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社長体験記07~朗読劇の脚本・演出~≪後編その3≫

2022年11月27日、岩沼市民会館・大ホールにて
私が脚本・演出した朗読劇『ベートーヴェンへの手紙』が上演され、無事に終幕しました。
3月のオファーから本番終了までのストーリーを記事にして残したいと思います。

≪後編その3≫です。

❹さぁ稽古だ!

10月15日(土)初稽古。
稽古場は、みんなで歌う第九の会の実行委員で
調整して下さった、岩沼市のポラーノ。
アンティークの家具が並び、入口横にアップライトのピアノが2台置かれた、コンサートも行われるカフェ。
日本三稲荷の竹駒神社のすぐ近くにあります。

●ポラーノ
住所:宮城県岩沼市本町1-16
電話:0223-24-6540

●竹駒神社
 ⇒https://takekomajinja.jp/s/

ポラーノの入口
ポラーノ・店内

写真でも伝わると思いますが、ものすごく素敵で
心地よい空間なのです。

ここで、出演者のお二人についてご紹介します。

●読み人役 上島奈津子さん

仙台市出身。俳優。1993年に未来樹シアターに入団。その後劇団シャンウィを経て、2011年よりフリーランスに。客演やプロデュース公演等出演多数。他にアウトリーチ活動、朗読、映像出演、MC等多岐に渡り活動している。​
受賞歴: 2011年度宮城県芸術選奨新人賞受賞

奈津子さんとは、15〜16年前に10BOXで開催されたジャック・ルコック夏の学校でご一緒したご縁です。2011年11月に仙台の劇団の三角フラスコのドラマリーディングで共演した事もあります。キャリアも長く抜群の安定感と引き出しの多さが魅力の俳優です。


●ベートーヴェン役 犾守勇さん

青森県八戸市出身。フォーチュンシアター所属。94年仙台の劇団シェイクスピア・カンパニーに参加95年旗揚げ公演『ロミオとジュリエット』から、19年ロンドン公演『Ainu Othello』まで15作品に出演。20年、自らIZUMOmpanyを立ち上げ、新たな演劇世界への道を歩み始めた。

おんつぁんこと犾守勇さんとは、私がシェイクスピア・カンパニーに入団した19歳からのお付き合いなので、もうかれこれ23年来の仲です。
私が主演したハムレットでは憎き敵役のクローディアスを演じられ、舞台上で熱くぶつかり合いました。芝居とシェイクスピアをこよなく愛する兄貴分です。


ポラーノでのクリエーションのお話に戻ります。

場の力というのはとても大きく、稽古は順調に推進しました。俳優お二人も水を得た魚のように、グイグイと創作の海を泳いでいました。
少なくとも私にはそう見えました。

稽古では、私や演者が抱く、違和感や不自然さを直していく作業が中心でした。台詞の変更、削除も含む。
脚本を書いた身としては、シーンが立ち上がる、
物語が自走する姿を目の当たりにできるのは、至福の瞬間です。

当初、舞台には椅子を2脚置く、という漠然としたイメージしかなかったのですが
ポラーノの稽古で使っていたテーブルと椅子が
めちゃくちゃフィットし、絶対これしかない!
という思いに駆られたので
実行委員に使用許可の交渉をお願いし
その結果、本番でも使わせていただける事になりました。
このテーブルと椅子無しには、今回の作品は
完成しなかった、と言っても、過言ではありません。

稽古の風景
お借りしたテーブルと椅子

11月19日の最終の稽古を終えた時、自然と名残惜しさに包まれました。

またこの場所に来たい。
ここで何かやりたい。
そう思ってます。

ポラーノのオーナー・三浦さん
本当にお世話になり、ありがとうございました。
この場を借りて、改めて御礼申し上げます。

さぁいよいよ劇場に。
次回、最終回です。
≪後編その4へ続く…≫

ここまでお読み下さり、有難うございました!!!

これまでの記事はこちら

《前編》
https://note.com/oneism_iwazumi/n/n66ff96cdbbb4

《中編》
https://note.com/oneism_iwazumi/n/n92ff5a5b8e1a

《後編》
https://note.com/oneism_iwazumi/n/n738405e3be64

《後編その2》
https://note.com/oneism_iwazumi/n/nbdfe7887a93e

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