台風19号から1年。被災施設の今。

令和2年10月、千曲市の更埴文化会館(通称:あんずホール)を訪問し、現状と今後の対応についてお話を伺いました。

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あんずホールは、地下・大ホール・インナーコリドーに水や泥が浸入し、一階部分では床上10㎝の浸水がありました。インナーコリドー部にある配管には、泥が確認できました。

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1階から地下へ降りる階段踊り場にある窓には、被災当時の水位を物語る跡がくっきり残っていました。

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1階から地下へ降りる階段踊り場から外を見た写真です。ここを超えて水が浸入してきたそうです。

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地下は、今もほとんど手つかずのまま。壁には真っ黒なカビがいたるところに発生していました。

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軽運動室や、廊下にある水盤には今も泥やごみが残ったままでした。

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地下には空調や電気設備が設置されていますが、すべての機器が水没し、使用不能になってしまっています。

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ドアの窓枠にも泥が確認できました。

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大ホールも見せていただきました。床や、座椅子の背もたれなど、いたるところに泥が残っていました。

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泥はステージ上にも。歩くと、ジャリッと音が鳴る箇所もありました。

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被災直後は、どこから手をつけていいものかと……という状態だったそうですが、ボランティアの方々に地下に置いてあった楽器や書類などの搬出、泥の掃除などをしていただき大変助けられたとともに、文化会館が地域の人たちにどれほど親しまれ、愛されている存在か再確認したとのこと。また、屋代高校吹奏楽班の生徒がSNSで発信してくれたボランティア募集の情報の広がりが大きく、大勢のボランティアの皆さんを集めてくれたことに感謝するとともに、若者の行動力に驚かされたとお話していただきました。

現在は、施設復旧に向け設計を進めており、令和2年11月に設計完了、令和4年3月までに工事完了予定とのことです。

市民の皆様に親しまれてきた更埴文化会館・あんずホールが、皆様の活動や憩いの場として再び利用できる日を楽しみにしています。