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【キングダム】王翦軍まとめ [中華最強!?秦軍トップクラス]

多くの豪傑を揃え秦軍の一大戦力を担う王翦軍。
今回は、秦軍最強の座に君臨している王翦軍がどんな軍となっており秦国においてどんな立ち位置となっているのかまとめて行きます。

王翦軍概要

秦国の名家と言われる王一族の宗家であり、側近も家柄の良い士族が中心となっている。そのため配下の多数が王翦のみならず名家の王一族そのものに忠誠を誓っており、跡継ぎにあたる王賁への期待も高まっている。
軍内には老将も在籍していることから軍が王一族で継承されているようですね。

現当主の王翦の方針によって自国の他軍や敵軍からも人材を引き抜き、人材強化を積極的に行なうことも有名。そのためか軍内の人材は画一的にならず多種多様な人材が在籍。


所属武将

大将 王翦
王一族現当主であり、過去に軍師出身で六将入りし現総司令 昌平君の師匠でもある胡傷から「軍略の才だけで六将に割り込める」と高い評価を受けるほどの逸材。

王翦と対戦した旧〝 三大天〟廉頗からは「六将筆頭の白起が重なる」と言わしめたほど

そんな中華でもトップクラスの才能を持ちながらも自らの危険思想を隠そうともせず振る舞い「自分が王になりたいよう」だと噂されてしまい、昭王時代には飼い殺しにされていた不遇な将軍

十八番の人材登用を行う際には、秦国ではなく王翦本人に忠誠を誓わせており読者としても疑念が消えません。
李牧を登用しようとした際には「趙王はバカだから李牧ら趙軍が可哀想」のような趣旨の話をし李牧を引き抜きいっしょに国を作らないかと持ちかけるほど

これは現在で言うと会社の中で仕事をしていても上からの理不尽な指示や組織内のしがらみなんかが邪魔をして本来できるはずのクライアントへのパフォーマンスが落ちてしまうため、独立してクライアントへ直接アプローチをかける。そのような考え方なのかなと社会人になってからは思ってます笑
危険思想とはいえ現実に置き換えると、そういう人っているよねって捉えられるのであながち悪人という事は無いと思います。

軍内でどれほど上へ上り詰めても朝廷の命を受けて動くことに変わりはなく趙王のように愚王の指示によって命を懸けて戦場へ行く事に嫌気が刺しているのでは?  嬴政が賢人であっても次に即位するのは愚王かもしれませんし過去の王全てが良い王とは呼べそうにないですから。

世評も顧みない人材収集の結果、王翦軍には稀代の傑物達が集結し王翦を頂点に横並びに4軍が展開。
この王翦軍4軍はそれぞれ精強で他軍であれば主力を張れるほどの実力と称される。
分家の王騎も軍長を組織していましたので、どちらかが参考にしているのかもしれませんね。

第一将 亜光

力押し・戦術ともに一級品で大将軍の位にあってもおかしくないほどの実力者。その突撃はあらゆる強者とぶつかっても力負けした事の無い屈強さ。さらに長年第一将を務めており、王翦の策もいくつか流用する事が出来る。

第二将 麻鉱


亜光と同様に優れた武力を持つが、亜光とは違い策謀を好む。徹底的な練兵を重ねた麾下軍の練度は王翦軍最強とされる。
軍の練兵への才能があったようで将が離脱しても兵たちの士気は復活し盛り返している。

第三将 田里弥

王翦軍随一の智将であり、主に王翦の補佐を担当。自らは矛は振るわない将であるが田里弥

第四将 倉央

堅物揃いの傘下の中では珍しく軽口を好む猛将。王翦傘下の将軍らと同じく優れた知略を持っているが、自ら先陣を切れる高い武力をもっており、本人曰く「自分は戦い専門」。

さらにその配下にも副官や千人将まで傑物が揃っており王翦軍の層の厚さを感じさせますね。

亜花錦

亜光軍所属で〝悪童〟の蔑称で呼ばれ、その性格難のため千人将に置かれていたが、関常に軍才は亜光軍一と評価されている。

糸凌

倉央軍副官。得物は双剣。倉央とは恋仲で、倉央と同じく高い武力を持ち、自ら先陣を切れる力の持ち主。常に左目が髪で隠れた描写で描かれている

関常

玉鳳隊千人将。元王翦軍所属。よく軽口を叩き不真面目な印象が強いが、実力は将軍に匹敵する。王賁からは、王翦からの監視役と思われている。また元王翦軍所属のため、王翦軍についても詳しく、王賁に王翦軍の将軍のことや軍の特徴などを教えている。

