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大晦日〜真夜中に山に登る〜

2023年大晦日。人里離れた辺境の地。低山の頂には神社があるという。もはや人が住んでいるのかどうかも知り得ないが、とにかく山へ登ってみることにした。そう、一応は初詣。エキサイティングな真っ暗な山道。


その1 不気味な登山道の入り口

参道。道はアスファルトで舗装されている。タイヤの跡からも、日中は人の出入りがありそうだ。さて、ここを歩いて行く。


 

その2 空気の薄い細道

なだらかな坂道。だが随分と息苦しい。夜は草木が光合成をしないからか? カサカサと物音がする。まさか熊じゃないだろうね? 暖冬で冬眠しないからなぁ。熊と鉢合わせするくらいなら、山賊にでも出会った方がマシ。


 その3 地方の夜景

五合目辺りで夜景が見えた。大晦日の夜は本当に楽しいもの。世間の方々は酒盛りをしているのだろうか? だが、こんな時間に山をほっつき歩く自分は、なかなかの変人。


その4 いよいよ頂上へ

酸欠状態に終止符を。真っ暗な山道であったが、なぜか街路灯がここにだけポツリと。みすぼらしいが、確かに神社がある。道中、誰ともすれ違うことはなかった。当たり前だろう。まともな神経の奴はこんなとこに来るはずもない。


その4 社務所っぽい家屋

これ多分、社務所。「こんばんはー」と挨拶してみたが、応答なし。つーか、寝てんじゃねーよ。僕は参拝客ですよ? きっと宮司による職務怠慢だろう。テポドンでもぶっ込んでやりたい。


その5 見事な鳥居

古めかしく風情ある鳥居。この階段を上がっていくと…? いや、何かがあってもらわなくては困る。せっかくここまでやって来たのに。それにしても薄気味が悪い。


その6 神社だが….

階段を上り切った頂上に神社を発見。想定外にも煌々としていた。だが、24時を回ったにもかかわらず、人の気配はない。『鬼平犯科帳』の盗人宿の撮影にぴったり。


その7 神社内部

これは!? ご祈祷の準備だろうか? この中でストーブでも焚いて夜を明かそうかなと、引き戸をこじ開けて侵入しようと試みたが、施錠されていた。


最後に一言

任務完了。確かに山頂に神社を確認。だが、人の気配がなかった。居留守好きな管理人さんは、最後まで社務所を開けることはなかった。クエックエッ。

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