【SS】サイコロ #毎週ショートショートnote
11/06-11/12 お題 立方体の思い出 410文字
立方体といえばサイコロ、サイコロといえば立方体。小さい頃はお正月になるとサイコロを転がして出た目の数だけ自分のコマを進めて早くゴールした方が勝ちとい単純な「双六」を楽しみ、中学生になると、カップの中にサイコロを入れてサイコロ通しを積み重ねる遊びをする。高校生にもなると、サイコロは麻雀で使う道具となっていった。
そして月日は流れ、結婚し子供ができて、成長した子供と遊ぶときは、双六とは程遠いがカラフルなボードゲームで人生を楽しむゲームに夢中になって、子供に負けじとムキになっている大人も多くいたと聞かされた。
こんな見たこともない話を経験したこともない教授から聞かされてもピンとこない。サイコロという単語は現存しているが、聞いた話のなかのサイコロとはまるで違うからだ。
今はボードゲームという概念は無く、空中に投影した四次元アドベンチャーゲームというものが一番流行っている。使うのは四次元サイコロ、歪で6以上の目も出てしまう。
410文字
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