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伊豆稜線歩道を旅する【ITJ試走】

ルート

道の駅 天城越え→旧天城トンネル→天城峠→二本杉峠→仁科峠→(伊豆稜線歩道)→達磨山レストハウス→修善寺総合会館
49 km, 2000 mD+
約6時間40分程度

修善寺駅にはトレイルランナーがいっぱい

東京駅を始発新幹線で出発し、順調に乗り継いでいくと8時ごろには修善寺駅に到着する。そこからバスに乗って水生地下まで行くと9時手前くらいには天城峠へ入ることが出来て、稜線伝いに二本杉峠と行けば、割と簡単にITJコースの後半部分を試走できる。この方法はITJランナーにはかなり有名なルートであり、長尾選手やYoutuberのガチオさんが動画をアップしている。そのような効果もあってか、僕の他にトレイルランナーは3組くらい、その他登山者も何人か修善寺駅では見受けられた。9月初旬とは大違いである。あの頃は暑かったもんね……

道の駅天城越えで降りる

もちろん、今回の主目的はITJコースでの試走・トレーニングだが、実は浄蓮の滝~水生地下までの踊り子歩道もかなり楽しいトレイル。起伏もあまりないため、負荷としてはそこまで高くならない。だから、試走に来るのならここを走らないのはもったいない。
ということでトレイルランナーが満ちたバスの中、明らかにトレイルランナーの恰好した男がひとり輪を乱して、道の駅天城越えで降りた。

当日の調子

実は前日結構な量のお酒を飲んでいて、若干二日酔い気分。そこに2週間連続週間走行距離が100 km, しっかりとポイント練習も挟んでいたという事情が重なり疲労はMAX。
体重いなぁ、嫌だなぁ、とか思いつつもなんとか走れているのは、今日初おろしのSalomonのPulsar trailというシューズのおかげかもしれない。
ソールに非カーボンのプレートをしこんでいるためか反発がしっかりとあり、Ultra glideと比べると前へ・上へと進む。急登での下腿三頭筋の疲労感も少ないのも良い。
下りも突き上げを食らって走りにくいかと心配していたがむしろレスポンスがよく下りやすい。
ただ、40 kmを超えてきた達磨山からの下りでは痛みが++であり、もしかするとプレートのデメリットかもしれない(二日酔いや連日の疲労の可能性のほうが高そうだけど)。

試走ランナーを追い越す楽しみ

僕は道の駅で、一方で他の試走ランナーは水生地下で降車したはずなので、距離にして4-5 kmの差、トレイルだとその距離には大体30-40分程度かかり、また、トイレや水の追加の購入などをしていて道の駅で10分程度ロスタイムがあったので、結局ITJのコースに入るのには40分-50分くらいの差があったと思う。
それでも、猫越のあたりで2人組のランナーを抜く。

ああ、やっぱり仁科からの景色は最高だな、とか思っていたが先の稜線歩道にトレイルランナーが見当たらずややテンションダウン。
けれどもそこから腐らず走り続ける。

追いつかないかなー、と思っていたら、達磨山で3人組のイケオジたちを抜いて。

レストハウスで休憩取るために入ったところで、ハセツネTシャツのランナーを発見!ちょうど出て行くところだった。
急いでコーラ一気飲みして、フラスクにアクエリアスを補充。追いかけた。しかし、最後の登り返しでハセツネのTシャツを着た熊鈴トレイルランナーを追い抜くことが出来た。

このハセツネTシャツのランナーさんがなかなかに強く、登りで差をつけた後安心していたら、下りで若干追いついてきた。
「マジかよ」と思うけれど、ここで追いつかれないように再度気合を入れて、最後まで頑張って走ることができた。相手がいなかったらサボっていたと思うので感謝。

結局ほとんど走れない状態で修善寺総合会館に戻ってくる。

結局最後の下りで5分くらいの差を付けることが出来たようで、総合会館のところで休憩していたらやってきた。「おつかれっした」と声をかけていただき、僕も会釈。

Pulsar trail vs Ultra glide

前や上に進むのはPulsar trailでレスポンスもいいのでpower walkなどもやりやすい。下りも心なしかpulsar trailの方が下りやすく、これはnon carbon plateによるresponseの良さ=handlingしやすい、ということなんだろうな。ロードの厚底シューズを使っていると誤解しがちだけれども、ロードバイクのシューズにcarbonが使われていたり、スパイクも剛性が高めてあったり。基本的にplateを入れるだけでは扱いにくさには繋がらない。
けれども、やはり足に蓄積するダメージはあるようで40 km地点で結構な疲労感+で、積み重なる疲労、二日酔いのせいもあるんだろうけど、剛性が高いことによる疲労はあるよね、という実感。

たぶんレースで履くならPulsar trailだな、という感じ。

体が動かないところから動かすと、また体が復活してくるという感覚

これは鏑木さんがITJの攻略セミナーで言っていたことだけど、6時間くらいのロングトレイルをやると、4時間くらいのところで体が動かなくなってくると。実際その通りで、これが来たのが丁度土肥駐車場のあたり。一時は「やめようかな……」と思っていたのだが、補給食など食べつつ誤魔化していたら、普通に体が動くようになった。

この感覚、実際に体験してみないことには納得できないので、ここを経験したことがある人とそうでない人とではロングレースの完走率に違いが出るだろうな、とか思った次第。

練習効果も変わるはずだから、自分がロングトレイルの練習をするときも気を付けるようにしよう。

次戦

しまだ大井川フルマラソン

サブスリー目指します

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