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難病患者と就労移行支援事業所

【難病患者と就労移行支援事業所の利用】

については、傾向として、実際の就労準備期間より長い期間通っている方々が多く、事前にどういう仕組みでサービスであるのか、事業所以外の相談者からも、情報を得ておかれるのがいいのでは、と考えます。

勤怠安定がある程度はかれたタイミングで、次の就活フェーズに入る、
長く、フルに利用され、残りの時間が少なくなり焦りにより、うまくいきにくくなるケース、
就労移行支援事業所も事業であるため、事業所としての性質が、早期な就職とバッティングするケース。

そのため、どのタイミングで就活の準備フェーズに入るか、外部のよく知る支援者とつながることは、
また、一般雇用枠での就活になる場合は、事業所の実績や、就活のプランや手段などあらかじめ確認しておきたいものです。

カウンセリングなどを売りにされている就労移行支援事業所等は、とかく利用期間が長くなる傾向がみられる事業所もあるため、事業所を選んぶさいは、様々な事業所があるため、事前に評判や、情報をもっている相談窓口に聞いてみるのもいいのではないかと思われます。

(臨床心理士の雇用の受け皿のようでもありますが、就労移行支援事業の中で、毎週カウンセリングをすることのメリット・デメリット、依存関係になりえる場合には、利用期間が長くなり、就労準備性とは、やや取り組みとして遠い取り組みに感じる場合もございます。しかし、臨床心理士からのカウンセリングを受けられることをメリットと、そこに価値を見出される場合は、その目的や価値において、ご選択されるのでいいのではないかと、思います。しかし、臨床心理士が事業をたちあげ、非常に長く利用者が通所されている事業所かあるため、その点については、事業所の体験の際の通所者の様子、雰囲気、就職までの平均的な通所期間、プログラム、支援者の態度、就職実績など加味されることをおすすめしております。)

コロナ禍では、事業所からの就職者が減少傾向になり、実績そのものが収益の評価につながる就労移行支援事業所が、利用者を増やして利益を確保しようとされるのは、事業目的としてかなっていると思いますが、利用期間が長くなる誘引になる可能性があり、現在、一般雇用枠で就労をする難病患者の利用に対して、支援策、就活支援が具体的にあるかどうかは事前に確認いただければと思います。
利用が必要がない場合もあります。
就労移行支援事業所に長く通うよりも、ハローワークの職業訓練を3か月や4か月通うことで、事業者からは、就労の再現性は担保され、社会的なブランクはある程度補われ、採用のイメージを事業者が持ちやすくなる。
逆に福祉事業所としての就労移行支援事業所を中期利用することが、一般企業には、就労移行支援事業所とはどういうところなのか、が充分に認識されていない段階では、就労の再現性がイメージしにくくなる場合もございます。
ご自分が、どんな準備を必要とされていらっしゃるか?
事業所は事業の側面もあるため、公平な立場で、客観的な相談ができる相談者に、利用前にご相談されてみられるのがいいのではと思います。
熱心な支援者方々をたくさん存じておりますが、支援のやり方として、やはり福祉サービスの側面があり、事業所の支援者は、一般雇用枠での就労支援と、障害者雇用枠での障害者求人、制度がある就労支援の違いは、現段階では、違いを明確に認識できていらっしゃる事業は少ない印象がございます。

障害者求人相当な配慮が必要な方を一般雇用の正規雇用同等な雇用条件で採用できる事業所は、市場の経済合理性の観点から考えますと、現時点では、なかなか難しく、もし、採用がでるとしますと、その企業が福利厚生が手厚く、また理念、理解、経済的な側面を補える事業者、会社の事業とマッチしているCSR、あるいはCSVを背景とした採用である可能性もあり、そうした事業者は、現時点では非常に希少であります。
一般雇用のルールのなかで、どのように就労ができるか、合理的配慮や雇用形態、就労日数や時間、職業選択において、親和性が高い就労を選ばれること、
また、病気を開示しながら、通院を継続されている方々はみえるため、
一般雇用のルールのなかでも、配慮や理念、残業が少ない、病気の開示と求められる労務がバッティングしにくい、など、こたら側の職業選択の際の初期の設定も、整理をしながら、一般雇用での就活をすすめてゆくのがいいのではと思われます。
しかし、手帳を取得できない、難病患者への社会の理解、就労機会を広げる取り組みは、制度や事業者への支援、ソーシャルファームのような取り組みも含め、今後はより合理的な配慮により、治療をしながら就労を考える人への社会側の取り組みは重要と考えます。

当事者皆さんの就労準備により、ご自分のルートを確認しながら、よりその方の状態や希望に違い就労につながっていくことを願っております。


難病患者の就労支援、就活、働く準備、書類作成、使えるサービスや支援機関、整理の仕方等、難病患者の就活について、当事者の皆様をイメージしながら、元難病患者就職サポーター、リワーク支援、医療現場での支援の体験と実践に基づいて書かせていただいています。