サクソフォン4重奏/曲目紹介
四重奏曲よりⅠ.Ⅱ.Ⅳ ジャン=バティスト=サンジュレー
世界で最古のサクソフォン四重奏曲として知られているこの曲は、ベルギー出身のヴァイオリニストである、サンジュレーが作曲。
同じベルギー出身でもあるサクソフォンを開発した、アドルフ・サックスと親交があり、弦楽四重奏を意識してこのサクソフォン四重奏曲が作られたとされている。
宮廷音楽を感じさせるような1楽章。ロングトーンからはじまり、ゆったりとした冒頭部分はフレーズを途切れさせたくない。
速度が上がって、1楽章のメイン部分。アルトサクソフォンとテナーサクソフォンの8部音符の和音の刻みや、最後の見せ場でもあるソプラノサクソフォンとアルトサクソフォンの掛け合いにも注目してほしい。
美しい旋律でとても甘美的な2楽章。緩徐楽章。
1楽章の熱を覚ましながらゆったりと聴いてほしい部分。演奏してる方は、1楽章と同じかそれ以上の熱量を持って穏やかな曲を吹く。
2楽章のこだわりは、テンポの揺らぎでもある。
そして、1楽章を想起させるような豊かなハーモニーで魅了する4楽章。終曲、冒頭からソプラノが演奏。前半が終わってひと息つく間も無く、中間部に入っていく。オープニングにふさわしい1曲となっている。
アルルのサックス展覧会 高橋宏樹
サクソフォン四重奏団Quatuor B からの委嘱作品。サクソフォンを使用するオーケストラ作品のメドレーになっている。
展覧会の絵、アルルの女を中心に他、ロミオとジュリエット、パリのアメリカ人、ラプソディ・イン・ブルー、ボレロがパズルのように入り組んで登場する。
時折り複数の曲が同時に演奏される場面もあり、聴きごたえのある作品になっている。
人生のメリーゴーランド 久石譲
《人生のメリーゴーランド》は2004年に公開されたスタジオジブリ制作、宮崎駿監督の長編アニメーショ ン映画『ハウルの動く城』で使われた楽曲である。 雰囲気の違うワルツでテンポよく進んでいく。
今回はサクソフォンの音色で繊細に華やかに演奏する。
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