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幸せってなんだろう?韓国編その1

1年半前、インドにヨガ留学に行ってきた。

その時に韓国人の友達ができた。

24歳の女の子である。

ちなみに私がその時36歳だったので、12個差か...

その子は初めは、もう一人の韓国人の女の子とよく一緒にいたのだけれど、ひと月のヨガ留学のコースが進むにつれ、だんだんと周りとの関わりを絶って行って1人になりがちだった。

その留学コースの参加者は15名程度。

アメリカ、フランス、韓国、モンゴル、ドイツ、日本、シンガポール、と様々な理由で様々な人種の、下は24歳、上は58歳の男女でヨガのレベルはまちまちと、みな思い思いの理由を引っさげて参加しているのであった。

コースが始まって2週間もすると、その韓国の女の子(名前はチャエと呼んでいた)はガンジス川で一人日記を書く姿が目につき、英語がそんなに話せないこともあって、周りの他の留学生たちもあまり深く関わらないように、ただ、たまに話しかけたりして少し気にかけるような、そんな日々が続いていた。

そんなある日、事件が起きた。

チャエの部屋にベットバグ(インドや不衛生な地区に住み着く、ベッドを住処にする虫。噛まれるとめっちゃ腫れてかゆい)が発生し、チャエがその餌食になったのだ。

顔や腕が腫れて、痒くてしょうがなくなり、いかにも辛そうな顔をしていた。

ヨガスクールのスタッフも病院へ連れて行こうとしていたが何せ、チャエは英語があまり話せない。自分がどういう症状で何が辛いのか、なかなか伝えることができない。

後でチャエに聞くと、病院で注射するから連れて行くという話をインド人から聞いて、インドの薬や病院など、衛生面も気になり、出来れば注射しないで治す方法は無いかと言いたかったそうだ。

インド人と日本や韓国、また欧米諸国の人種では衛生面に関する知識や感覚が異なる。インド人が平気で食べられるものも、他の人種では腹を下したり、嘔吐するものも多く、例えば路上の屋台などで売っているサトウキビや、蜂蜜に対して抵抗を示すと、何故食べないのか?味見だけでもしないのか?などと現地人には不思議がられる。

おそらく美味しいのは分かるが、多分日本人が

それだけ、現地人と旅行者との間隔は違うのだ。チャエが心配なことが、正確に伝わることは言語が伝わったとしても難しい。

また、もう一人の韓国人の女の子もどういったわけなのか、チャエをそこまでヘルプしようとせず、なんだかヨガ留学生のなかでは助けたいが、なかなか助けを出せないような不穏な空気がただだよっていた。

そして、私は実は薬剤師で、インドで行く前にはインドで想定される事態を想定し、ワクチン各種を摂取し、虫をブロックするための超音波機器や、蚊帳などを買い揃え、もちろん薬は言うまでもなく用意していた。

下手なインドの病院に連れて行くより、いい軟膏を持っていたので、チャエに使うようにいった(チャエに伝わるように、チャエの理解できる英語で何度も説明した)

2,3日も軟膏を使うと、顔と腕の腫れはかなり落ち着いて、チャエは平静を保ったようだった。

そこでチャエはどうやら私への信頼を寄せたようで、私とよく一緒に話すようになり、ガンジス川で書いている日記がどんなものなのか、教えてくれるまで心を開いてくれた。

いっておくが、チャエは韓国人の24歳のごく一般的な女の子で、めっちゃ可愛い。

続く...

いつもお読みいただき有難う御座います。私の目標は人が自分らしさを発揮して生きている社会をつくる事です。