cry (オリジナル曲)
「今日はもうここまで」「帰ろうかあの家へ」なシチュエーションは誰にもあるだろう。
夕方に思うこと、クッタクタ?
自分の曲が、いつか自分の救いになったら面白いなと思う。この曲だけでなく。
「この指止まる ぼくをみて」は
「一番星がぼくを見る」なのか
主語がぼくであり、「ぼくをみて!」と言っているのか迷いながら歌ってる。
「今日はもうここまで」「さあ帰ろう」なのか
「今日はもうここまでさっ。」なのか
🎧cry / Inu cry/いぬ
This song is written by Inu and available on streaming platform.
レコーディングをし始めた、まだ18、19の春
初めの1回だけはスタジオから自転車で帰っており、帰り道は街灯もほとんどなく真っ暗な道だった。
灯りは所々しかなく道を照らしてて、白黒のシマシマな感じ。
春特有の、空気は生温かいけど物悲しい感じ。
その時の光景を思い出しながら、アパートでこの曲を書いていた。
できた歌を何度か読み見返していると、未来を予言するかのようなまた違った風景も見えた。
その時は音楽仲間から別の曲のデモが送られてきていたけど、わたしが後から歌詞とメロを付けるような形であり、なかなか取り掛かれずにいた。思いつかない時は、やる気がないし
作りたくないような歌詞は書きたくないし。
それでも1曲だけは、自分で生み出した産物を
提出したい、と意気込んでいると
ものの30分で、歌詞の修正もメロの修正もほとんどなく、最初から最後まで完成した。
当時のメモと、その一発録りに近い動画を見ても
一切ブレてないものだと分かる。
2年後、体調を崩したことがきっかけであまり外に出られないことがあった。
感覚過敏で太陽が眩しいので、昼間外に出られないことがあった。
布団から出るのが大変だった。
同じことを経験した人には、しっくりくるかもしれない曲。
明るい気分の時は、暗く聞こえて
暗い気分の時は、明るくあたたかく聞こえる
マジックみたいな、決めがたい曲
暗い時には明るい言葉たちが痛いかもしれないので
時には 暗い事の方が 寄り添ってくれることもあるな、と
歌詞を書いた時は思いませんでしたが、数年後には思うことがありました。
〜〜〜歌詞〜〜〜〜
今日はもうここまで さあ 帰ろうかあの家へ
街の灯りを避けながら 早足で行く
どうしようもなくて 透明人間化した僕は
石ころを蹴っても 宇宙は無反応だ
一番星が左右に揺れて
この指止まる ぼくを見て
もうcry,暗い言葉はいつも
この心を突き刺すけれど
たまにcry,暗い言葉が足元から
そっと救ってくれる
暗くて途切れた道も 朝には日が差して
目を閉じたままじゃだめだって 光が邪魔をする
「何かしよう」って 動き出したぼくを
昨日の宇宙が嘲笑って
伸ばした手を 飲み込む
「泣けばいい」って ぼくを見て
もうcry,暗い言葉はいつも
この心を突き刺すけれど
たまにcry,暗い言葉が寄り添って
そっと救ってくれる