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独特の臭いが嫌?クリーニング屋さんが原因と対策を考察してみた

クリーニングした後の服からするあの石油っぽいような酸っぱいような独特の臭いが気になる。。。という方はいらっしゃいませんか?

私達、宅配クリーニングone moreでは、2021年1月4日より、肌にも環境にも優しい宅配クリーニングで、服がよみがえる体験を多くの方にお届けしたい!というコンセプトで、makuake様にてクラウドファンディングを行っています。(リンクは一番下にございます)

そこに、

・石油臭いクリーニングが苦手でした。
・クリーニングに出したのに石油臭くなって戻って来て何回も外干ししました。

というコメントがたくさん寄せられ、「クリーニング後の臭いで悩んでいる方って、こんなにいたんだ・・・」と驚きました。

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今回は、そもそもこの臭いってなにが原因なの?という疑問もあるかと思いましたので、クリーニング屋さんから見たクリーニング後の臭いの原因と対策を書いてみました。

原因は、品物を機械で洗う「洗いの工程」と乾かしたりアイロンをかけたりする「仕上げの工程」の2つに分かれます。それぞれ解説しますね。

業界の中のことも出てくるので「へ~!こうなってたんだ!」とトリビア的に楽しんで頂けたらと思います。

1.「洗い工程」の原因

臭いの直接的な原因は、洗いの段階で服に臭いが着いたり残ったりしてしまうことです。その理由を解説します。

①汚れが服に残っている

臭いの原因となる、汗等の汚れが洗っても全て落ちておらず、服に残っていることがまず1つの大きな原因です。

スーツ・セーター・コート等家庭で洗えないような物を、クリーニング屋さんに持っていくと、ほとんどのお店では水では洗いません。

え?では何で洗っているのですか?

というと、水の代わりに石油から作られた灯油のようなクリーニング用溶剤で洗います。その手法を水を使わないことから「ドライ」クリーニングと呼んでいます。

スーツのジャケットなどは洗濯表示でも「ドライクリーニングを指定」していることがほとんどです。

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灯油のような成分の溶剤ですから、当然汗などの水溶性の汚れが落ちきらず、服に残ってしまうことが、臭いの原因です。

しかも、落ちなかった汚れはどんどん蓄積していってしまうのです。

長年着て、ドライクリーニングばかりで洗ってきた服は、脇・襟・袖等の汗をかきやすいところに落ちなかった汗汚れがどんどん蓄積しており、黄ばみが取れなくなっている物をたくさん見かけます。

②溶剤の管理が悪い

溶剤は、環境負荷が高く産業廃棄物として処理されるものなので、服を洗い終わって汚れたからといって下水道に流すわけにはいきません。

では、どうして汚れた服を洗う溶剤をキレイに保つのでしょう?

答えはフィルターを通して、汚れをろ過しています。このフィルターの交換時期をこまめにチェックして、ちゃんとやっているかが溶剤管理のポイントです。

溶剤は服を洗えば洗う程酸化していきます。フィルターがしっかり機能していれば酸化は防げるのですが、フィルターが古くなり、機能しなくなると溶剤が酸化したままになります。

酸化したままの溶剤で服を洗ってしまうと、洗った服から酸っぱい臭いがしたり、古いタンスに入れたような臭いになってしまいます。

そこで、どれくらい酸化しているか?を判別する液体を入れて、色で判断したりします。

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我々の工場でも、最低一月に一回、繁忙期などたくさん服を洗う時は2週間に1回程度チェックし、適切なフィルター交換を心がけています。

③溶剤の種類

クリーニング溶剤もいくつか種類があって、臭いが強い物と弱い物があります。昔から使われているパークロロエチレンなどは、臭いが残りにくいですし、シリコーン溶剤は臭いが薄いと言われています。

ですが、大半はコストも安く扱いやすい石油系溶剤と言われる物で、これは石油っぽい臭いが残りやすいと言えます。

当社も石油系溶剤を使用しています。

ですが、次の仕上げ工程をしっかりやれば、例え石油系溶剤でも臭いが残らないようにすることができます。

2.「仕上げ工程」の原因

ドライクリーニングは灯油の溶剤で洗うので、洗い工程で石油っぽい臭いが服についてしまいます。

ですが、しっかりした仕上げをすることで、服に着いた臭いを飛ばすことができるのです。お手元に戻っても、臭いが残ってる!という場合は、下記のような原因があるかもしれません。

