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アトピーなクリーニング師が解説!敏感肌さんの洗剤選び

こんにちわ。宅配クリーニングone moreの久保です。

私たちは、「衣服は第二の皮膚」をコンセプトに、肌や環境にやさしい洗剤だけを使ったクリーニングをしています。

この仕事をやっていると、「肌への影響が心配なんだけど、家庭の洗剤は何を使えばいい?」と聞かれることも多いので、今日は「敏感肌さんの洗剤選び」について解説してみようと思います!

実は、私自身がアトピーなんですが、使う洗剤で肌への負担が違うなぁと思うこともありました。ぜひ、ご参考にしてくださいね!

1.洗剤選びの前に、すすぎは絶対に2回!

本題に入る前にですが、まず、どの洗剤を使ったとしてもすすぎは絶対に2回行ってくださいね。

最近は、すすぎ1回でOK!をうたう洗剤も増えていますが、あれは「以前より洗剤が残留しにくくなった」ことを根拠にしているので、「残留が0」であるわけではありません。

また、それは一部の成分においてのみで、洗剤に含まれるすべての成分が残留しにくくなったわけではありません。

さらに、すすぎは洗剤を流すだけでなく、汚れを落とす役割もあるので、すすぎを減らすことは汚れ落ちを悪くすることに直結します。

以上のことから、敏感肌さんは、絶対にすすぎは2回行いましょう。

2.市販洗剤の大まかな分類

洗濯洗剤は、洗浄成分がナノタイプの物、ニオイ対策用、おしゃれ着用とたくさんの種類がドラッグストアに並んでいますが、大まかに分けるとこの5つに分類できます。

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まず、大きく違うのはアルカリか、中性かという液性の違いで、洗剤の裏を見ると書いてあります。

基本的に洗浄力はアルカリ性>中性と思ってもらえるといいと思います。

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粉末・液体・ジェルタイプも、形状が違うだけで、分類でいえばこの中のいずれかに含まれます。

しいて言うと、粉末は水で薄めてない分、洗浄力が強力。ジェルタイプは液体洗剤を濃縮し、小分けにした物というイメージでしょうか。

この5種類それぞれの解説はまた次の機会にするとして、今回はこの中から肌へのやさしさを考えた時にオススメな物をピックアップしたいと思います。

3.選ぶポイントは?

先ほどの5種類を「肌へのやさしさ順」に並べると下記のようになります。
(各メーカーで成分が異なるので、商品によって多少入れ替わることもありますが。)

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じゃあ、肌にやさしいのは石けんだから、石けんを使えばいいんだね!というと実はそうとも言えません。洗剤を選ぶポイントは他にもあるからです。順に解説しますね。

①洗浄成分のやさしさ

1つ目は、洗浄成分が優しい物であるということです。よく合成洗剤に使われる「ポリオキシエチレンアルキルエーテル・直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩」は洗浄成分の名称ですが、皮膚への刺激性が高いです。

ちょっと気になるのは、植物由来です無添加ですと優しさを謳っている洗剤も、成分をみるとこれらの刺激性の高い成分が使われていたりすることです。

原料が植物であれ、石油であれ刺激性の高い物はなるべく避けたいですね。

②家庭の環境

石けんは確かに肌への刺激が少ない物ですが、使うのに少々コツ(後程解説)がいります。それを実現できる環境なのか。あとは、衣服がどの程度汚れる環境なのかによっても選ぶ洗剤は変わります。

洗浄成分がやさしくても、汚れが落ち切らないとそれが雑菌繁殖等の原因になりかえって肌への悪影響となりかねません。

洗剤を選ぶ際は、家族構成や洗濯機周りなど、環境とセットで考える方がいいです。

③刺激のある添加剤が入ってない

洗浄成分がやさしくても、刺激のある添加剤が入っていることがあります。そういった物質はなるべく避けた方がいいです。こちらも裏の成分表に記載されています。

なるべく避けた方がいい添加物:蛍光増白剤、酵素、消臭剤等

以上のことを踏まえた上で、次はいよいよオススメの選び方を解説します!

