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"衣”の未来を変えるのは、”系を超える”にあり!

こんにちわ。宅配クリーニングone moreの久保です!

先日、私が所属しているコミュニティ「NEXT DIMENSION」のチームMTGがありました。

そこで、私は人生のメンターと出会ったり、無重力着付けの田中千衣子さんと出会い、衣文化ラボをやることになったりと、人生が激変した縁深いコミュニティです。

(今、オンライン参加ができるそうなので、興味ある方はこちらから!)

他にも、僕のチームには、絵を描くアーティストの方がいたり、障がい者雇用の傍らでドライフルーツを販売する方がいたりと、

非常にバラエティーに富んだ仲間で、ミーティングの度に毎回刺激をもらっています。

そこで、今回話題になったテーマが、

”必需品じゃない”の枠をいかに超えるか。

今でこそ、たくさんの着物に対して熱い想いを持ったコミュニティメンバーに囲まれている田中千衣子さんですが、一時期、

自分がどんなに頑張っても、着物が斜陽産業なのは変わらない。
自分は、何も貢献できていない。

と絶望感が募り、「私はもう着物をやめる」と活動をやめてしまった時期があったそうです。

着物も、クリーニングも、アートも、別になくても生活に困らない、必需品ではない物。だから普通にやってもなかなか売れない。

確かに、今、着物を日常的に着ている人は少ないですし、クリーニングも自宅で洗えるのがいい!と言わんばかりに「自宅で洗える〇〇」という服がどんどん出ています。

はっきりいって、このままでは、業界が衰退していくのは明らかでしょう。

そして、その先に待っているのは、文化の消失です。

前回の記事で、青森のとある街では服を買うところがユニクロしかなく、いい服を買いたかったらネットしかない、ということを書きました。

いつかは、日本の至る所で、着物を買うところがなくなり、郷土館とかで、「昔、日本人はこういう物を着てたんだよ」と

「着物は見るもの」になり、

クリーニングも、普段は使わない、「趣味の服を洗うところ」のようにどんどん身近な物ではなくなっていくでしょう。

・・・

と描くと絶望感しかないんですが・・・(笑)
そんな気分にしたいわけではないのです。

大切なのは、、、

そんな、予定調和の未来をどうやって乗り越えるか!ということです。

このままだと、こんな悲しい未来が待っている、、、

だからといって、うずくまるのではなく、

そこからむしろ、

この状況を、おもしろく、皆が明るく、楽しくなっていくような未来へと繋げていきたいですよね!

そのヒントが、田中千衣子さんのお話の中にありました。

打開の起点は”系を超える”にあり!

系とは、太陽系・系統・あっさり系というように、これは〇〇の仲間、これは○○と同じという、位置づけを表す言葉です。

着物が悩ましいのは、今、多くの人にとって「趣味や特別な日だけで着るもの」という位置づけになっていることです。

さらには、「着るのが大変なもの」という位置づけにもなっています。

いわば、ウェディングドレスとかに近いのです。

趣味で、数万、ひいては数百万の着るのが大変な服を買う人がどれだけいるか、、、と思うと絶望的です。

いかに見た目の美しさを伝えても、いかに着物が日本独自の文化であり、世界に誇るべきものだと伝えても、

着物が趣味である以上なかなかそれを日常的に着る人は増えなかったそうです。

そんな絶望感に、打ちひしがれている中、何気なく着付けを教えている時に「千衣子さんの着付けは、他とは違う、、、!身体が軽くなる、、、!」と言われたそうです。

その時に、自分でも「うそ~!そんな怪しいこと言わんといてー!」と信じられなかったそうなんですが、

その着付けを教えていくほど

「着物を着たら、持病の腰痛がすごく楽になった!」

「仕事中に着てみたら、疲れが全然たまらなくなった!」

「ずっと不眠に悩まされていたのに、着物を着て寝たら治った!」

という声がどんどん寄せられ、

いつしか、千衣子さんのコミュニティでは

着物は「趣味で着るもの」から「日常で着るもの」「健康の為に着るもの」と位置づけが変わっていったのです。

それが、今の「無重力着付け」となったそうです。無重力着付けを習ったいる方は本当にいつも着物を着ていらっしゃいますよね。

それは、今までの位置づけからでは考えられない事なんです。

”衣”全体の位置づけを考えよう

クリーニングは、今、「自宅で洗えない物を持っていくもの」「汚れたら持っていくもの」という位置づけになっています。

当たり前のようですが、このままの位置づけだと、業界の売上は現在、絶賛右肩下がり中です。

(出典:クリーニングオンライン http://www.c-online.net/data/c_expense/index.html)

ここからいかに「クリーニングとは、自らを元気にする物」「クリーニングされた服を着ることで、人生がよくなる」という位置づけを獲得していくかが大切だと思います。

そして、衣服全体もそうです。

コロナ禍になり、ますます「見た目」「ファッション」の需要は下がっていきます。

繰り返しになりますが、衰退の先に待っているのは”文化の消失”です。

これからの衣服が、どう「人生をよくしていくもの」という位置づけを獲得し、盛り上がって、

未来の世代へ、文化として残していけるかを衣文化ラボでは皆で考えていきたいですね。

衣服に関わる人達と対談形式でその人の生き方・価値観に触れ、衣文化を盛り上げるヒントを探る、「衣文化ラジオ」は絶賛準備中です。

もう少ししたら皆様でお知らせできるかと思いますので、もう少しお待ちくださいね!

それでは、お読み頂き、ありがとうございました!


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