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リアルタイムな表現の醍醐味~『月へ行く30の方法』レビュー

『月へ行く30の方法』展は心に残る作品がたくさんあったけど
一番をあげるとすれば、関川航平さんのライブイベント。

『月へ行く30の方法』では「映像の一回性」がキーワードの一つになっている。パフォーマンス、スクリーニング、トーク、ディスカッション、ワークショップなどのイベントも含めた作品鑑賞ができる場になっているとのことで

今年の映像祭では複製メディアとしての映像の一回性に焦点をあて、一回性にこだわったパフォーマンス作品やすべてを目撃(鑑賞)することはできないような時間的な奥行きや限界に取り組む作品を紹介します。

会場で配布されていたリーフレットより

とのこと。なんとなく言っていることはわかるような、、、ム、ムズカシイ。

2階に展示されている作品はいろんなものがあったんだけど、基本、「展示」されている。
フロアを回遊魚のようにくるくる回りながら鑑賞をしていると
・・・・ん?
こんなところに植木鉢あったっけ?
しかも転がっている。
立ち止まって目で追う。
すると人が近づいてきて回転を止めかけた植木鉢に手をかけてまた回転させ立ち去った。
ん?
その人を目で追うと別のスペースの床に転がる植木鉢に触れて回転のエネルギーを与えている。
3か所くらいで植木鉢が床に円を大きく描きながら転がっている。
ぐるんぐるんぐるん。
少しずつ回転のスピードが落ちてきたところにまた力が加えられて大きく円を描く。

おもしろい。


近くにいた学芸員さんに思わず聞いてしまった。
あれはなんですか?(聞き方・・・)
学芸員さん曰く、アーティストによるゲリラ的なパフォーマンスとのこと。
いつ、どこでどんなパフォーマンスが繰り広げられるかは誰もわからないとのこと。
この説明を聞きながら回転をとめつつある植木鉢をみていると、そのアーティストの方が拾い上げて撤収していった。

わーーー、へーーー、めちゃめちゃ面白い。
見れてよかった!
これが、すべてを目撃することができない一回性にこだわったパフォーマンス、ってやつなのかな。

予めいろんなものが込められた作品が展示されている中に
超リアルタイムな体験が紛れてるなんて。

ご本人をお見かけすることもできたし、一気にファンになってしまった。
この方の作品、他にもみてみたいな。



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