4.家庭環境別、オススメな洗剤の選び方

①お湯洗いができるなら、やっぱり純石けん

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肌へのやさしさを考えるなら、やっぱり石けんを使うのが一番いいです。ここでいう石けんとは、成分が脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウムだけのもの。いわゆる純石けんと言われる物です。

アルカリ性で洗浄力も高く、洗いあがりが柔らかくなる特徴があります。

しかし、石けんはうまく使わないと、石けんカスになってしまい洗浄力がダウンしてしまうどころか、洗濯槽のカビの原因になる等、かえって悪影響を引き起こしてしまいます。

そのコツはいくつかありますが、1つ重要なのはお湯(30℃~40℃)で洗うこと。冷水だと石けんはあまり機能しません。

家庭の洗濯機がお湯を使えるかどうかをチェックしてくださいね。

※石けん詳しい使い方のコツをまとめました!下記をご参照ください。


②お湯は×でも汚れがひどくないなら、石けん入り洗剤

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お湯洗いは難しい、、、というご家庭はこちらがオススメ。石けん成分と合成洗剤を混ぜ合わせた物で、

成分が石けん成分(脂肪酸カリウム・脂肪酸ナトリウム)+合成洗剤(ポリオキシンエチレンアルキルエーテル等)となっている物です。

冷水でもある程度の洗浄力をキープしてくれて、洗い上がりも石けん成分により柔らかいのも嬉しい所。

ただ、洗浄成分は合成洗剤と一緒で刺激ある物が使われているので、すすぎは2回行ってくださいね!

③汚れが多い家庭は、中性洗剤もありかも。

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例えば、中高生男子がいる、旦那様が結構汗っかき等、とくに油汚れがつきやすいご家庭では、石けんや石けん入り洗剤では、洗浄力不足になることもあるかと思います。

衣類が黄ばむ、ニオイがする、触ってみると油っぽい等は洗浄力不足のサイン。そんな場合は、中性洗剤も使用の候補に入れてもいいかと思います。

こちらは石けん成分は含まれておらず、全て合成洗剤の成分となります。

しかし、最近の中性洗剤は以前よりも肌への刺激が少ない成分を使っている物も増えてきました。特にアタックZEROの洗浄成分は皮膚への刺激性が少なそうです。

汚れが落ちないと先述の通り、逆に肌への負担になってしまいますので、洗浄力とのバランスで選んでみてくださいね。

5.重曹+過炭酸で安全に洗浄力UP!

最後にオススメしたいのが、重曹と過炭酸を使用することです。2つとも水に溶けるとアルカリ性となってくれるので、洗剤の働きを助け、洗浄力をUPさせてくれます。

水に溶けると安全な物に変わってくれるのもオススメする理由です。

石けんや石けん入り合成洗剤を使っているときに、少し汚れ落ちが足りないなぁというときに、試してみてください。

特に、石けんと一緒に入れると、石けんカスになるのを防いでくれるので一緒に使うのはとてもオススメです!

それぞれ、重曹は大匙2、過炭酸は大匙1、石けんや洗剤と一緒に洗濯機に入れてください。両方入れてももちろんOKですよ。

※ウール・シルク素材を洗う際には、生地を傷めてしまうので、入れないでくださいね。

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番外:手前みそですが、one moreの石けんはすごく使いやすいです

実は、私たちone moreのオンラインショップでは、私たちがクリーニングにも実際に使用している石けんを購入することができますが、この石けんとても使い勝手がいいんです。

①やさしさと洗浄力を兼ね備え、石けんカスになりにくい

石けんをベースに少し加工しているので、通常の石けんよりも洗浄力が高いんです。オレンジオイルが使用されているのも大きな特徴。オレンジオイルは脂肪分の分解にとても有効なんです。

②冷水でも使用OK

洗浄力が高いので、冷水でもある程度の洗浄力をキープしてくれます。しかもすすぎ性も高いので、洗剤の残留を気にせず使えます。

③香料・酵素等が入っていない

オレンジの香りがしますが、天然の物なので洗い終わると無臭になります。他にも酵素や蛍光増白剤など、余計なものが入っていないのも安心です。

ただ、お値段が通常の石けんよりは張るのは事実なので、もし今使っている物でピンとくるのがない。という方はぜひお試しくださいね。


いかがでしたでしょうか。まとめると、洗剤は家庭で必要とされる洗浄力に合わせて選びましょうということでした。

皆様のご家庭で、安心・安全なお洗濯が広がっていくこと。皆様の暮らしがよりよい物になっていくことを祈っています。

これからも、暮らしの3つの要素、衣食住の「衣」からあなたが元気になり、豊かになる情報を発信していきます。

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