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とある平凡な一日

 「もう、映画館とか安心して行ってもいいよね」と夫婦で会話をして、久しぶりに映画館に足を運んだ。もちろん、混み合う週末は避けて平日の昼間に出かけた。我々夫婦は当たり前だが、二人とも60歳を超えている。なので、たいていの映画館は割引価格で鑑賞できる。通常1800円が我々は1100円だ。差額で一人分の食事代が捻出できるというわけだ。その恩恵にいつも預かっている。ん、結局、得した気分で食事もするから、結局はたくさん使ってるとも言えるかもしれない。企業側の戦略の勝利だ。まぁ、そのくらいは甘んじて受けようと思う。

 さて、最近映画館に行っていないので、まずは上映スケジュールのチェックと映画館選定だ。私のスマホには「イオンシネマ」と「キネパス」のアプリが入っていてアカウント登録してある。今回観たいなと思っているのは、久々の「トップガン」である。そう言えば、この前行ったららぽーとにも映画館があったなと思いつつ、今回はイオンシネマを利用することにした。そう言えば、日本全国の映画館の数ランキングで福岡県は、東京都に次いで2位ということらしい。
下記のリンク先でみると、東京都が325施設、福岡県が184施設もあるようだ。

 話をもどして、映画館の場所はイオンシネマ(イオンモール福岡)に決定したので上映スケジュールをチェックした。トップガンは、12:30開始のコマがあった。ちょうどいい。終了が15:00だった。二時間半なのでそこそこ長い。年寄りになるとトイレの心配をしなければならない。なんとか大丈夫かなと思い、ネット予約をした。

 映画館までは自家用車で移動するので、安心安全だ。事故にだけ気をつけて移動した。割とギリギリに到着したが、平日のせいか映画館はガランとしていた。ショッピングモールの駐車場はある程度混雑していたが映画館は閑古鳥状態だった。チケットを発見する機会の前には順番を整理するためのテープで仕切られた迷路のような通路があるが、誰も並んでいない。仕切るための青いテープの通路の境界だけが虚しく見えていた。ショートカットして手際よく発券し、トイレを済ませていると入場案内のアナウンスが流れ始めた。

 しかし、入場口に吸い込まれていくお客さんがほとんどいない。我々は入場口に向かい自動検温の機械の前に立ち、表示色がグリーンになるのを確認して入っていった。55歳以上の割引チケットだったが、免許証の提示も求められず、チケットに触れられることもなく通過した。以前は免許証を提示して年齢確認をしていたような思う。もっとも、見た目で問題ない判断されたのかもしれないが(笑

 予約した席は一番後ろの列の真ん中二つだ。今は一つおきにしか予約できない状態なので、二人で行っても間は一つ席が空くことになる。うーん、デートで来るには今は避けたほうがいいのかもと余計なことを考えてしまった。一つおきの席は、自分が座る前の席が空席になるように設定されているので、映画もみやすい。前の人の後頭部が邪魔になることもない。これはいいなと思った。

 そうしてやっと座り、長い予告編や宣伝を終えて「トップガン」を見ることができた。「なるほど、こんな展開をすると感情移入できるとか、こんな仕草を表現すれば相手にサインをおくれるのか」なんてことを考えながら楽しんだ。そう、最近は何かと小説に活かせないかと考えるようになってきている。

 絵画の内容はネタバレになるので発言は控えるが、久しぶりに見た「トップガン」に感動して二人で「よかったね」と言いながら映画館を出ることができた。
映画館を出たら、お決まりのショッピングを少しして、早い夕食のためレストラン街に入った。迷った挙句「築地食堂 源ちゃん」というお店に入った。これで二回目である。

 注文したのは、豚の生姜焼きとしらす丼のセット。美味しくいただいた。店の名前は築地食堂だが食材は地元の漁港からも仕入れているらしい。

豚の生姜焼きとしらす丼

 こうして、とある平日の一日は終わっていった。全くもって平和な一日である。留守番をさせていた我が家のワンコがちょっとかわいそうだったかな。

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#何気ない一日 #日常 #エッセイ #映画鑑賞

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