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記憶のカイダン 12歳〜13歳

ー12歳 小6ー

◆バレンタインの大失敗◆

「りさ〜バレンタインお互いの好きな子の家に行って渡そうやー!」
モテている友人から提案された。
友人のA子ちゃんは両想い確定の男子。
私は片想い確定の男子。
私があまりにも嫌がるもんだから
・家の前に置く(直接渡さない)
・名前も書かずにヒントだけ手紙に書く
という今思うと不気味な案を熱心に受け、気弱な私はしぶしぶ受け入れる。

私は同じクラスの5文字の女の子です。好きです。受け取ってください。

ハイ不気味ーーーーーー

次の日から男子間で噂の嵐。モテている6文字友人はもう両想い確定だから、うふふんっとばかりにイチャイチャしとる。
こちとらモテてる友人の友人だし、5文字の女の子だし、
「えーこのクラスの5文字の女子ってだれーーーー!?えーっと、○○やろおおお、あと○○やろおおお、あと新田やろーーー(で男子ども、赤面している私の顔をチラっ。)」
いや、バレてるやん。次の日にソッコー言うとかないやん。
見損なったで片思いの男子よ。

もちろん私の片想いは成就することなく終わった。
苦い苦い思ひ出。

ー13歳 中1ー

◆不良女子と友達になる◆

小4で転校した私。
中1のクラスは
違う学校の子+小学校でほぼ同じクラスになったことのない子
で構成されていた。絶望of絶望
人見知りな私は、さてどうしたもんかと友人作りに難航する。
そしたらなぜか中3でメリケンサックもってブイブイ言わせている兄を持つ
同クラス女子に声をかけられる。いや、絶対私と合わへんやん!どうみても悪そうじゃないやん。と思いながらも
声をかけられた嬉しさから無理につるむ。
なぜか行きたくもない銭湯に毎日付き合わされる。不良兄のいる家に行き、喧嘩話や彼女とのアレコレを聞かされる。怖い。帰りたい。
このままじゃだめだと一念発起。
バレーボール部に入る。放課後銭湯はフェードアウト成功。
不良女子も、コイツはちょっと違うと気づいてくれたか、どんどん距離をとってくれるように。
そして私はバレーボールにいそしみ、落ち着いた友人もでき、それなりに恋もし(もちろん片想い)、中1は平和に終わる。


‐------つづく--------


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