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学校事務の仕事と自作解題 ~君とオンラインでつながれるか?~

コロナ禍真っ最中につくった曲です。なんとも懐かしいワードが並びますが、前にも書いたように、楽曲は歴史の証言としての意味があるので大事にとっておきたいと思います。


自宅研修という名のテレワーク

初めて聞いたときには、なんか古風な響きが逆に新鮮でもあった「テレワーク」。コロナ禍で公務員でも制度化されましたが、自治体によっては、まだ服務上テレワークが認められているところも多いと思います。
実は、学校の先生は何十年も前からテレワークが認められていました。「自宅研修」と呼びましたが、教員には勤務場所を離れて研修を受けることが認められており、その場所が自宅。という理解です。
私の両親は小学校の先生だったので、夏休みは時々「自宅研修」をしていました。ヘンに真面目だったので、幼い私が家にいる母親に「どこか連れて行ってや」とせがんでも、「今日は自宅研修だから家にいとかなアカン」と断られたものです。
もちろん、自宅研修なのに遊びに出かけたりしたらそれは違反なので両親は正しいのですが、ちょっとくらい遊びに行ってもバレへんやろと子ども心に思ったものです。
その気性を受け継いだ僕は、先生になってからも自宅研修は一度もやったことはありません(勤務場所を離れての研修は一度だけ、セミナーを自費で受けに行ったときに承認してもらったことがあります)。
本当に真面目なら自宅でなく学校で仕事したらええんちゃうん?と思う方はそのとおりなんですが、夏休みにぽつんと学校で仕事をしても集中できるとは限りません。電話は鳴るし、工事や清掃業者は来られるし(夏休み中に集中してやることが多い)、子どもも来るし(宿題なくしたーとか)、なにより昔は職員室に空調がありませんでした。学習内容を考える(教材研究という)のは、資料があればどこでもできるので暑い中わざわざ学校に行くよりも自宅で落ち着いてやる方が合理的です。学校にはずっと前からテレワークがあったんですね。

今こそテレワーク

本当にこう毎日暑いと、家から出たくなくなります。コロナ禍でZoomも普及したし、何かと現地に行かなくても家で観られるようになりました。昨日は学校事務職員の全国大会(全事研)がありましたが、会場に行かなくてもZoomで観ることができました。私たち地方に住む人間にとってはありがたい限りです。
もちろん、現地に行って生の声に接するのと、画面越しに観るのとでは自分自身の受け止め方も全く違ってきますが、この暑い中移動するコストを考えるとそれもやむを得ないのかなあと思います。コストといえば、かねてから言われていた物流2024年問題が本当にそのとおりになったせいでバス代が高騰したりしています。コロナ禍が一応明けた扱いになっていますが、GoToトラベルなどの割引に慣れきった私には現在のホテルの宿泊料もずいぶん高く感じられます。コロナ禍のステイホームを経て、時間的・体力的・金銭的なコストがシビアに感じられるようになってしまいました。
コロナ禍以前は、研究大会!といえばみんなそこに集まるのが当たり前でしたが、せっかく根付きかけたテレワークを活用して、家からでも参加できるのを当たり前にしていってもらえたらなあと思います。
ところで、私たち学校事務職員は、意外に学校にいないことが多いです。なぜかというと、最近は「共同学校事務室」といって、共同で学校の事務を処理する・・・・・・つまり、よその学校の仕事を手伝いに行ったり、来てもらったりすることが普通になってきています。一人職の弱点(独りでやってるとミスを見過ごしたりする・各個人の経験年数や技量の差がモロに出る)をカバーする仕組みではあるんですが、自校をお留守にしているときに限って重要案件が舞い込んだりするんですよね。もちろん、直接行くことの大事さは否定しませんが、オンライン上やデータのやりとり、テキストベースで済むものはその方が効率的だし、そうしていくべきじゃないかなあと思っています。



これからの音事検にご期待ください!