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線維筋痛症と就労と


線維筋痛症
Hさん
ある線維筋痛症のHさんからのご相談、
CADの経験があり、最近職業訓練校で、3次元CADを勉強してこられた
日系と外資系(インド)の企業に、助成金などの制度は対象外でしたが、病気のこと伝え、
それでも応募については「応募ください」とのことで、履歴書の特記事項に、病名と医師から一般就労可能といわれていることを記載、重量物に関する配慮事項について端的に記載、
どちらも在宅就労、
応募したどちらも内定がでた、
内定が出たのはいいが、どちらも「うちに来てほしい」となった後、
「時給を上げてもいい」と言われた
結果、一緒に考えたなかで、「インドが好きなんです」ということで、インドの外資系の会社に就職が決まった。


線維筋痛症
Nさん
ある線維筋痛症の女性から、就労相談をいただいた
今まで、こうした相談ができる場所はないと思っていて、
おそるおそる来られたのだといわれます
そう、残念ながら、労働行政での難病患者就職サポーターの予約相談窓口は、
指定難病患者
障害者総合支援法の対象疾患
が、相談対象と厚生労働省により決められているようですが、
しかし、そういう通達はとくに聞いていなかったですし、
言われたこともなかったため、
神奈川県の相談窓口では、ご自分が難病患者かどうか、判断に迷う方、予約相談をしても、相談員が判断に困る場合も含めて、予約相談にお越しいただいていました。
あとは、線維筋痛症の方々が、どこにも相談ができない状態であること、
難治性な疾患でありながら、支援資源が届いていない状況を知っていたため、
そのまま予約でご相談をされる方は継続で承っていました
みんな必死です
派遣で働くNさんは、痛みのあまり、就業中、デスクワークでしたが、
「痛みで意識を失っていたこともあるんです」とおっしゃった
意識を失うほどの痛み・・

どんな痛みであるかについては
「細かく砕いたガラスが血管の中を通り抜けていくときの痛み・・」
と。
その後、他の線維筋痛症の方からは、「ダンプでペタンと全身をひかれたような痛み・・」とも聞いている。

痛みについては、10段階のペインスケールで、都度共有させていただいていましたが、
それでも、医療費を払い、生計を維持するために、働かなきゃならないんです、とおっしゃっていました。

「私たちは、指定難病じゃないし、助成金の対象でもない、相談だって、どこにいってもここじゃないっていわれます。ここで初めてちゃんと話ができました・・」と涙ぐまれる
そんな方々の声を、どれくらい聞いただろうか
悲痛な叫びをどれくらい聞いただろうか

Nさんと就職について、情報提供をし、病気を開示しながらの就活について、ひととおりお話をし、線維筋痛症の方で、病気を開示しながら就職された事例、前例についてもお話をさせてていただいた。
さらに、障害年金については、取得ができない、と思われていたため、
障害年金のこと、社会保険労務士のこと、など、情報提供をし、
順序だてて1つ1つ、緊急度、優先順位を考えて、スモールステップに取り組んいかれた
結果、障害年金は受給できることになり、
無理をしすぎて就労をしなくちゃならない理由は軽減した。
それでも、痛みは続く・・
もし、自分が同じ立場だったら・・
とよく考えます。 
自分の家族だったら
そして、その方にも、その方をいとおしく思っている人がいて、
大切な存在なんだって、
寝ればとれる疲れ、
歳相応の関節の痛み
そんなことも、実は当たり前ではなかったりする
痛みに話をもどそう
おそらく、子供のころ、虫歯が痛くて、寝れなかった経験は皆あるんじゃないだろうか、
痛みは、生活に支障を与える
ガラスが血管を・・を、虫歯が1000本いっぺんに虫歯になった痛みがずっと続く・・といったら、どうだろう
彼らが感じている痛みの種類とは違うと思いますが、
どうやったら、身近に感じることができるだろうか、とあれこれ考えてみる





就労支援ネットワークONEhttps://onepeople.amebaownd.com/



難病患者の就労支援、就活、働く準備、書類作成、使えるサービスや支援機関、整理の仕方等、難病患者の就活について、当事者の皆様をイメージしながら、元難病患者就職サポーター、リワーク支援、医療現場での支援の体験と実践に基づいて書かせていただいています。