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【ワンパブ・オープン社内報 vol.25】『学研キッズネット for Teacher』始動で学校向けも強化! 目指すは唯一無二の教育サイト

第1メディアプロデュース部 学研キッズネット編集チーム 小林 祐太

【ワンパブ・オープン社内報】は、ワン・パブリッシングで働く人を通して、会社・雑誌・メディアが、いまどのような新しいことにチャレンジしているかをお伝えしている連載です。今回取材したのは、『学研キッズネット』編集部の小林祐太さん。自由研究特集や教員向けページなどを担当する小林さんに、仕事に対する想いや今後の目標、編集部でのユニークなエピソードなどを教えてもらいました。(所属や肩書は取材当時のものです)

【社員プロフィール】
小林 祐太(こばやし ゆうた)
2015年学研プラスに入社。研修を経て、『デジキャパ!』編集部に配属。
その後、『GetNavi web』編集部と『CAPA CAMERA WEB』編集部にて、主にカメラを中心とした記事を担当。企業タイアップや受託案件にも携わる。
2021年『学研キッズネット』編集部に異動。現在は自由研究カテゴリー、教員向けカテゴリー、受託制作などをメインで担当している。


学校現場や先生の不安を払拭できるようなコンテンツを

―まずは、小林さんが現在ご担当されている仕事内容について、簡単に教えてください。

メインで担当しているのは、小・中学生向け教育コンテンツポータルサイト『学研キッズネット』の中の自由研究カテゴリーと教員向けカテゴリー、漫画連載『地球防衛隊SDGs』です。また、企業さんなどから依頼を受けて、子ども向けの動画やウェブサイト、学校で配布する副教材の受託制作なども行っています。

―なかでも教員向けカテゴリーは、昨年(2021年)冬にローンチした、学研キッズネットとして新しい取り組みですよね。誕生したきっかけを教えてもらえますか?

教員の方向けのコンテンツを作りたいという話は、以前からあったんですよ。『学研キッズネット』は授業でもよく使われていますし、編集部で副教材なども制作しています。学校現場とのつながりが深いのに、教員の方に見てもらうページがないのはもったいないと思っていて。そんななかで、昨年少し規模の大きな環境教育教材の制作を受託しました。

当初、教材の配布エリアが限られていたのですが、より多くの先生方にこの取り組みを知ってほしい、教材を使ってほしい……そんな思いを抱き、動画の視聴やテキストのダウンロード、教材配布の申し込みなどができるページを作りました。そして、そのページを皮切りに、念願だった教員向けカテゴリー『学研キッズネット for Teacher』をスタートさせたという経緯があります。

―具体的には、どのような方がターゲットなのでしょうか?

特に、教員になって5年目くらいまでの比較的若い先生方をメインターゲットにしています。先生方はとても忙しいので、学校によっては先輩の先生に指導してもらう機会がとても少ないという問題があります。また、プログラミング教育などの新しい学びについては、そもそも学校に知見が蓄積されていなかったりするため、手探り状態で苦労されている先生方も多くいらっしゃるようです。そんな現場の先生方に役立ててもらえるようなページ作りを目指しています。

―現在展開しているような、各ジャンルの専門家の方に話を聞いて、学校現場で活かせる情報を提供する記事のほかに、なにか今後予定している取り組みがあれば教えてください。  

まずはこの『学研キッズネット for Teacher』の存在を知ってもらおうと、学校現場で話題になりそうな漫画連載を今月からスタートさせました。

作者は、あみたろうさんという現役の小学校の先生。先生の日常や学校現場のあるあるネタを、ほのぼのしたタッチの漫画で描いている方です。読者の方から共感を得ていて、Instagramのコメント欄はいつも盛り上がっています。

  ―先生という立場でなくても、胸にぐっとくるお話がありますね。思わず引き込まれました。  

『学研キッズネット for Teacher』を代表するコンテンツに育てていけたらうれしいですね。ほかにも、識者の方を招いて、教員の方限定の座談会もやってみたいです。先生同士の情報交換の場を、『学研キッズネット』が提供できるのではと思っています。

自由研究に夢中だった幼少時代を経て、いまや自由研究メイン担当に


―プロフィールを拝見すると、カメラ関連のお仕事が多かったようですが、昔からカメラに興味があったのですか?
 
全然です(苦笑)。スマホでも写真をほとんど撮らないくらいだったので。入社時に希望していたのは、料理などの実用書でした。ただ、自分の趣味や好きなジャンルのことよりも、むしろまったく知らない分野の媒体をやってみたいと思っていたので、その意味では希望通りの配属だったかもしれません。
 
―なるほど。その後、『学研キッズネット』に異動になりましたが、教育分野に携わるのも初めてでしたか?
 
実務経験はないですが、じつは高校の国語の教員免許を持っているんです。就職先を決めるときも、教員になるか、出版社に行くかという選択で最後まで迷っていました。いつかは教育系のこともやりたいと思っていたので、ピッタリだったなと。

―そうだったのですね! 教員を目指していたこともある小林さんから見て、『学研キッズネット』の強みはなにでしょうか?
 
