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学校事務の仕事と自作解題 ~タラタラしてんじゃね~よ。未来は既に始まっている~

新曲、「TARA-TARAしてんじゃね~よ」です。タイトルそのままですが、勝手広告のスタイルでリスペクトをこめて作りました。まさに求めていた疾走感はこれだ!という会心の一作で、単にテンポが速いだけでなく曲の展開とかそういうのも含めて大好きなスタイルの音に仕上がりました。


今回は学校事務の仕事じゃない・・・・・・?

学校事務をロックナンバーに唱歌/昇華するプロジェクトの私たち音楽事務検討委員会、略して音事検!ですが、今回は仕事に直接関係のなさそうな、社会問題みたいなものを扱ったメッセージソングになっています。曲の主題は「未来は(いい方に)変えられる」です。
学校はやっと夏休みに入って(これを書いているのが7/20)、先生や子どもたちもやっと一息ついた頃だと思います。教員の多忙化というのはもうここで言うまでもなくあちらこちらで指摘され論じられていますが、本当に毎日が目の前の仕事を片付けるだけで精一杯という先生も多いのではないかと思います。けれども、日々の授業がない夏休み、1学期を振り返る余裕もできたのではないでしょうか。

未来を指をくわえて眺めているだけか?

以前の記事でも書いたとおり、先生は教育公務員特例法に研修の義務が定められています。なので、夏休みといえども校内研修はいくつもあるし、教育委員会も研修を企画するし、自主的に研究会等に参加される先生も大勢います。休みでも勉強を怠らない先生には本当に頭が下がります。
私たち学校事務職員も、学校に子どもがいる学期中よりも確実に仕事が少ない夏休み、何か未来に向けてできることはないだろうか?というメッセージの意味もこめてこのタイミングでのリリースにしました。

自分が先生をしていた頃は、夏休み中に3月(年度末)の学年だよりまで下書きしておくという暴挙?に走っていました。周囲からは呆れられていましたが、自分としては、「どうせやらなアカンのやったら先にまとめてやっといたらええやん」という気持ちの他に、「3月時点の自分や子どもの姿をイメージしておく」という目的がありました。もちろん、先生たちはそれぞれ、自身で目標を設定してそれに向かって日々の授業と学級経営を組み立てていることと思います。おたよりのような文書とか教材の準備を通じてイメージするというのが自分にとっての方法だったということです。

同じことを学校事務職員にあてはめると、年度末時点の自分に加えて学校の姿をイメージしておかないといけません。
「学校予算を計画的に執行して過不足なく教材教具を揃えられた」
「保護者から未納なくお金を集めて、滞りなく決算できた」
「無事に卒業生を送り出し、入学生を迎える準備ができた」
「先生の給料が正しく支給され、退職される方の手続きができた」・・・・・・等でしょうか。3月の修了式(3学期は「終業式」とは言わない)で、先生たちと一緒に笑って終わるためには今から何をしておくべきか。それを考えながら仕事をすることでずいぶんと(いい方に)変わってくると思います。

何年先まで見られるか?

毎年クラス替えもある(学校が最近はほとんど)し、多ければ3分の1くらい年度末には職員が入れ替わるし、良くも悪くも1年でリセットされるのが先生の仕事です。先生をしていたときは、3月の修了式の翌日は一年で一番深い眠りに就いていたのを覚えています。
しかし、学校事務職員はあまり「リセット」という感はなく、むしろ3月の修了式は繁忙期幕開けの合図です。なので、毎年終わりなくずっと仕事をしているような気分です。それだけに、ゴールを当年度末に置くのではなく、もう少し長いスパンの、数年先まで見通して計画できないかなあと思っています。だから標題の曲「TARA-TARAしてんじゃね~よ」には来年から数十年先のトピックまで扱っていますが、そういう先の自分や学校の姿をイメージできたらなあと思います。こういうのは一人で考えるんじゃなくて、研修で数人のグループワークで取り組むといいですね。
ちなみに、私の敬愛するアーティストはインタビューで「10年後の自分はどうなっていますか」と訊かれて、「眩しくて見えない」と返したこの答えがすごく好きです。



これからの音事検にご期待ください!