見出し画像

【SS】タイムスリップコップ6 #毎週ショートショートnote

8/21-8/27  お題 タイムスリップコップ 410文字


とある山奥に綺麗な湧水が出る神聖な場所があった。人々はこぞってその湧水を汲みにやってきていた。その内、それが商売になると思った金に取り憑かれた商売人は、湧水を全部自分の工場まで流れる様にしてしまった。

もともとは妖精が住む場所で妖精達も使う湧水だったので、普段は穏やかな妖精達も激怒してしまった。そして妖精達はその湧水を全て地下に染み込んでしまう様にしてしまった。それ依頼、神聖な湧水が出ていた場所は、昔ながらの湧水はなくなり雑草が生い茂る場所へと変貌してしまった。

それでも妖精達は、正直な人間達のためにコップを一つ用意してくれていた。ピンク色で遠くからでも目立つ色である。昔湧水が出ていた場所に置かれている。そこから持ち去ろうとしてもフッと消えて元の場所に戻ってしまう不思議なコップだった。そして、そこにやってきた人が手を伸ばすと、フッと一瞬消えてコップは過去に戻り綺麗な水をいっぱいに満たして再び現れてくれるのだった。

410文字


以下の募集への参加です

☆ ☆ ☆
いつも読んでいただきありがとうございます。
「てりは」のnoteへ初めての方は、以下もどうぞ。

#毎週ショートショートnote #小説 #創作 #ショートショート #タイムスリップコップ


この記事が参加している募集

よろしければサポートをお願いします。皆さんに提供できるものは「経験」と「創造」のみですが、小説やエッセイにしてあなたにお届けしたいと思っています。