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【ワンパブ・オープン社内報 vol.30】半年先のトレンドを読む。多彩な経歴から生み出される書籍に注目!

第2メディアプロデュース部ビジネス一般書チーム 福田 祐一郎

【ワンパブ・オープン社内報】は、ワン・パブリッシングで働く人を通して、会社・雑誌・メディアが、今どのような新しいことにチャレンジしているかをお伝えしている連載です。今回取材したのは、半年前にビジネス一般書編集部に配属になった福田祐一郎さん。これまで携わってきた雑誌やWEB媒体のお話から趣味のこと、意外な経歴まで、ここでしか聞けないエピソードが飛び出しました。(所属や肩書は取材当時のものです)

【プロフィール】

福田 祐一郎(ふくだ ゆういちろう)
自動車専門誌の編集や実家の自動車販売店でのメカニックを経て、2005年学習研究社に入社。『K‐CARスペシャル』『BMW COMPLETE』の副編集長を務める。その後、市販雑誌・ムックの販売担当を経験し、『CAPA』編集部を経て『学研キッズネット』編集部へ。2022年秋にビジネス一般書チームに異動になり、現在はビジネス・自己啓発やマネーなどをテーマにした書籍編集に携わっている。


現在5冊を同時進行中。書籍編集ならではのおもしろさ、難しさ

―福田さんが今の部署に異動されたのは、約半年前でしたよね。まずは現在のお仕事について、教えてください。
 
私の所属はビジネス一般書籍チームで、書籍の編集がメイン業務です。異動直後は前任の方から引き継いで出した本ばかりだったのですが、それが一区切りついて、これからは自分で企画を出した本の出版が控えています。直近だと、5月末発売の『「聞くだけ」でうまくいく』という自己啓発本、6月末に発売になる『1on1ミーティングの極意』。今はその編集に追われていますね。
 
ちなみにその後も、脳トレ系やマネー系の本の発売が控えています。年間10冊くらいは企画して編集して……ということになりそうなので、常に複数の本を同時進行していく感じですね。
 
―聞いているだけで、目が回りそうです!
 
僕もです(笑)。これまでは定期誌の編集経験が長かったので、いろいろな違いに驚いています。まず、毎月発行している定期誌は発売日厳守じゃないですか。でも書籍は、さまざまな事情で発売日が延びてしまうことも珍しくないんですよね。だからこそ、逆に進行管理や著者とのスケジュール調整が重要だと感じています。

あとは、企画を通すのって、楽しい反面やっぱり大変です。自分がやりたいという想いだけじゃダメで、世の中のニーズを読まないといけない。書籍って制作するのに半年くらいかかるから、今から半年以上先のトレンドを読んで企画を立てないといけないんですね。

雑誌の場合は3週間後くらいに発売になるので、一番盛り上がっているときに記事が出せますから、やっぱり違いますよね。長期的なトレンドを見据えつつ、長く読まれる一冊を作ることが今の部署のミッションです。そこがおもしろくもあり難しくもあり……日々勉強です。

定期誌・ムック・WEBメディア・販売。それぞれの経験とコロナで得たもの

福田さんが担当した雑誌たち

―これまでいた編集部のお話も聞かせてください。最初は、クルマ雑誌の編集部に入られたんですね。
 
はい。最初は某出版社に入社して隔週発売のクルマ雑誌を担当、月に2冊作っていました。新人は先輩の仕事を手伝って、その後ようやく自分の仕事に取り掛かれる……という働き方だったので、今考えるとかなりヘビーな業務内容でした。結果、体がもたないなと思って辞めたんです。
 
その後5年半ほど別の仕事をしていたんですが、やっぱりもう一度編集をやりたいと思って。クルマが好きだったので、次もクルマ関連の編集部に入りました。そのあとに入ったのが、学研ですね。これもまたクルマ雑誌『Kカースペシャル』の編集部。レースに出たり、クルマをいじったり、もちろん記事も書くんですけど、クルマのこと全般に関われて、面白かったですね!
 
―クルマがお好きなんですね。そのままクルマ雑誌の編集部に?
 
