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まちあるきZINEを続けたい理由

最近は、新潟で色んな地域を歩いて、みんなでひとつのZINEをつくるイベントを開催しています。今週末にもひとつ、新潟の北限村上市で開催予定。

今回はそのイベントのはじまりと、なぜ続けていきたいのかについてちょっと書いてみようと思っています。

まちあるきZINEのはじまり

ことの始まりは、2019年1月下旬。伊佐さんのコミュニティ #旅と写真と文章と でご一緒したことみさんが、新潟に来るとのことでふたりでイベントを企画しました。

そのときに行ったのが、第1回のまちあるきZINEのイベント。

告知が直前だったこともあり、参加者は1名だったのですが、3人でやったからこそ色々と話せたし、お店の人との関係性も深まったんじゃないかなと思っています。

そして完成したのが、こちらのデータ。

これが思ったより、Twitterでまわったんですよね。あまり記憶ないのですが、70〜80いいねくらい。

確かに考えてみたら、Twitterと相性は良さそうだなと。情報量も少なく、さっと画像もめくれるので、スマホからでも読みやすい。何人かが「これ、私の地域でもやりたい」と呟いていたりして、「これは需要ありそうだなぁ」と思ったのが、最初のきっかけでした。

それからことみさんに継続の許可をもらって、次の準備を始めたのが、4月初旬。学生時代からZINEを作っている知り合いに声をかけて岩室でイベントを開催しました。

▲当日のイベントレポート

まちあるき+ZINEづくりの魅力

こうして2回ほど開催してみて、単純に楽しいし、まだまだ可能性はいっぱいあるなぁと思っています。それは読者側からも参加者側からも、そして主催者側からも。まずは読者側からについて書いていきますね。

1、点ではなく、線で結ぶ旅を楽しんで欲しい

メディアに取り上げられやすいお店はたくさんあります。でもそうすると、点と点での旅行しかできなくなってしまうんですよね。

地方に住むものとしてやっぱりそれは寂しいなぁと思っていて。せっかく岩室まで来たのであれば少し離れたカーブドッチに行く前に、岩室のお菓子屋さんに寄って欲しいし、足湯でもゆっくり寛いでほしい。

こうして地域全体を取り上げることで、観光地としてではなくて、地域として捉えるきっかけになって、点ではなく線で結ぶ旅になってくれたら良いなぁと思います。

2、地域と深く関わるきっかけとして

まちあるきって世の中にたくさんありますよね。でも私はお店や歴史を知るだけでなくて、地域ともっと深く関わるイベントにしたかったんです。話しを聞いていると、地域を好きになる決め手は人だったと答える人が多い。それならもっと地域で人と関わるきっかけを作りたいなと思いました。

そのためには、その地域に住んで、地域と深く関わる人が必要です。ありがたいことにここ数年でそういった人にたくさん会って来ました。こうした人に地域を案内してもらうことで、もっとお店の人とも仲よくなれるんじゃないかなと思って企画しています。(まちあるきZINEができるのは、こうした地域に根ざす人がいるからこそ。本当に有難いし、心強いです)

3、みんなでひとつのZINEをつくる達成感

今までZINEは多くてもふたりで作っていて、複数人でひとつの冊子をつくることはありませんでした。でも初めて3人以上で作ってみて、みんなで協同作業で創り上げることの楽しさを知りました。視点の違いや文章や画像編集の違いを面白がることができるのも、みんなで作っているからこそ。出来上がった冊子を見ると、「あぁ、このページは○○さんっぽいなぁ」と思うこともたくさんあって、個性が出ている冊子の良さも感じます。みんなで創るからこそ出来たときの喜びもひとしおで、喜びを共有できるのも嬉しいですよね。

と、ここからはちょっと個人的なお話。

ここ数年、色んな地域に顔を出して色んな地域に根ざす人と会ってきました。でも一方で自分を振り返ると、本当に好きな地域をはっきり答えられない状況が続きました。周りを見るとお店を構えたり、住まいを構えたりと意思で活動場所を選んでいて、羨ましいなぁと思うと同時にフィールドを決められない自分が情けなくなっていました。

でもZINEをやってみて、「これなら私が色んな地域に顔を出して来たのが活かされるのでは?」と思いました。さらに「もっと一つ一つの地域と関わることで、見える世界も変わってくるのでは?」とも思うようになりました。「私がフィールドにする場所はまだ見つかっていないんじゃなくて、もう既に関わっている場所かもしれない。だったら、その地域を深く知れば良いのではないか?」そんなことを考えらえるようになりました。

最後に少しだけ未来の話を。
まちあるきの延長線上でいつの日か、地域や人に焦点を当てたインタビュー冊子も作ってみたいなと思っています。もちろん、ひとりじゃなくて、参加者を募って。

それはやっぱり複数人で冊子を創る楽しさを知ってしまったのと、
その地域を好きになってくれる人が増えたら良いなぁと思うから。

そしてその熱量がインターネットの波に乗って、知り合い以外の人にまで届いたら嬉しいです。

と、ここまで書いておいて申し訳ないのですが、おかげさまで今週末の村上のイベントは定員になりました。

そこでnoteでだけ先行告知。
6月23日(日)に沼垂の灯台さんを拠点に沼垂を巡る予定です。

6月のイベントに参加したい方、この先一緒に何かをやりたい方、応援等々、何でもお待ちしていますね。

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