①乾燥が不十分

溶剤は服に残留すると、肌に悪影響を及ぼすことから、乾燥を十分にしなければなりません。

溶剤は揮発しやすいので、しっかり乾燥してれば残ることがないので、安心してくださいね。

ですが、あまりにも溶剤の臭いがする場合、あまり考えたくないですが、その乾燥が不十分なことも考えられます。

その場合は、外干しすることで臭いがなくなっていきますので、着る前に強い臭いを感じたら外干しすることをおすすめします。

②仕上げで蒸気を十分かけていない

乾燥も大切ですが、洗いや乾燥でシワになった服を着れるように整える「仕上げ」も重要なポイントです。

我々の工場では、胴体仕上げといって、胴体の形を模した人形に服を着せ、内側から蒸気を出してシワを伸ばした後に、人の手でアイロンをかけています。

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この蒸気をあてる事で、服に残っていた溶剤の臭いも全て飛んでしまうのです。

ただ、胴体仕上げは、一点一点人形に服を着せたり脱がしたりをしなくてはならず手間がかかるので、大手チェーン店などでは、この工程を飛ばしてしまうことも多いです。

その場合、服に両側からを風をあてて乾かして終わりということもあります。

そういった簡易な仕上げ方法を、両側から風が出ているトンネルのような機械に服を通すので、トンネル仕上げとか、トンネルフィニッシュといったりします。

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トンネルと呼ばれる機械 by アサヒ製作所HP

トンネル仕上げでも、一応若干の蒸気はかかりますが、胴体仕上げ程蒸気をしっかりあてていないので、シワの取れ具合も溶剤の臭いを飛ばす力も全然弱いと言えます。

洗い工程で服についてしまった溶剤の臭いを飛ばす、しっかりとした仕上げをしているかもクリーニング後の臭いを残さない重要なポイントですね。

3.根本的な対策は、「水洗いするしかない」

消費者側の目線で書かれたクリーニングの情報サイト等を見ていると、外に干したり、リセッシュをしたりとか、大変なご苦労をされているのを目の当たりにします。

せっかくクリーニングに出して洗ったのに、お客様がそんなご苦労をされている現状があると知り、同じクリーニング屋さんとして胸が痛みます。

臭いの原因は、落ちきれなかった汚れ・溶剤の管理・溶剤の種類・乾燥・仕上げの蒸気のかけ方、とあげました。

しかし、正直申し上げて、お客様の方から見極めをするのはなかなか難しいと思います。

お店に行って、「ここは胴体仕上げですか?トンネル仕上げですか?」「溶剤管理はどのようにしてますか?」と聞くわけにもいきませんしね笑

では、どうしたらいいか?

というと、答えは「水で洗うしかありません」

溶剤の臭いを仕上げで落とせたとしても、結局、汗汚れが落ちきらないというのは溶剤の種類問わず、ドライクリーニング共通の課題なので、何年も洗い続けるとやはり黄ばみや臭いの原因となってしまいます。

究極的には、水洗いをするしか、汗等を落とす方法はありません。

少々値段が張ることが多いですが、大切な服を長持ちさせるためにも、もし、お近くのクリーニング店で水洗いをしてくださる所があれば、お試しくださいね。

次は、当社が行っている、臭いや汗汚れの対策をご紹介します。

4.臭いがしないどころかむしろ落ちる、「重曹のクリーニング」とは?

当社のクリーニングone moreでは、スーツやセーターも極力全て水洗いでクリーニングします。

さらに、水洗いの際に重曹を入れることにより、臭いが驚く程落ちます。
(本来企業秘密なんですが笑)

礼服に残る線香の臭いや、個人の体臭などは、ドライクリーニングではどうしても若干残ってしまうのが課題でした。

洗い終わった服の臭いを順々に嗅いでいくと、服によって臭いが違うのです。生活で着いた臭いや着ていた方の臭いが、残ってしまっていたのです。

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しかし、重曹と水でクリーニングすると、どの服も臭いが全くなくなりました。これには、長年勤めていたスタッフもびっくり!

「こんなことがあるなんて・・・!」と驚いていました。

5.人にも環境にもやさしいクリーニングを広めていきたい

私達のクリーニングでは、重曹に加え、肌にやさしい天然由来の洗剤でクリーニングをしています。赤ちゃんや敏感肌の人でもオススメできるクリーニングを目指しているからです。

結果として、臭いもとれるし、服もよみがえるような驚きのクリーニングを作ることができました。

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このクリーニングを全国に広めるべく、現在makuake様でのクラウドファンディングに挑戦中です!

目標金額は達成したのですが、より多くの方に服がよみがえる体験をお届けしたいのと、これをきっかけにクリーニング業界に「人や環境へのやさしさは付加価値になる」というのが広がっていけばいいなと思っています。

応援して頂ければ、本当に嬉しいです。

他にも、one moreのこだわりや、お得なキャンペーン、ご利用されたお客様の声等をインスタグラムで配信しています。フォロー大歓迎です♪

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クリーニングのお申込み等はこちらのホームページからお願いします♪

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