しばらくはモーター編集部でムックを作っていたんですが、人事異動で販売部に配属になりました。僕、数字が苦手なんですよ。Excelなんか使ったこともなくて。でもみんな良い人ばっかりで、なんとか仕事をこなせていました。丸3年いましたね。主にクルマ雑誌やカメラ雑誌を担当していました。
 
そのあとが、『CAPA』の編集部です。ここが一番長くて、8年半いました。じつは日大の写真学科を出てるんですよ。と言っても、腕も知識もそんなにないんですけど(苦笑)。その後、学研キッズネットでWEBメディアを担当し、昨年秋から今の編集部にいます。
 
―編集から販売まで、多種多様な経験をされてきた福田さんですが、特に印象的だったエピソードを教えてください。

ひとつは、『CAPA』の出張撮影会です。カメラメーカーと組んで、新製品が使える無料撮影会を全国各地で開催していました。誌面で告知して、1泊2日で設営をして、モデルを手配して、プロが撮影指導をして、批評会をやって。読者と直接コミュニケーションがとれるのがすごく勉強になったし、喜んで帰っていく姿を見ると嬉しかったです。基本は年に2回、多いときは10回くらいやってました。コロナになってからできなくなっちゃいましたけど。
 
―そのかわり、オンラインイベントが開催されるようになりました。打ち合わせももっぱらオンラインですよね。
 
移動時間がなくなった分、効率はいいですよね。ようやくコロナが落ち着いてきたけど、そのままオンラインの打ち合わせがメインになっています。でも、今回担当する書籍で依頼したデザイナーさんと初めてリアルでお会いして打ち合わせをしたんですが、やっぱり直接会うメリットってありますね。本を見せながら、あれこれ話をする時間がすごく良かった。
 
あとは、学研キッズネットで担当した『VOICY』という音声メディアに携われたのも、新しい経験ができて良かったです。音声の収録という初めての経験で、僕自身も編集部代表でトークテーマに参加したりして。改めて振り返ると、いろいろなことをやらせてもらってきました。すごく感謝しています。

空白の5年半で自動車整備士の資格を取得。夢は愛車で日本一周!

―ここからは、福田さんのプライベートのお話も教えてください。趣味はクルマでしたよね。ドライブにはよく行かれますか?
 
はい、今乗っているのが10年前に買ったルノーのミニバンなんですが、このクルマで日本全国(沖縄を除く)を回るのが昔からの夢です。残すは石川、富山、和歌山、山口になりました。このGWで石川と富山に行く予定(取材時は4月上旬)。和歌山は行けそうなんですが、問題は山口ですよね。去年、鳥取と島根に行ったんですけど、なんで山口まで行かなかったんだろう(苦笑)。

この愛車で、家族と日本全国を駆け巡ってます

 ―乗り始めて10年ということは、そろそろ不具合が出てきたりしませんか?
 
そうなんですよ。じつは、最初の出版社と次の出版社の間の5年半、父親の会社を手伝ってたんです。それが自動車販売の会社で、整備工場もやってて。僕自身、自動車整備士と損害保険の募集人資格を取りました。今も、自分のクルマの車検とか修理は自分でやってます。

当時の国土交通省大臣 林寛子(扇千景)さんの名前入り合格証書
愛車のメンテナンスもお手の物!

―自動車整備士の資格を! すごい経歴ですね! そうなると、いずれはまたクルマ雑誌を出したい、といった夢もありますか? 
 
キャンプとか車中泊が好きなので、そういう本が出せたら面白いかもしれませんね。でもまずは、今動いている書籍をしっかりと完成させて、そしてヒットさせたい! また、新しい企画もいろいろ練っている最中です。
 
―最後に、さまざまな業種を経験されてきた福田さんから見た、ワンパブの魅力を教えてください。
 
経験豊富でいろいろなタイプの人がいますよね。そしてみんな頭がいい。多角的な物の見方ができる人が多いです。だからこそ、これだけいろいろなジャンルのものが出せるのかな。

これからこの会社を受けようという人は、なにかひとつ強みを持っていると、結果的にどこかで活きることがあると思います。僕のメカニックをやっていた経験は、今のところ活かされていませんが(笑)。いろいろなことに挑戦できる、魅力的な会社です。
 
 
すべての質問に対して丁寧に答えてくれた福田さん。プロフィールをお願いしたところ、完璧な職務経歴書を送ってきてくれました。こんなところからも、実直なお人柄があらわれています。これから福田さんが手がける書籍が楽しみです。福田さん、ありがとうございました!

(取材:水谷映美/撮影:我妻慶一)


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