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Heal 私たちは自ら癒す力を持っている

Amazonプライムでドキュメンタリー映画「Heal」を観た。

まさに先週、ヨガのレッスン中に考えていたことを科学的に説明された!と驚いてしまった。

私はヨガレッスンで何も特別な事をしているわけではない。
生徒さんはみんなご存知だが、私はレッスン中にヨガの本や過去のレッスンの記録のファイルをペラペラめくりつつ、シークエンスを作る。
つまりちゃんと作り込んで準備したレッスンをしているわけではなく
本に書いてあることをそのまま実践しているだけだ。

(前もってシークエンスを作り込んで、その日の生徒さんの体調や状態に必ず合ったレッスンができるか?という疑問はある。それよりもレッスンの前に少しお話しして状態を確認してから合ったシークエンスを探す方が良くないか?というのがテキトーな言い訳笑)

本に書いてある事を忠実にやっているだけなので特別な事をしているわけではないし、私自身「ヨガを教えている」と思ってない。
(本のページをめくる音がイライラさせる迷惑レッスンとも言う)

それでも生徒さんからいつも「不調が治った!」「痛めたところがレッスンの次の日には良くなってた」「レッスンの後にいつもは辛い生理がとても楽だった」とフィードバックを頂く。
特に注意を必要としている抗がん剤治療中の生徒さんは当然色んな不調の波に悩まされつつも「ここでレッスンを受けた次の日は心も身体も軽いんです」とおっしゃる。

単に本に書いてあることをしているだけなのに、生徒さんが次々にそうおっしゃるのは他でもない、人間の身体と心は自らを癒し回復させる力を持っているからなのだ。

陰ヨガも普通の陽ヨガも内臓と経絡を刺激し身体の気の流れを整えてくれる。身体に蓄積したネガティブな感情と老廃物を浄化し、日常生活のストレスで凝り固まった筋肉を解し、ストレス反応に忙し過ぎてケアがおろそかになってしまった消化器官や免疫系や脳を労り活性化させる。それがヨガだ。

それさえすれば後は勝手に身体が回復してくれるのだ。季節の不調も、痛めた関節や腱も、ストレスで固まった首や肩も、食べ過ぎ飲み過ぎで弱った内臓も、抑え込んで溜め込んだトラウマ反応も。

種を蒔いたら自然に芽が出て花が咲くように
地球が回って朝と夜が来て季節が巡るように
自然に身体が自ら癒して回復するのだ。

けれども自然治癒を期待するなら、その身体の力を信じなければならない。

痛みや症状を速攻で薬で押さえ込むのではなく、身体の声に耳を傾け
痛みや症状が何を伝えようとしているのかを見極めること。
身体が持ち備えている、頭とは別の場所にあるインテリジェンスを信用することが大事なのだ。

「自分の身体の声に耳を傾けましょう」というのは
ヨガインストラクターの定番のセリフだけれど
本当にその言葉を信じて、何よりも目の前の生徒さん一人ひとりの生命力を信じているインストラクターはどれだけ居るかは分からない。

(少なくとも「自分が教えてあげてる」「自分が治してあげる」と思っていたらヨガを教えるのは辞めましょう)



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