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【小説】 逃走 #02 電話ボックス

 車に誰も乗っていないなんて、そんなことがあるわけがない。自動運転なんて存在しないし、ベンツもちょっと古い型のように見える。もっとよく覗き込んでみる。街灯もないところなので車内がよく見えない。しかし、目を凝らしてみてみると、何とハンドルもない。そんなバカな。ハンドルがない車なんてこの時代にあるわけがない。まさか地球のものじゃないとかと言う話でもあるまいし。タケシはちょっと気持ちが悪くなりながらも、持ち前の分析力で頭をフル回転させた。絶対に何かある。トリックにしても何かある。現実としてハンドルがない訳が無い。タケシは心の中で事実を何回も見つめ直して考えた。可能性があることはなんだ。

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1,897字
手直しした内容をamazon kindleで販売開始しましたので、無料設定を変更します。なお、今後の改訂はkindle側で実施予定です。また、ペーパーバックも販売していますので、よろしくお願いします。

エンジニアのタケシはとんでもない経験をする。担当しているシステム開発がうまく行ってない時なのにアクシデントに見舞われ、対応していくのだが。…

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