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公園の中の不思議な物体

 みなさんは、公園にある造形物を繁々と眺めた事がありますか?私の場合も、孫を連れて行ったり散歩したりするだけで、公園内の造形物を繁々と見て、そこからいろんな発想をするということは無かった。しかし、公園の中には、色々と面白い形をしたものがたくさんあるのである。それぞれがオブジェみたいなので、屋外美術館ともいえるかもしれない。

 今日はそんな観点で公園を巡って写真を撮ってみることにした。これ以外にもありそうなのだが、何しろ犬の散歩をしながらなのでなかなか思うように行かない。ただ、今日は平日で午前中のため、子供たちがほとんどいない。写真を撮るには絶好の機会でもある。ほんの少しの擬似体験をイメージしながら、創造して楽しんでいただければ幸いである。

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 まるで、UFOの発着陸場所のようなオブジェ。ここにUFOが降りてくると思うと何やらワクワクしてしまう。実はこれはベンチになっていて、子供たちはジャンプして遊ぶために使っていたりする。ベンチをこのような円形にして複数大きさの異なる円形で配置するという発想を尊敬してしまう。


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 秘密基地への入り口のようなオブジェ。実は、日除けを兼ねた休憩用のスペースだ。なかなかオシャレな作りである。これは公園内でも一点ものであり、ここにしかない。通常、こんな形の休憩所は想像だにしない。しかも内側には、テーブルとしても使えるようになっていて、子供たちは上手に利用して遊んでいる。


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 横倒しになった墓石のようなこの物体は、そう、ベンチである。普通、公園にあるベンチは木製か金属製が多い中、御影石でできたベンチは初めて見た。しかも、これと同じものがあちこちに横たわっているのである。決して、秘密基地への入り口がせり上がっている状態ではない。もちろん、地中に消えていくわけでもない。実に面白い。微妙に角が落とされて丸くなっているところが子供たちへの配慮なのかもしれない。


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 遺跡発掘現場のようなこの場所。実は、写真の手前には池があり、万が一街に水が溢れた場合には、中央の穴から水が流れ出し池に向かうようになっている。(私の推測)普通に考えれば、コンクリートの塀を作れば済むはずであるが、それだと周りの景観とのバランスが取れないのだろう。石積みにすることで、絶妙な調和が取れている気がする。子供たちは、ここで石垣の上からジャンプして遊んでいる。


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 かなり古い映画だが、「戦場にかける橋」を創造させるような木の橋の様に見える。写真左側には実は木製の丸いステージが公園中央の池にせり出して作ってあり、結婚式もできてしまう場所だ。タイトルの写真で左側中央に写っているのがステージ部分だ。決して橋ではない。一部分だけ見ると違った感じで受け取れてしまうのは人間の脳の錯覚である。脳は推測して判断してしまうのである。


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 第二の地球が小さく見えている。そんなはずはない。昼間に見えた月である。しかし、第二の地球としてみて見ると自分自身が他の惑星に行った気になるから面白い。こんな想いを馳せる行為も瞬間的に非日常を感じられる余裕があるからだろうか?

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 侵入者を検知するセンサーと言われたら、そうかもと思ってしまう。公園内の至る所に設置されている街灯である。普段は、ほとんど気にかけていないので、アップで撮ると錯覚してしまう。夕暮れになると明かりがついて存在感をアピールするが、日中は誰の目にも止まる事がないものだ。それだけに繁々と見ていると不思議な形をしているなと思うのである。

☆ ☆ ☆

 公園には普段見落としてしまうようなものでも、よく見るとなぜこんな形をしているんだろうと思うものが良く見受けられる事がある。特に大きな公園ではその傾向が強い様に思う。一種の芸術作品を公園というキャンバスに配置しているのだろうか。そして、我々はそれを見て発想を飛ばし、いろんなことを考えてしまうように仕向けられているのかもしれない。そう思って見ることも面白い。

 次の散歩では、何を発見できるだろう。楽しみだ。


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