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遠隔授業をいろんな角度からみてみる💪

こんにちは、oneです。今回のテーマは「オンライン授業を別の視点から考えてみる」です。もちろんオンライン授業に対しては、肯定論者です。経済産業省が進めている「未来の教室」(今回は触れませんが、気になる方はぜひ経済産業省HPへ。別のnoteでまとめますね。)をみてもわかるように、これまでの日本の一斉学習神話を打ち崩し、一人一台パソコン導入、個人の学習等データをデータベースに蓄積させ、教師と家庭がお子さんにあった学習カリキュラムを構築していくという学習が展開されていくビジョンの方向性が打ち出されています。コロナウィルス関係で、あってはならない事態になりましたが、遠隔学習のシステム構築には、急務となる必要性に、教育の流れが未来に向かい、大きく動いたことを現場にいながら強く実感します。今後も指導者と学習者の双方向によるオンライン学習は、指導者側の実践と課題、学習者側の学びの質の検証、そしてシステムのバージョンアップによって、更なる「教育の高度化」に繋がっていくことでしょう。まさに「未来の教室」!教師としてワクワクせずにはいられないことです。だからこそ、あえてオンライン授業をいろんな角度で見てみたい。

例えば、学校が1000人規模の大規模校。さらに生徒指導困難校であったとする。オンライン授業を考えてみよう。ある遠隔アプリを使った授業を開始する。一クラス40人在籍。一人ひとりに授業参加のためのIDを配布することになるが、誰かのIDを使って授業に参加…。まずは出席確認。数名参加してこない。体調が悪いのか、それとも授業エスケープなのか?学校での対面一斉授業ならば、職員室に連絡し、他の職員が捜索。状況にあわせてその場で指導。しかし…。もちろんオンライン授業が整備されれば、塾が行っているようにバックオフィスにより、保護者に授業不参加の通知がいき対応する形になるでしょうか。が、保護者は仕事。家庭には誰もいない…。1日終わり、担任は自宅に家庭訪問?状況によっては指導…。さぁ授業スタート。学校での対面一斉授業では、大きな問題となる私語による授業妨害が、オンライン授業では絶対に起きない。しかし、授業が面白くないと言って途中で退出…。授業者との関係がうまく構築されていない場合は、数名で口裏を合わせて、集団退出…。自分のスマホに遠隔のアプリをいれている。スマホ片手に、友達の家で授業を受ける…。教師に見えるフレーム外でお菓子を食べながら…。いろんな事情により、クラスに入れない生徒たち、人前で質問等が苦手な生徒たちには最高の手立てであることは言うまでもない。例えば、ロイロノートを使用して授業クラスのメンバーに、誰かの意見・考えを一斉共有したとする。道徳性が高まっていない生徒たちがいれば、教師が見えないところで、陰口を言い、その生徒をターゲットに攻撃が始まる可能性がある…。教師がその場に直接いないので、生徒たちが真実を語らなければ解決の方向性さえも見えない。保護者によってはいじめを受けたと、学校が批判されてしまうケースに発展する…。

まだまだ、たくさんの心配要素がある。生徒指導主事として、多くの課題を抱える生徒が多く在籍する学校を歴任している。

とは言うものの、そこは学校の実情に合わせた手立てが教職員の共通理解のもとに組まれないといけないことはわかっている。何回も言うが、オンライン授業を否定しているわけではない。オンライン授業を受けるルールの構築がもちろん必要である。生徒の規範意識、道徳性の育成等を我々教師がきちんとしないといけないこともわかっている。が…うまくいかない学校もあることを頭に入れておかなければ、全国一律での導入には時間がかかる。

ちょっと話は本筋からそれるが、総理大臣、県知事、市長、文科省、そして、教育委員会からコロナウィルス関係で学校再開に向けた急な方向転換を余儀なくされる。これは致し方ないことだと思う。しかし、一学年300人以上、全校生徒1000人を臨機応変に動かし、生徒指導面での慎重な対応をしている学校があることも、視点として持っておいていただきたい。もちろん、そこを含めていろんな対応がトップダウンされていることだと思うが…。

遠隔授業をいろんな角度からみてみる。いよいよ、日本の新しい形での学校教育が進んでいく。これまでの学校神話が崩壊した今、学校教育と家庭教育をベースにした「教育」が構築される時期にきている。アクティブラーニングはすでに聞き慣れた言葉になったであろう。学校、家庭、地域が寄り添いながら、ともに手を携え、アクティブラーニングしなければなりませんね。皆さん、いかがでしょうか(^^)?

ありがとうございます。