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「国境のない国」、そして「#日本から国境をなくす」プロジェクトとは

こんにちは、one visaの広報の武井です!皆さんは、「国境のない国」って、知っていますか?
ちょっとなんのことか...という方がほとんどだと思うので、その「国境のない国」について説明させてくださいね。大陸という面で考えると、ビザの問題はありつつもヨーロッパのように陸続きでどこまでも横断しやすい国というのがありますね。また、県境や州境のように横断するハードルがもっと低い区分けも存在します。
きっと、埼玉出身の人が東京に引っ越すのに厳しい基準の許可が必要で一苦労!ということはないと思います。(個人的に、そんな世界をギャグで描いた「翔んで埼玉」は大好きな漫画・映画です。)

それに関連して、2020年5月18日に発表した「#日本から国境をなくす」プロジェクト。私たちが想像していたよりもはるかに大きな反響をいただき、嬉しい限りです...!さらに賛否両論、多くの方からお声をいただいています。

TBS NEWS、HUFFPOST、Forbes Japanといったメディアにも取り上げていただき、在留外国籍の方々の社会保障は、改めて今注目されるトピックなのだなあと、気持ちが引き締まる思いです。

今日のnoteは、「国境のない国」「#日本から国境をなくす」プロジェクトとはどんなものなのか、プロジェクトの裏側について。Wovn Technologies社とのコラボプロセスや構想から発表に至るまでの全てを公開します!
さらに、次回はTwitterやメディアを経由して寄せられているさまざまな声に、代表 岡村から本気のアンサーをお返しします...!

プロジェクト発足の裏側

発足のきっかけは、新型コロナウイルス感染症の拡大が進む中、緊急事態宣言が発令された4月上旬。
原則全員に対する10万円の給付や公共料金の支払猶予、オンライン診療の導入、家賃の支払い猶予など...どれも重要な補償なのですが、第一印象は「これ、みんなに届いてる...?発信されてる内容も、日本語も、難しすぎない...?」。
さらに、「そもそも給付金や補償を外国籍の方に提供すべきか?」という主張がTwitterで9千リツイートされていること、話題になっているのを見かけ、one visaとして大きな危機感を覚えました日本人と同様に納税している彼らが、農業をはじめとする日本の第一次産業、土台を支える彼らが、国の補償から除外されるべきなのでしょうか...?
そんな疑問から、いまone visaとして何かできないか考え始めたのが発足のきっかけです。

コンセプトは「#日本から国境をなくす」

「#日本から国境をなくす」というコンセプトには、実は2つの意味が込められています。

(1)多言語による情報を欲している方の、一助になりたい
「世界から国境をなくす」という壮大なミッションを掲げて活動するone visaとして、日本語に不慣れな方、多言語の方が理解しやすい方に情報を届けたいという意図がありました。日本に定住し、納税している彼らは確実に緊急時の社会福祉を享受する権利があり、コロナの補償だって受けたい人がいるはず...!
では、補償の内容を噛み砕いて・整理し・多言語で・一元化して発信する場所をつくるのはどうだろう、そして「#日本から国境をなくす」プロジェクトが発足しました。

株式会社one visa 「MISSION」 世界から国境をなくす
これは、世界中の人々が自分の生きる場所を自由に選択することができ、国境を超える際の物理的、精神的なハードルをなくすということです。
想像してください。国を超えて世界中に広がる自分の可能性を知り、あらゆる人が自分の望む場所で生活することができるようになった世界を。とても素敵だと思いませんか?

(2)日本人や、日本語の表記で問題がない方にも、改めて考えてもらいたい「日本国内にも国境が存在する」という事実

ここで「国境のない国」の話に戻ります。日本にはまだ、上記のような背景を含め、外国籍の方・日本語が流暢ではない方にとって、国境を感じる国なのではと思うのです。どこの国にも言えることですが、移民になってみると言語の壁だけでなく、文化の違いやビザ更新のプレッシャー、差別など...生活の様々な局面で心の中に国境を感じるものです。
というのも、私自身もまた、学生時代にヨーロッパに住んでいた際に同じような場面に直面したのです。郵便局で小包を出したいだけなのに、国際便にはなにか書類手続きが必要だったようで、それを知らずに行った結果、その場ですごいスピードの現地語を使って説明されましたが、結局意図がわからず、トボトボ帰った苦い記憶が...。日本では簡単だった、ちょっとした作業なのに、できなかった。自分の能力が低くなったような、みじめな気持ちになりました。

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あのとき、スタッフのお兄さんが一部でも英語で対応してくれたなら?
書き方の見本を手渡してくれたなら?きっと違う結果になっていたと思います。
当時は自分の勉強不足を省みつつ、この国に住むって自分で決めたんだから、と何日もかけて気持ちを立て直しましたが、今思えば、私にも、あのお兄さんにも、あの国にも...もっと何か、できたことがあったように思います。これこそが私の「心の国境」を感じる瞬間でした。

それでは、日本はどうでしょうか?
日本に住む外国籍の方は約263万人、そのうち就労しているのは約165万人。日本で働く人の約50人に1人は外国籍ということになります。
自分は特に関係がないと思う人にも、一度立ち止まって考えてもらいたいのです。誰もが不安になるコロナ禍のパニックに、本当にこの情報発信で問題がないのか、社会福祉を受けるべき人たち、全員に届いているのか。
そもそも外国籍は補償するべきではないという思考、その考えは、幸せな社会に向かっているのか。
日本は少しでも、心の「国境のない国」を目指したい。違うと思うことには声をあげたい、それがone visaの気持ちです。

記事の選定プロセスと、ローンチまで

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▲「#日本から国境をなくす」Webサイト

プロジェクトの骨子が決まったところで、古くからone visaを利用してくださっているWovn Technologies社がある日、翻訳の面で全面バックアップすると声をあげてくれたのです。翻訳実績、クオリティともに、これ以上ない協力者の申し出に、心から感謝しました。
まずは緊急性の高い「個人の・社会的インフラ・金銭面」に関わる情報を発信しようという方針が決まりました。WOVN社のプロ翻訳者によりまずは英語・中国語・韓国語、そしてやさしい日本語にも対応。
メインビジュアルとなるバナーの作成やページをone visaのデザインチーム西垣が担当し、コンセプトの決定からローンチまで約2週間というスピードでサイトが公開されました。

SNSに寄せられた様々な声、それぞれの正義

プロジェクトの公開から今まで、応援してくださる方々はもちろん、さまざまなご意見が寄せられ、次回のnoteではone visa代表 岡村としての考えをお話します。最後に、プロジェクト応援の声から一部をご紹介させてくださいね。

最後に、「#日本から国境をなくす」続報はこちらのTwitterから配信しますのでフォローのほど...!次回のnoteもお楽しみに。


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