あなたの価値観は何?|答えのない問いに挑み続ける意味
あなたの価値観は何?
そう聞かれることが嫌だ。
自信を持って答えることができないから。
就職活動や転職活動では、価値観が大切だと言われる。
だから私たちは必死に自己分析をする。
「子供との時間を大切にしたい」
「良い給料をもらいたい」
「世の中にインパクトを与えたい」
正直なんでも良い。
大体、面接で答える価値観なんてものに、大層な意味はない。
企業はある程度それなりに働いてくれる人を求めているだけだ。
でも、私たちの人生という意味でいえば、価値観を問い続けることには大きな意味はある。
価値観とは、「あなたは何に価値を感じますか」ということだ。
「何に価値を感じて生きていますか?」と言い換えてもいい。
それは、生きるという行為の土台に位置するものだ。
だから、もし私たちがが自分らしい人生を送りたいなら、自分自身の価値観の言語化し、解像度を高めた方が良い。
だが残念ながら、価値観は私たち物事の捉え方や外部の環境によって変わる。
認知の仕方が歪めば価値観も歪む。
社会や他人に抑圧されれば価値観も委縮する。
だから、どこまでいっても価値観の前には、「その時点の」という枕詞がつくのだ。
私は、価値観を考えるのが苦手だ。
「自分の価値観とは何か」をかれこれ10年くらい考えてきて、やっぱり確たる答えは出ていない。
でも、最近ようやくそれっぽいものに近づいてきた気がする。
それはそれで別で書こうと思う。
でも、仮にそれが現時点での価値観だとしても、今後も永続するとは限らない。
きっとこれからも、私や外部の環境と共に変わっていくだろう。
だから、その変化を追って、常に自分に問い続けることが求められる。
それは大変面倒くさいし、根気のいる作業だ。
でも、だからこそ価値がある。
あなたの価値観は何?
面倒臭い質問だ。
いい加減にしてほしい。
でも、だからこそ問い続ける。
なぜなら、その問いに挑み続けることこそが、私たちが自分らしい人生を送るための唯一の方法なのだから。
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