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【演劇】マーケティング戦略を活かして劇団のファンを増やす方法

演劇を上演する劇団の皆さんは、どのようにチケットを販売していますか?

有名作品や有名俳優が所属している劇団であればファンがすぐにチケットを購入してくれますが

そうではないケースの劇団が日本のほとんどを占めるのではないかと思います。

演劇マーケティング_ページ_1

俳優の知名度も作品の知名度も低い場合、どうやって集客すれば良いのでしょうか?(上記の図のブルーで囲った部分です)

多くの劇団がいまだに俳優仲間や知人にチケットを売り、なんとか集客をしていると聞きます。


演劇やミュージカルも芸術でありながら、生業とするにはきちんとビジネスとして成立させることが重要です。

そこで役立つのが、マーケティング戦略です。

マーケティングとは、顧客の求めている需要と自社の強みの合致する商品を届け、ビジネスとして成立させること。

ただ、マーケティングをただ学んでも演劇にどう活かしたらいいのか分からない方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、マーケティング手法を演劇の場合に当てはめてご紹介していきます。


私は大学時代に文学部でシェイクスピアを学び、大学卒業後は旅行会社やリクルートのゼクシィにてマーケティングやクリエイティブ、ライティングを学びました。

その後、自分のスキルを演劇業界に還元するために起業。現在、演劇メディアAudienceを運営しております。

そこで、マーケティングの視点、メディア運営者の視点の2つの側面から、劇団の課題の抽出の仕方やメディアが掲載したくなるポスター・プレスリリースの作り方をご紹介したいと思います。


こんな方におすすめの記事です。

●劇団を運営しているが、ファン(顧客)の増やし方が分からない
●自分たちの劇団の強みは?と聞かれると答えられない
●有名俳優・作品に頼らずに劇団として成長したい
●ポスターやプレスリリースの作成に時間がかかってしまう
●マーケティング知識を活かして演劇を「本業」にしたい


マーケティングをわかりやすく解説しながらいかに劇団が戦略的に強みを見つけ出し、目標に近づくかを紐解いていきます。

多くの方に届けたいと思い、少し安いですが500円のワンコインに設定させていただきました。

この情報が少しでも演劇業界の役に立ったら嬉しいです。


1. 現状と理想から課題を抽出する

まずマーケティングにおいて重要なのは、現状と理想を整理すること。理想は目標と言い換えることもできます。

あなたの劇団で目指していることは何でしょうか?

どの劇場で・どのくらいの公演をしたいとか、演劇で劇団員全員が食べていけるようにしたいとか、劇団毎に理想があると思います。

まずはそれを言語化してみましょう。

そして、現状と理想の間にあるのがGAP。GAPを埋めるためにしなければいけないことが課題です。

少し複雑なので、図式化してみました。

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