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『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』感想(ネタバレあり)

遅ればせながら、8月の終わりに観てきました!
ジュラシックシリーズ結構好きなのに、初めて映画館へ観に行くっていう…

ネタバレ情報を遮断していたので、
まあそれなりにワクワクしながら観てたんだけど…

え?そういう終わり方??え?
って、私的にはとても不完全燃焼…
「シリーズ最終章」って言葉、世界一恐ろしいわ。
その一言だけで期待値上がっちゃうし。
面白いところもあったけど…!

個人的に気になったポイントや好きなところをピックアップし
ネタバレアリで書いていきますので、未鑑賞の方は注意です!!



ストーリーについて

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』から数年後という、
ストーリーは前作との繋がりがしっかりあるので
観ておくのはマストでした。
旧3作品も観ておくとより楽しめるよ~といった感じです。

さて、前回は恐竜が人間界に解き放たれ
野生化したところで終わりましたが
じゃあ最新作では「共存」か「絶滅」か、どちらを選ぶのか…
というのが肝心なところですよね。
絶滅に関しては恐竜のことかもしれないし、
もしくはこちら側人間のことかもしれない…
タイトルを見て「新たなる支配者」とは誰のこと?
なんてミスリード的なものが欲しかったけれども
あまり今作の恐竜たちに脅威を感じられなかった…
なので、観ている序盤の段階で「共存」を選ぶんだろうなぁ…と。

冷静に考えたら人間絶滅はさすがにバッドエンドすぎるかwwww
でもそのぐらいのびっくり展開が欲しかったかなぁ。
お約束の展開も三度までって言いたいところですね。

そして毎度お約束の「恐竜を使って悪事を働く人」が出てきます。
しかもその人は、恐竜だけでは飽き足らず
馬鹿でかイナゴを召喚してきます。えぇ…
展開についていけず
「こ、このイナゴはこの後も出てくるのか?(^-^;」
と、思いながら観てましたw
確かに、作物を荒らすのに虫を使うという設定はすんなり入ってくるのですが
我々が観たいのは、イナゴパニックムービーではない!!
恐竜パニックを起こして!!

今作、シリーズで1番アクション要素が多いのではないでしょうか。
恐竜に街中で追いかけ回されるシーンはめっちゃ面白かったです!
なんかアトラクションに乗っている気分になりました。
ただこれも、恐竜が人間に操られていただけのシーンに過ぎないので
シリーズのファンとしては、これはなんか違う!ともなりますw
面白いんですけどね。

恐竜の恐ろしさというよりかは、
全体的に人間が怖い。愚かだと思いました。



シリーズ全体を通して

今作を観るにおいて「炎の王国」の鑑賞もマストだと述べましたが
新・旧シリーズ観ておけばもっと楽しめるのは間違いないです!

なんと言っても、シリーズ全て視聴済みだよ~って人には
最大のお楽しみ、旧キャストの登場ではなかったでしょうか?
しかしながら広告映像でもガッツリ出ていて、
このサプライズは秘密にしておいた方が良かった気がします。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』的なね。
(まだ未視聴の人ネタバレごめんなさい)
その方がファンにとって嬉しさの感じ方が違ったのかな。
おそらく、新シリーズファンのためにこんな人も出るよ~って
先にお知らせしたかったんですかね。

また、これまでの作品のオマージュも多々ありましたが、
なぜか感動しないというか…
例えば、バイオシンの社長が殺されるところは
エリマキトカゲみたいな恐竜ディロフォサウルスによって
毒を浴びせられ、食べられてしまいます。
これはシリーズの一番最初でもあった、
悪役の1人が車で逃げていた時のシーンのオマージュです。
他にも、マルコム博士の囮作戦とか、サトラー博士がトリケラトプスを撫でるところとか…!
いや、確かに多少なりともグッとはきたけどさ…

個人的にはサム・ニール演じるグラント博士が良かったです。
恐竜から逃げるところで帽子を落としてしまうシーンがあり、
また命がけで取り戻そうとするのに、サトラー博士に「帽子なんか!」って
ちょっとキレられるんですよねw
帽子大切にしてること、なんだか可愛いと思ってしまった。
堅物キャラだったのに、ラストでは性格が丸くなって素直になっているところとかもなんだか素敵でした!

下記の記事にほっこりするインタビューと写真があるのでぜひ見てみてください!


