映画『HELLO WORLD』を見たら、なろう系小説の主人公の気持ちになれた話。と、考察
こんにちは。にのまえあきらです。
今回のnoteは9月28日に見てきたHELLO WORLDの感想アンド考察記事です。
書くつもりあんまりなかったんですけど色んなところで口を滑らせまくったので書かざるを得なくなりました。神岡さんには訴訟も辞さない。
ネタバレ注意どころか中身についてしか話さないのでHELLO WORLDを見ていない人は見ないほうがいいし見てもわからないと思います。良い子の君は回れ右だ!
・書くことになった経緯についてざっくり
二つあります。
まずこちらの作家焼肉会についてのnoteでハロワ詠井さんと見にいってきました感想は書くかもわかりませんと言ってしまったのが一つ。
そしてもう一つがこれ。
えっ書くしかないじゃん。
となって、
こうなりました。
みなさんは直情的になるのはやめましょうね。ツイッターのご利用は計画的に。
しかしなんだかんだで書かずにすまねえかなとか思っていたら神岡さんはしっかり感想記事をnoteにあげてしまった(?)ので書かざるを得なくなりました。
そんなしっかり者な神岡さんの記事リンクはこちら。小説家以外でも、物語に携る仕事に就きたいなら大いに参考になるのではないかなと思います。
・感想
経緯を話したので感想と考察を書きましょう。
感想:面白かった!
……さあ小学生並みの感想でお茶の間を冷めさせたところで、この面白かった、がどのように面白かったのが突き崩していきたいと思います。
1、3Dモデルがぐりぐり動いていた。
これ特に感心してました。アニメーション制作会社さんが確かブブキ・ブランキと同じところだったと記憶しているんですが、ブブキ・ブランキよりめちゃくちゃ動いてました。
直美に連絡先を聞かれた一条さんがスマホを使えないのにしびれをきらしてカバンから紙とペンを取り出すとことか、その後「何かあればここへ」と言ってカバンを掛け直す動作とか。グッドデザイン(神の手)で物質生成の練習をしているシーンとか。
1クール全12話で行われたブブキ・ブランキと比べるのもアレなんですが、キャラクターの細かな動きというか、『自然に見える動き』が多くて見ていて楽しかったです。
2、一条さんが可愛かった
可愛い。とても可愛い。後半、目隠しされているところアレ絶対えっちな風に見せようという魂胆が透けて見えます。わかっているぞ制作サイド。アレはえっちだ。
あと勘解由小路さんも可愛かった。なんか話に絡んでくるのかなーとか思ってたらミリほども絡んでこなくて拍子抜けしてしまいました。が、どうやら勘解由小路さんのIF小説が出ているらしい(なんならIF小説を作るために映画本編で登場させていたまである)ので気になった読者諸賢は買ってみるのも宜しかろうと思われます。
3、後半のイヌカレー空間みたいなのとアクションシーン
凄かったですねあれ。あの謎空間はイエローサブマリンもかくやでした。パプリカにも匹敵するかもしれない。
それと一条さんを連れて自転車で京都駅まで向かうシーンもめちゃくちゃ面白かったです。いい感じのSFアクションでした。けど終盤の狐面の集合体あれ怖い。
語彙が死んだ感想しか書けていない気がしますが、そんな感じです。
周りがめちゃくちゃに褒めていたので若干期待しすぎた感はあったんですが、それでも面白かったです。
・カラスによって捗る考察
考察というよりは、自分が気づいたことを述べていく形です。加えて大したものを提示できる自信はないので、話半分にお願いします。
考察をするにあたって、あの作品は最後の方から分解していくのがやりやすいなと思ったので、最後の方から分解させてください。
HELLO WORLD、という作品ですが見終った後、僕はシュタインズゲートを思い出しました。
結末として、直美と一条さんは一条さんが死ななかった世界にたどり着きます。
その結末こそがタイトルの意味であり、紅莉栖とまゆりが生き残れる世界線〈シュタインズゲート〉に辿り着いたことと同じだと思ったのです。
シュタゲ風に言うなら〈ハローワールド〉に辿り着いた、ですね。
そして最後の最後、ラスト一秒。死んだかと思われたナオミ(未来の直美)は、己が元いた2047年の世界への帰還を果たします。帰還した先、めっちゃ美人な一条さんがいて僕は映画館で叫びそうになりました。
それと同時に、「『器』と『中身』の同調が必要だったんです」というカラスの声が、一条さんの声になった時、だいたい全てを理解しました。
物語の世界に沿って、この作品の概要を説明すると、
脳死状態に陥ったナオミの意識を取り戻すため、現実世界の一条さんが仮想世界1にいるナオミに仮想世界2の直美(主人公)を助けさせようとした。
だいたいこんな感じだと思います。なぜナオミが脳死に陥ったのかと、器と中身の同調のために直美を助ける必要があったのかはわかりません。セカイ系にその辺の動機を求めるのは野暮だと思うし、気にしてもしょうがない部分はあるのであまり気にしませんが、もし知りたければ小説読んだらわかるんですかね?小説版を読んだ方、教えてください。
なぜ脳死状態のナオミを助けるために『器』と『中身』の同調が必要なのかがわからないという人は、もう一度映画を見よう!ナオミがガッツリ説明してくれているぞ!
そして、あのカラスが現実世界の一条さんが送ったもの、ないし一条さんのアバターだとしたら色々合点がいくんですよね。
グッドデザイン(神の手)に変化できて物理権限を持っているのも、現実世界のもの(現実世界=最上位の世界)だからと言えるし、中盤のイヌカレー空間の後に直美が訪れることになる神殿のような場所で「わたしはあなたの味方です。あなたの力になることができます」と語りかけてきて協力をするのも、最終的にナオミを助けるためにやっていることなのだとしたら納得がいきます。
一番初めのカラスが飛んでいくシーンは現実世界から直美のいる世界へ飛んでいくところだったのかもしれないですね。
足が三本の八咫烏のようなデザインだったのは、グッドデザイン(神の手)=神の使いのようなものだったからなんだなあと納得しました。
なんにせよ、セカイ系作品であったはずの本作の形を最後の一秒でひっくり返したのは驚愕に値します。いやほんとすごい。終わり良ければすべて良し。
頑張る女の子はかわいいなあと思いました。まる。
・終わりに
少しは参考になったでしょうか。なってるといいな〜!なってたらぜひコメント内で「参考になったで」と言っていただけるとありがたいです。(露骨なコメント乞食)
見終わったあと、詠井さんと今回のnoteに書いたようなこととかその他諸々を「こうこうこんな感じだったんじゃないですかね?」と話したら「全然気づかなかった! 1周目でしょ? ほんとすごいね!」とべた褒めされました。
自分は普通に普通のことを話したつもりなのにめっちゃすごいすごいと言われるのは困惑しながらもとても気分よかったです。おお、なろう系主人公の気持ち良さはこういうことだったのか……となりました。これは人気出ますね間違いない……。
若干タイトル詐欺になっている気がしますが、そんな感じです。
次に何を書くか全くの未定ですが、「空の青さを知る人よ」の考察か感想が書けそうだったら書くかもわかりません。
そんな感じで今回もゆるく、この辺で筆をおかせていただきます。
一条さん可愛かったなあ……
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