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マズローとケンリックの欲求モデルから考える現代の原動力② -現代の欲求モデルを考える。

こんにちは。
秋が深まってきたと思ったら、なかなかの暑さの日が続くなど、面白い季節になりましたね。
#本当に11月なのか
#と毎年言っている気がする今日この頃

さて、前回は

『マズローとケンリックの欲求モデルから欲求の変遷を見つめる』

というゴール設定の元、人間の行動の根源となる欲求について時代の変遷を見つめてみました。

理想を見つめ続けたマズロー、現実的なケンリック。

これらの偉人たちが考え抜いた欲求の変遷を経て、
今を生きている僕たちにとっての欲求とはなんなのかを徒然なるままに綴っていこうと思います。

今回も僕の思考の研磨にどうぞお付き合いください^^

本日のゴール

最近の欲求の動向とモデルを考えてみる

現代の欲求事情

現代の欲求事情を考える際に、切っても切れない関係にあるのが2019年に起こったパンデミックであることは間違い無いでしょう。

これによってもたらされたものは意識・無意識問わず
数多あると思います。僕はその最も大きな影響の一つが分断だと思ってます。

人間がこれまでの文化と社会システムを創り上げてきた強固な手段、接触が禁じられました。
#社会的な禁じ手
#というパワー

一方で、人間の適応能力もまた無限の可能性を秘めていてすぐさま、この接触の代替手段に対応しました。
#さすが人類500万年の歴史

それがいわゆる"リモート"と呼ばれるものの数々ですね。
#google_meetも
#Microsoft_teamsも
#ZOOMも
#知らなかった

分断を補完するものとして急速に技術を伸ばしたこのリモートにより分断がさらに加速しました。

なぜならば「これでいんじゃね」
となることが多々あったからです。

リモートでは省けるようになりました。
移動も。
挨拶も。
アイスブレイクも。
スモールトークも。

これには良い面も悪い面も両方あります。

見方を変えるとウィルスの種の保存という欲求に
人間が分断されている、と言えるかもしれません。
#種の保存の力
#恐ろしや

どちらにせよ、この分断は、より「個」を強調するものとなったようです。

フリーランスは近年稀に見る増加傾向のようです。

Lancers_PR, 2021より
Lancers_PR, 2021より

これには副業も含まれていますが隙間時間が増えたことも影響しているのかもしれませんね。

加えて、独身世帯も増加傾向です。

これらがパンデミックの影響を受けているかどうかは議論の余地がありますが、パンデミックが時代の傾向の一端を担っている可能性は高いと思います。

このように「個」が尊重される時代になってくると
『種の保存』がベースになっているケンリックの欲求モデルが通用しない時代になってきている、とも言えます。

そして、マズローの欲求モデルの捉え方もまた別の視点になっているように感じます。チームや組織などの集団の中の「自身」と自身ただ独りの「自身」。

「自身」の意味合いが変わってきている。
『一人』『独り』の違いとも言えるかもしれません。

この状況はOneSelFという組織を運営している身としては見逃せない状況なわけです。
#何と特異的な視点だろうか

この状況における自己実現はその恩恵の中心には、己が存在する割合が増えていきやすい。

ちなみにマズローの自己実現の解釈について
非常にしっくりくる解釈を綴られていたページがあったのでご紹介します。

マズローの自己実現を超えた6段目に「超越した自己実現」という表現がくることがあります。

この自己超越とは決して単なる利他的ではなく、「利己と利他が統合されたものである」というのがこの方の解釈です。
#リコとリタ
#外国人の名前みたい
#本日の一番どうでもいいハッシュタグ

その道を探求されている方の解釈は非常に面白いです。つまりは「自己犠牲の上にある利他に価値はない」と僕は解釈しています

話は戻りますが、現代の分断社会では所属する集団や関わる人たちの減少により自己実現の意味合いが利己>利他になりがちなんじゃないかと感じています。

生理的欲求が過剰に満たされている状態

もう一つ、マズローとケンリックのモデルで興味深い事象が一つ。

マズローのピラミッドで第一層にある生理的欲求。
これは動物的欲求とも言えますが、ある意味、種の保存も関わってくる。種の保存というとケンリックのモデルは最上位にありました。なので、一つの見方としてこの最上位の逆転現象は結構面白いですよね。

その中で、現代はというと、生理的欲求が過剰に満たされている状態。いや過剰というと言い過ぎかもしれません。

もちろん世界には明日のご飯も約束されていない人もいます。戦争に怯えている地域が現在進行形であります。国連の報告によると世界の飢餓人口は増加傾向のようです。

一方で、農業・科学・技術の発展によって狩猟生活をする必要はありませんし、社会保障という概念もできました。野生で生きていた頃よりはずっと安全です。

なので、ここではわかりやすいように野生で生きていた頃と比較して過剰、という言葉を用います。
#極端ですが

上記のような世界情勢があることは重々承知の上で、
僕たちの多くは明日の食事を心配することは少なくなりました。寝ようと思えば眠れる場所も色々とあります。トイレだって誰でも使えるトイレがあります。

これは人間が生理的欲求を満たそうとしてきた故の結果なのかもしれません。なので生理的欲求はかなり確固たるものとなっていると仮定します。

トラやライオンはウェイトしない
イチロー

イチローのこの言葉は昨今のウェイトトレーニング隆盛時代に対して述べられたものなので、少し今回の欲求とは文脈が異なりますが、運動やトレーニングという言葉自体、生理的欲求が満たされているからこそ生まれた言葉であるんじゃないかと思います。

狩猟時代はカラダを動かすことでしか生きられなかったのでそんな概念すらなかった。つまりは生理的欲求が過剰に満たされているからこそ文化が生まれ、社会が生まれ、技術が進歩したとも言えそうです。

そして、ここに前章の「分断」「個」の要素が加わることで個人の価値観がより尊重される時代になりました。

種を残さなければならない
種を残さなくても良い
という価値観(結婚)

男はこうあるべきだ
男も女も関係ない
という価値観(性別)

出世したい
出世しなくてもよい
という価値観(地位)

組織に属したい
一匹狼を貫きたい
という価値観(所属)

全てが正解である多種多様な時代。

そんな時代だからこそ、人々の欲求は次のステージへ行くのかもしれない。最上位が人によって変わってくる。

マズローのモデルを例にとると、イメージとしては

こんな形もあれば

自己実現の高さ(欲求の大きさ)が大きい人もいる

逆に社会的欲求が最上位にくる人もいれば

それを支える土台として自己実現の割合が高い人もいる

さらには全ての欲求が割合の違いを含め並列なパターンもあるだろうと

そして、ここに入る全ての欲求は自由

もはや書き表すことが不可能と思えるほどピラミッド的な階層や包含などを超越した無限大の組み合わせ。

より自由な生き方。

それが現代の欲求の形かと。

現代の欲求の行きつく先

そして、それらの欲求が行きつく先として、「より良く生きる」がキーワードになりそうです。

「生きる」でもなく
「良く生きる」でもなく
"より"良く生きる。

生理的欲求が満たされた現代においては生きることそのもの自体が目的となり得ずどう生きるかを問われている気がします。

そして、その生き方は自由であると。

次回のゴール

というわけで今回は

最近の欲求の動向とモデルを考えてみる

をゴールに、現代の欲求事情とその欲求が行きつく先を、「分断」「過剰な生理的欲求」という観点から僕の考えるモデルを踏まえて探ってみました。

次回は

現代の欲求における課題と未来の欲求について考えてみる

というゴールに向けて綴ってみようかと思います。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました^^



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