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映画『風の谷のナウシカ』に隠されたテーマとメタファー

ジブリ作品が劇場でリバイバル上映されてヒットしているが、中でも宮崎駿監督作品として『風の谷のナウシカ』には今後作り続けられる作品のテーマがある。このテーマはチャップリンの作品とも共通したテーマが設定されている。

ユパが小さな人形を拾い上げると子どもの形をした人形は崩れ散る。ここでは子どもが犠牲になっていることが伺える。

しかし、腐海を作ったのは人間の欲や業である。

風の谷に吹いている「風」と「大地」は何の象徴か?
腐海に汚染されてしまった地上では植物が育たないが、ナウシカが地下で育てている植物は育っている。

ここでのメタファーは「大地」=「心」なのだ。

メーヴェに乗れるのはナウシカや子どもたちだけである。
宮崎監督が優れた作家なのは、セリフ(言葉)で説明するのではなくアニメーションという映像表現を通じてテーマやメタファーを描いこうとしているところなのだ。

では、この「風の谷のナウシカ」の中で描かれている「風」や「大地」は何の象徴なのか?

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