子育て・教育系メディアはたくさんありますが、『学研キッズネット』と同じ構成のところはほぼないと思います。子ども自身が使うページをメインに、プラス保護者や教員も利用している……教育に携わる人たちみんなが見てくれているサイトですよね。探究学習とか自由研究、最近だとキャリア教育、SDGs、プログラミングなど、教科教育以外に強いのも大きな特徴だと思います。副教材などを作っている知見を活かして、少し難しいことをわかりやすくかみ砕いて伝えることが得意なサイトだと思っています。


自由研究ネタを前にすると、つい夢中に……!

―毎年、夏休みになると、自由研究特集でサイト全体が盛り上がりますね。小林さんご自身は、自由研究に夢中になったタイプのお子さんでしたか?
 
夢中でした! なかでも覚えているのは、小4くらいの頃に納豆の研究をしたことですね。納豆の作り方や発酵の仕組みを調べるのと同時に、とにかくいろんな種類の納豆を食べてみよう!と、あらゆるスーパーで違う種類の納豆を買い集めて、商品パッケージ一覧を作りました。旅行先でも、ひたすらご当地納豆を買い込んで。ほかには、化石採掘に挑戦したり、工作でロボットを作ったり、太陽エネルギーの秘密を探るテーマで、干物を作ったりもしました(笑)。
 
―そんなに! 自由研究ページ担当は、まさに天職ですね! では反対に、『学研キッズネット』が課題だと感じている部分はありますか?
 
強みと裏表でもあるのですが、教科教育的なものの情報がもう少しあるとうれしい、という学校現場の声も聞くので、バランスよく取り入れていきたいと思っています。あとは、『学研キッズネット』は今年で27年目と歴史が長いサイトなので、情報が古くなっている記事もあります。少しずつ更新しているのですが、いかんせん数が膨大なので、なかなか一気にすべてをリフレッシュというわけにはいきません。新規記事には、意識的に新しい常識を盛り込むようにしていますが、既存の記事も急ピッチで更新していくことが課題ですね。

常にチャレンジし続けたい。次なる目標は書籍とイベント運営


―ここからは、小林さんご自身のことを教えてください。今日までさまざまな媒体に携わってきたなかで、成長や、やりがいを感じる点はどのようなときですか?
 
まだまだできていない部分が多いですが……あらゆることを初心者目線でわかりやすく説明することができるようになったかなと思います。入社してすぐ、右も左もわからないカメラ誌の配属になったとき、当時の『デジキャパ!』編集長に言われたんです。「君が一番読者に近い立場だ。知識はないけど、カメラに興味があるからやってみたい。そんな読者に向けて、小林くん自身がわかるように咀嚼してアウトプットすると、読者に伝わるよ」と。そのアドバイスは、今でも僕の中で活きていて、常に自分の中でかみ砕いて、理解してから記事にするよう意識しています。実際に読者に届いたと感じる瞬間は、本当にうれしいしやりがいを感じますね。
 
―大切なことですね。では反対に、仕事をしていて大変だと感じるのはどんなときでしょうか?
 
媒体の特性なのかもしれませんが、仕事量に波がある点ですね。『学研キッズネット』は特に、夏休み前と年度末は案件が重なりがちで、スケジュール調整が大変です。あとは……以前『GetNav webi』編集部に「小林」が3人いたんですよ。そのときは、いろいろ困ったことがありました(苦笑)。

―同じチームに3人の小林さんが!
 
当時はコロナ前で毎日出勤していたので、編集部の電話に出ることも多かったのですが、どの小林宛の電話かが判断できなくて、間違えてつないだことは数知れず……あとは、今の編集部に異動になったのが、当時『学研キッズネット』の編集長だった小林利行さんと入れ違いのタイミングだったんです。引き継いだ案件も複数あったので、「学研キッズネットの小林です」とメールを送ると、ちょっとややこしいことになってしまって。なかには、間違えられたまま話が進んだこともありました。とはいえ、中学時代、同じクラスに「小林」が4人いたときよりは混乱は少なかったですが(苦笑)。
 
―それは全国の「小林さんあるある」かもしれませんね(笑)。最後に、今後の夢や目標をお聞かせください。
 
これまで、雑誌、WEB、動画の制作などいろいろなことに携わらせてもらいましたが、書籍とイベント運営はまだやったことがないんです。その2つにチャレンジしたいと思っています。プライベートでは、スイーツが大好きで、毎年マイブームがあるんですよ。去年からハマっているのがクレープ。クレープハンターとして、全国のクレープ店を巡りたいのと、自分でもクレープ生地の配合や焼き方を研究して、オリジナルクレープを完成させたいです。

小林さんイチオシ!「HONEY BEE CREPE Tokyo(高円寺)」のクレープ

ちなみに、小林さんがスイーツ好きになったきっかけは、「小学生のとき、親と一緒にチーズケーキを作ったことがあり、そのとき褒められてうれしかったことが忘れられなかったから」とのこと。以来、甘いものを食べると力が湧いてくるのだと教えてくれました。常に新しいことにチャレンジしている小林さん、もしかしたら『学研キッズネット』からスイーツに関する児童書を企画してくれるかもしれませんね! 小林さん、ありがとうございました。

学研キッズネット
https://kids.gakken.co.jp/
 

(取材:水谷映美/撮影:我妻慶一)


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