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"天上天下唯我独尊" ~「ほんもののブランド」と「ニセモノのブランド」の「根本的な違い」(その2)~

こんにちは。
8millionsの阿部です。

前回の記事

「ほんもののブランディング」

「ニセモノのブランディング」

についての話を、そしてそれを説明するためにダイヤモンドの話をお伝えしました。


ダイヤモンドが汚れたといって、その汚れを落とすのではなく上からメッキをかける。

普通はあり得ませんよね。

でもこれがダイヤモンドではなく人になった途端、このようなあり得ないことをしてしまう人が少なくないのです。

今回は前回の続きとして、このことについてお伝えしようと思います。


「ほんもの」と「ニセモノ」を分かつもの

「ほんもののブランディング」

「ニセモノのブランディング」

このふたつを分ける違いとは何か。

それは

「演出」と「捏造」

の違いです。


「演出」とは主に

「今あるものを利用すること」

であり、そして「捏造」とは主に

「ないものをあるように見せかけること」

です。


もっとシンプルに言い換えるとすると

「演出」とは

「活かすこと」

であり、そして「捏造」とは

「嘘をつくこと」

と言えます。


例えば以前何回かに分けてお伝えした

「老舗くず餅屋の社長(現在は退任)による事件と炎上」

ですが、あれは典型的な「ニセモノのブランディング」の成れの果てです。


「発酵の力で日本を元気に」

というブランドメッセージを出しておきながら、信号無視をして事故を起こし、さらには事故の被害者を恫喝する。

「発酵の力で日本を元気に」

この言葉は会社のホームページ上にはあっても、彼の心の中に刻まれてはいなかったのでしょう。

もしそうであったならば、少なくとも今回のような事件は起こっていなかったはず。

つまりこの

「発酵の力で日本を元気に」

という言葉は「嘘」であり、つまり「捏造」です。

完全な「ニセモノのブランド」になっていた訳です。

(新たな社長の元で、今後変わっていくことを祈っています)


特に今の時代はメッキが簡単に剥がれる、つまり嘘がバレやすい時代です。

そして一度バレた嘘は凄まじいスピードで広がり、そして長期間(下手をしたら永遠に)残ってしまいます。

長期的に見たら何の得も無いどころか損しかありません。

だからこそ、あなたにはそういう「ニセモノ」にはなってほしくないのです。


「天上天下唯我独尊」の本当の意味

「天上天下唯我独尊」

後に仏陀と呼ばれる「ガウタマ・シッダールタ」が生まれた時に発したとされている(実際は違うという説もあるようですね)この言葉。

意味は

「この世界中で、私ほど尊い存在はない」

という風に捉えられることが一般的なようですが、しかし別の意味があるという説もあるのです。

それは

「この世界中で、私という存在は唯一無二のものである。だから尊いのだ」

というもの。

つまり

全ての人がそれぞれ唯一無二の尊い存在なんだ。

ということです。

そうなると

全ての人の中にはそれぞれの輝きを秘めており、その輝きはこの世界に放たれるのを待っている。

と言えないでしょうか。

もっと言えば

全ての人にはそれぞれの才能があり、その才能はこの世界に発揮されるのを待っている。

と言えないでしょうか。


過去に何かネガティブなことがあって、自分を信じきれないかもしれない。

そんな時にキラキラした華やかな人を見たら、憧れることもあるかもしれない。

でもだからと言って、自分を責めたり、貶めるような必要はないんですよ。

なぜならそれは「自分に嘘をつくこと」につながり、その結果「ニセモノのブランド」を構築することにつながってしまうから。

そしてその結果、どうなってしまうのか・・・

ここまで読んでくださったあなたはもうお分かりかと思います。


あなたならではの輝き、あなたならではの才能。

それを見つけ出し、掘り起こし、磨き上げる。

それこそが「ほんもののブランディング」というものです。

薄っぺらいメッキをかけてどこにでもあるような人工的で薄っぺらい光を発するのではなく、あなたの内から発せられる眩く暖かな輝きを大切にしてほしい。

そしてその輝きで、多くの人を笑顔にしてほしい。

ブランディングの専門家の端くれとして、僕はそう思うのです。


あなたがどのような仕事をしていても同じです。

自分以外の別の人の人生を生きるのではなく、自分の人生を生きる。

そう生きると決める。

これが「ほんもののブランディング」の始まりであり、具体的なテクニックはそれからの話なんです。

あなたのブランディングが、「ほんもの」の輝きを放ちますように。


という訳で「ほんもののブランディング」と「ニセモノのブランディング」のお話でした。

それではまた次回。

ここまでお付き合いくださいまして、ありがとうございました。


8millions 阿部 龍太

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