初めて家族以外の人からプレゼントされた本~ひすいこたろう、白駒妃登美『人生に悩んだら日本史に聞こう』~

 おじゃまたくしです。やりたくないことがあってそれをやらなければならない時間が刻一刻と近付いていてどうにか回避したい気持ちで一杯なのですが、もうどうにもできないので泣く泣くやることにしました……

 「人に本をプレゼントする」。一度はやってみたい。本が好きだからなのもあるが、その人にぴったりな本を探して、ラッピング…はしてもしなくてもいいけれど、それはとてもいいものになるはずだ、と思う。

 私も一度家族以外の人から一冊の本をプレゼントしてもらったことがある。それは小学校六年生のホワイトデーの時だった。

 小学校はバレンタインもホワイトデーも学校へお菓子を持ってくることは禁止だったので放課後に配って歩いたのが懐かしい。学校に行って担任の先生にもチョコを渡した。

 そしてホワイトデー。六年生の時の担任の先生は私たちに一冊ずつ、それぞれ本を手渡してくれた。みんな違う本。先生はそれぞれに合わせて本を選んで渡してくれたのだ。

 そして私に渡してくれたのは、ひすいこたろう先生と白駒妃登美先生の『人生に悩んだら日本史に聞こう』。

 私は日本史が好きだ。その中でも今は平安時代も好きだが、当時は戦国時代から幕末時代にかけて、その中でも人物史が殊更大好きだった。科目のテストもほぼ満点で、家庭訪問の最中に歴史の資料集を開いて「ママ見て!織田信長!!!!」って先生と話してる間に割って入ったりしたくらい大好きなのだ。そんな私にぴったりな本である。

 簡単にこの本の説明をしておくと、これは日本史上の人物や出来事にフォーカスしてあるエピソードから色々掘り下げていくというものだ。ひすい先生のコラムも面白い。

 その本は実家から引っ越すときに持って行く荷物の中に最初にいれた。今も定期的に読み返す。最初はピックアップされた物事や人のことを知れることが面白かったのだが、段々「ああ、この人たちはこうして逆境を乗り切って来たんだな」と気づいてくる。そこからが面白い。

 この本はいわば自己啓発の部類に入るけれど、これ以外にも私が比較的好んで読む自己啓発の本は「こうすれば変わります!」みたいなことが書いているのではなく、毎日がちょっと楽しくなる考え方のヒントをくれたりするようなものだ。日本史の一部をピックアップして、自分の知識も深められてなおかつ毎日が少し充実する、正に一石二鳥というにふさわしい。そんな本をプレゼントしてくれた先生には今でも感謝している。

 

知識をつけたり心を豊かにするために使います。家族に美味しいもの買って帰省するためにも使います。