私を直接知っている方はご存知だと思いますが
私は普段健康ですこぶる元気です。
もちろんヨガをもうかれこれ30年続けているからだし
自然と食事や生活習慣も健康的になってしまったから。
それでも時々ガツンと体調悪くなります。
今日は眠りヨガのレッスンにいらした生徒さんから
「お元気ですか?」と聞かれてしまいました。
彼女自身もセラピストですから流石見る目が違う。
「はい体調悪いです」と仕方なく白状しました。
2日ほど前から頭痛がして身体が鉛のように重いのです。
でもそれは自分ではっきりと原因が分かっています。
ヨガの副作用。
今回私を襲ったヨガの副作用は2種類。
ヨガを長く続けていると身体が敏感になります。
ちょっと身体に合わないものを食べたりすると、すぐにお腹壊してしまうし
ストレスがかかっているのに無理をしすぎると身体が動かなくなる。
今回私が体調を崩したまさにその日の朝、19歳の娘が旅に出ました。
それまで色んなストレスを娘の前で見せないように我慢したので
娘が旅に出た途端にちょー分かり易く体調崩したのでした。
分かり易すぎて自分でも笑っちゃいました。
母親業は大変である。
そして自分には母親業はとことん合っていなかったのかも笑。
それにしてもカラダって本当に不思議なのです。
世の中の大半の人はきっと私のように簡単に体調に出ないので
ストレスを溜め込んで溜め込んで気が付かないうちに
身体の奥深くで色んな不調を溜め込んでいるに違いないと思うのです。
でも本当はストレスは身体を直撃している。
私のようにヨガで身体が敏感かつ正直になってしまったら
無理なことは無理!と身体が拒絶してしまうので
単なるワガママな困ったちゃんになってしまうのですが
それでも自分の身体のサインは絶対に見落とさなくて済むのです。
とても不便で便利な副作用。
もう一つの副作用は
ヨガを続けて瞑想を続けていると慈悲体質になってしまうということ。
(マインドフルネスは流行っていますが慈悲とセットでないものは意味がありません。マインドフルネスは慈悲抜きでは出来ません、ここ大事)
過敏なコンパッションつまり共感力を養ってしまうと他人の痛みや悲しみを
まるで自分のことのように本当に身体の痛みとして感じてしまいます。
大乗仏教の慈悲は「居ても立っても居られないくらいの慈悲」
「あなたと私とぶっ続きの慈悲」だと言われています。
そんな体質だからこそヨガレッスンで相手の身体の動きや感覚に合わせた
気持ちいいリードができるという利点もありますが。
人生には本当に予期していなかった色んな事が起きる。
全ての事柄が移ろいゆくなかでは時に大きな決断を強いられる場面がある。
もう自分に幸せをもたらさない相手や
あるいは自分を裏切ったり利用したりしたと感じる相手が居たとして
その相手を自分の人生から切り離さねばならない時が来ても
その人の痛みや悲しみが自分の痛みのように感じられてしまうのです。
(勉強して知ったのですがこれって生まれつきの体質でもあるらしい。
娘が小学校の時に友達の目にフリスビーが当たったのを目撃して
その友達は大丈夫だったのに娘が気絶して保健室に迎えに行ったことがありますが、もしかしたら遺伝なのかも知れません)
とにかくヨガで敏感体質および過激な慈悲体質になってしまった私は
ダブル副作用で2日ほどぶっ倒れていました。
もちろんそんな時にもヨガはとても有効です。
陰ヨガで「手放す」ことをし
セルフラブのヨガニードラで心身を休め
慈悲の瞑想をし
好きな音楽を大音量でかけながら山にドライブに行って
帰ってきて滋養のある料理を食べたら治りました。
ヨガで知力と体力をつける。
困難を切り抜ける技術を身につける。
そうすれば人生何が起きてもなんとかなる。
そうしなければ誰の為にも何もしてあげられない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?