ただ、やっぱり新シリーズ最初の『ジュラシック・ワールド』では良いスタートを切ったものの、2作目で着地点を誤り、3で収束しきれていない!
おーっとこの流れはどこかで…
スターウォーズのシークエル3部作ではないか!?!?
と、思いました。
シリーズものがって前作を超えることってなかなか難しいですよね。
なんか、ファンへのサプライズを重要視するあまり
ストーリーが疎かになってしまった感が否めない…



今作の恐竜たち

私、別に恐竜に詳しくないんだけどね…
でも見るのは好きなので、去年パシフィコ横浜で展示されていた『恐竜科学博』に行ったときは感動したな~!(超余談)

というわけで、これは慣れもあるのかもしれないんだけど
今作の恐竜が全然怖くない!!脅威じゃない!!
旧3部作のように、ちょっとホラー味があってハラハラしたかった…
子供盗まれてガチギレのブルーの顔が1番怖かった。そのぐらい。
ただの良いママ…ジュラシックシリーズで1番怖いと思うシーンが
『ジュラシック・パークⅢ』の着信音!
(え、恐竜じゃなんかい)
まあ、今作は"共存していく"というのがオチなので
優しい感じになっちゃったのかな。

観る前に知り合いと
「日本は島国でアメリカから恐竜来れるわけないから大丈夫そうだよね~」なんて話していたけど
映画冒頭のニュースシーンで、恐竜が世界各地に!って分布の絵が表示され
そこにガッツリ日本が入ってた時は笑ってしまったw
どうやって来たのww密輸?
とにかく、恐竜による被害が世界的に起こっているというのもわかりにくかった。

そして、ジュラシックシリーズといえば
Tレックスの恐ろしさ、絶対的王者感なのに
あんまり出てこなかったし、最後ちょっと戦って勝って…って感じで、
物足りなかったですよね。
ラストの戦闘シーン、無理やり入れた感もすごかったですし…
イナゴ出すぐらいなら、初心に戻ってTレックスラスボスで良かった…
日本版のフライヤーにも「すべてはここから始まった」って書いてあるしw
正直これは何のことなのかわからなかったけど。

また余談ですが、前にポケモンオタクから聞いた「恐竜をモチーフにしたポケモンもいるんだよ~」っていう話の一つにパキケファロサウルスっていうのがいて、本当に一瞬だけ今作に出てきたときはテンション上がりましたw
この知識なかったら、ただただ見逃していたな~!
ポケモンの方の名前を忘れちゃったんだけどね…

でも、そのパキケファロサウルス含め、作中オーウェンとケイラを襲ったピロラプトルや爪の長いテリジノサウルスの登場は良かったですね~。
個人的にビジュが好きでした。

オーウェンとケイラを狙うピロラプトル


「新たなる支配者」とは

では、サブタイトルにもなっているこちらは誰のことなんでしょう。

私は、「人間」のことだと思います。
根拠があまりにも浅はかですが、古代生物の遺伝子まで操作できてしまうんですから人間が一番強くね?っていう。
生態系のピラミッドでは、人間は割と下の方にいるみたいですけど…

実際、これまでに様々な動物を絶滅危惧に追い込んだのも人間が要因ではあったし、それを助けるのも人間。
今作で、恐竜を生かすも殺すも選べたのは人間だったはずです。
(どちらかというと「炎の王国」ですが)

今回これを書いていくにあたって、
この方のブログにめっちゃ共感してしまいましたw
とてもブチ切れていますw


まとめ

これまでに書いたことを踏まえ、要はなんだか拍子抜けする映画でした。
『炎の王国』のラストで、やってんなぁとは思ったけども。
さすがにシリーズラストにしてはあっさりしすぎていました。
『ジュラシック・ワールド』の最初が良かっただけに失速感が否めなかったです。
本当にこの流れはスターウォーズのシークエル3部作で見たやつ!!
面白いし、好きなシーンもあるけどジュラシックシリーズってこういうものだったっけ?(^-^;
なんとも惜しい気持ちになりました。

あと映画の内容に全く関係ないけど、後ろの人に席を何度も蹴られまくってうざすぎた。しかも結構な勢いで…ガラガラだったから席移動しちゃえば良かったかなとか後悔してる。
映画館での鑑賞マナー、周りを気遣う気持ちを持って欲しいです…




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