段茶

亜光軍所属で、柔軟な思考が出来る良将。また、勝ち戦には能力以上の力を発揮する。朱海平原決戦九日目に意識不明の重体となった亜光に代わり、大将代理を担当。

虞寧

亜光軍副官。四十五年間戦場に出続ける歴戦の老将。

猛知・猛龍

合唱軍対燕戦にて死亡。燕将オルドに興味が湧いた王翦から、オルドを捕らえるよう指示を受けるがオルドに打ち取られてしまう。

丁陽・高順
麻鉱軍所属で、朱海平原戦の初日の麻鉱戦死と参謀全滅の報に動揺し、放心の所を蒙恬に叱責され、彼の指揮で立て直しを図り、全滅を阻止。以降、臨時将軍となった蒙恬に従い、紀彗軍と戦う。

積極的な人材登用

王翦軍最大の強みは王翦自ら行う人材登用にあるでしょう。対峙する敵軍でも友軍でも王翦が有能だと目をつけた人材には立場や状況を顧みず幕下に加わるよう促す

これまで作中でも姜燕・蒙恬・李牧への説得を試みており、オルドを捕らえるよう指示をしたことも。

もしかしたら主力を担う四将もかつて他軍や他国から移籍して来ている者もいるのかもしれませんね。

3つの強み

多種多様な戦いに対応できる変幻自在の戦術
力押しの倉央と軍略の田里弥、智と武を併せ持つ亜光と麻鉱が在籍していることから、状況に応じて正面衝突から策により絡めとる戦略まであらゆる攻め方を取る事ができる。
守りに置いても将達は王翦の策の一部を流用することができるため現場での柔軟かつ強固な対応を可能とする。

高度な情報収集
王翦軍は秦軍本営とは別ルートで間者を放ち独自の情報網を形成。この情報を集約することで戦況を左右する中華の情勢を察知し、天気の変化まで先読みすることができる。

将への高い忠誠心
異様な高さを感じる王翦への忠誠心。「将のために死力を尽くす」のは各軍でも見受けられますが、王翦軍に関しては度を越した言動も見られます。
例えば鄴の兵糧子に火を放った隠密は確実に死ぬことを覚悟して王翦のため決死隊として作戦を実行していました。死中に活を見出すとはよく言いますが、ここまでの決死隊は他に類を見ないでしょう。

ある意味では忠誠心の高い軍といえますね。

マイナス面

特にこれといった弱点の見当たらない最強の軍団ですが、強いて言えば大将王翦の高すぎる智略と寡黙さでしょうか。

常人の何倍も先を見据えて構築する王翦の戦略は初めから周知させず小出しに指示を送りがちなため現場の兵たちには王翦の意図が汲み取れず混乱をもたらす場面も。
多くは語らず配下達に自分で考える力を付けさせようとしているのかもしれませんね。よく将校らから「いまの指示の意図はこのためのでしょうか」などと質疑応答を行う場面もありますし。

秦軍での評価

実力は間違いなくトップクラスにありながら王翦軍の秦軍内での立ち位置は難しいというのが現状でしょう。
鄴攻略戦の総大将を任命するなど王翦の強さは秦軍本営も認めていますが、王翦の野心を警戒し恐る恐る使わざるを得ない様子が伺えます。
作中でも合従軍編にて、王翦軍が一時的に姿消したという報告が入った際に本気で逃亡を疑われていましたし。

王翦軍は大将が秦国名門の王一族宗家であること、立場を問わず行なう人材登用から多種多様な人材が集い活躍する秦最強の軍として君臨しています。
その強さは血の滲むような練兵や徹底した情報収集から裏付けられ、王翦の才能だけでなく軍としての質も高く質実剛健な軍というのが王翦軍の全容でしょう。


他にも秦将についてまとめていますので是非読んでくださいね!

秦軍まとめ



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