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嫌いな人


1. 内と外


あなたは誰か嫌いな人を継続的に、また積極的にサポートしようとしたことがありますか?

ないと答えた人、あると答えた人、どちらが良くてどちらが悪いということではないので、自分に正直になるのが大事です。

きっと大半の人は、嫌いな人を出来るかぎり自分の世界から遠ざけようとするのではないでしょうか。

しかし、大きな視点で考えた際、嫌いな人を頭ごなしにシャットアウトしてしまうことは、自分自身が大きな落とし穴にハマっているかもしれません。


人は誰しも好きな人がいるように、嫌いな人がいるのが自然であり、それ自体を否定する必要はないでしょう。

しかし、問題は嫌いな人に対してどう向き合うかです。

なぜなら、自分の嫌いな人というのは自分自身の嫌いな部分を映し出す鏡であることが多いからです。

またそうでないとしても、自分自身の嫌いな部分に対してどう向き合うかという姿勢を知る、とても貴重な機会でもあるのです。

もちろん、必要以上に嫌いな人に対してエネルギーと時間を費やすことは無駄だと思います。

しかし、少なからず嫌いな人からであっても自分にとって有意義なヒントが得られるのは事実でしょう。

自分はチームメイトの嫌いな部分をたくさん見てきましたが、総じて彼らの嫌いな部分は自分の嫌いな部分でもあるのを嫌というほど実感してきました。

より良い自分になることで人生を豊かにしたい、誰かの笑顔を見たい、理由はなんであれ、人として成長するためには嫌いな人(特に嫌いな自分に対して)にどう向き合うかは大きな課題であると感じます。


2. 嫌いなことにどう向き合うか


そうはいっても、嫌いな人やコトに向き合うのが得意という人はあまりいないでしょう。

なぜ嫌いな人やコトに向き合うのに私たちは苦労するのでしょうか。

ひとつに、私たちの感情が大きな障害になっていると考えられます。

嫌い=ネガティブ、というタグ付けがされているとするならば、人は当然嫌いを遠ざけます。

ポジティブだけを感じることができるのであればそれに越したことはないでしょう。

しかし、人生においてポジティブなことだけを手にすることはそもそもあり得ないのだと思います。

一度ネガティブとポジティブについてのことを書きましたが、この人生において理想なのは、中立であろうとすること、たとえ完全な中立でいることはできないとしても、そうしようと努めることが大切だと感じるのです。

あなたも一度好きと同じくらい、嫌いも大事にしてみてはどうでしょうか。

そこから自分が想像していないほどに、好きな部分が見つかったりするのが人間というものです。

まずは、嫌い=ネガティブという思い込みを外すことが始まりでしょう。

それでも、まだ嫌いなことを直視するのが難しい場合は、嫌いな理由を紙に記したり、信頼できる誰かに話すことで客観視するのも良い方法だと思います。

良くない感情は自分の内に秘めていると、そのうち腐って自分を内側から蝕んでいきます。

出来るかぎり早いうちに、嫌いな人に対する対処の仕方を覚えると、人間関係、社会の理不尽さなど様々なことに向き合っていくうえで苦労や悩んだりすることが減るでしょう。



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