 食うものにも住むとこにも困らず 死ぬ方がマシだ、というような場所にいるわけではないのだけれど なんとなく死にたい   本当に死に向かう人の前では言えない 大切な人が死んだ人の前では言えないけれど なんとなく死にたい       一人掛けのソファでぐったりと しばしばしたぼんやりした目で 指先だけ

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憧憬をいいわけにして

「朝まで飲みましょ、」 と言うと 「いいよ。でもセックスはしないよ」 と応えた。 その言葉は まるで日曜日の吉祥寺をぷらつきながら 足を休めるカフェを探している時に交わすなんの気のない会話みたいなトーンで放たれて、 少し高いしゃがれた声は渋谷の夜の風に流されていった。 僕は一つ歳上のその女性の きっぱりとしたその態度が好きだった。 屈託のない自己確信を持っているでもないのだが、 不安や悲しみも、まどろみも快楽も混濁した情緒を内に抱えながら なぜだかその態度には揺るがな

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掌編小説『救い』

 木元は、僕の質問の後に芋焼酎のロックを煽ってから、独り言の如くつぶやいた。 「大して理由があってド田舎にきた訳じゃないさ。都会の居心地が悪かっただけだよ。幾分こっちの方がマシなだけ」 「それだけか?」 「うん、それだけだね」 木元から漂う微細なかったるさと、僕の頭に次の言葉が浮かんで来ないが故生まれた、5秒にも満たない間の悪さを埋めるよう、僕は透明なグラスに注がれた焼酎を一息に呑み下した。  木元は新卒で入社した東京の会社の同期だった。五〇名程度のSaasを扱うベンチャー

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人生を豊かにするための、考察たち

人生を豊かにするために、 あらゆる事象を、 学術的な知識も基にしながら考察してゆくマガジンです。

誰かのために生きるという幻想

誰かのために生きる。 そんなおこがましいことがあるだろうか。       たかだか1人のはたらきで、 人も社会も良くはならない。   どんなに著名な人であっても、 君の人生を良いものに変えられた人はいるだろうか?   変えられたように思っても、それが正解である保証はどこにあるだろうか?   スマートフォンは生活を便利にした。 しかしながら、果たしてその依存性や、 加速度的に上がる文明の進化は、”良い変化”なのであろうか。   パーマカルチャーは持続可能な社会を創るための知恵が

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本来、いじられるの好きな人いない説

中高あたりからいじられキャラとして定評のある私ですが、 ずっと自分の中にある説が「本来、いじられるの好きな人いない説」です。   いじられキャラと言いながら、 頻繁にいじられるのは嫌いな私ですが、 これを読んでいる方にも、そういう方いらっしゃるんではないでしょうか?           そもそもいじられるというのは、 本来、生き物・人間として気持ちの良いことではないはず(だと思ってます)。   冗談とはいえ、自分の価値が蔑まれる訳ですから。           それでもいじら

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映画 『海獣の子供』にみる、科学と人間中心主義の限界※『海獣の子供』の感想・若干のネタバレを含みます

科学・人間中心主義 VS 感覚・生命中心主義人間中心主義の限界が来ているよね~。 生態系の乱れや異常気象は結果的に人間に悪影響を及ぼしているし、 人間が自然を支配し、生命を必要以上に奪う行為は倫理的にどうなんだろう。 いやいや、あなたが今何不自由なく生きているのはね、 農耕に始まった自然・環境の活用、工業化、情報化っていう流れがあったからなんだよ。 これからさらに発展していく科学(AIによる生産の効率化や再生可能エネルギーの活用等)が、今の諸問題も解決していくのさ。

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いつかあなたに届いたらいいな。って言葉たち

あなたの苦しさが紛れたり、傷が癒されたり、 あなたの人生がもっとワクワクしたり、味わい深くなったり。 「言葉は欲しい時に、向こうからやってくる」 だからこそ、 いつかどこかの誰かに、欲しい時に届いてくれたらいい。 そんな想いを”載せて”。

趣味とか好きなことがなかった私が、クラフトビールを飲んでいたら好きなものだらけになったお話

好きなことが特になかった。   小学校の頃は嫌々少年野球に通い、 友達となんとなくスマブラをして塾に行く。 そんな感じだった。   中学は親に褒められるから勉強をしたし、 高校は「ここまで続けてきたし」と「モテるかもな」っていう理由で野球部に入った。   そんな腑抜けた心は大学でも続いて、 ”就活で有利になるように”色んな活動をしていた。           何かに熱中している人とか 趣味が多い人とかを見ていると、 羨ましいと思った。   羨ましさを埋めるために 何かを始めて

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冷たい人なんて存在しない。

冷たい人なんて存在しない。 ただその時余裕がなくなって、 目の前の人に少し攻撃的な言葉を投げかけてしまっただけだ。       ダメな人なんて存在しない。 あの人が満足する基準を満たせずに、 あの人がちょっと、不満に思っただけだ。       優しい人なんて存在しない。 目の前に70歳を超えていそうな人がいた時に、 席を譲ってきた過去があるだけだ。       君は何者でもない。 君と、君が残した足跡が、 ただそこにあるだけだ。

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あの日の自分を、抱きしめてやって欲しいんだ。

あなたは、自分が嫌になる瞬間はあるだろうか。   相手が喧嘩腰だったから徹底的に論破してやったぜ! 徹底的にやったのと同じ分襲ってくる、虚しさ。   「あーいいよいいよ、大丈夫。」見え透いた強がり。 誰にも寄りかかることのできない、寂しさ。     感情に飲み込まれたその夜、 あなたはむなしく一人、何度自分を責めたことだろう。             私は、 相手が私を下に見てる時とか、 大して考えてやしないのに 偉そうに能書き垂れてき

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人は皆、悲劇のヒロインだ。

人ってさ、 幸せな人生とか、充実した人生とか、 送りたいと思うじゃない。   でも、 「確実に幸せな人生を送れる真理を教えて、 実践できるようにしてあげようか?」 って言われても、   多分人は、 「いえ、自分で見つけます」って言う。 それか、真理を知っても、迷い続けると思う。 てか、迷い続ける道を無意識に選ぶと思う。             幸せの真理が見つかるということは、 同じ生活で、同じ教育で、同じ性格で、 みんなが生きるということ。   だってそれが、正解なんだもの

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豊かな人生をつくるための、お役立ち情報

エッセイとは打って変わって、 心理学やセルフコンパッション、NVCなどの知見から、 幸せで豊かな人生をつくるためのエッセンスをお届けします。