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Amazon出品経過(撤退)とその後

元々このnoteを始めたきっかけは、自社製品のAmazon出品の経緯と宣伝のためでした。

Amazon出品への(長い)道のり #1

Amazon出品への(長い)道のり #2

2019年12月にAmazonさんから営業を受け、販売商品が整った2020年7月に出品を決めたのでした。
出品にあたっては無料サポートがついたのですが、前掲記事の通りちょこちょこトラップがあり、noteでは商品登録の前段階までしか書ききれませんでした。


Amazon出品実績(振り返り)

光陰矢の如し
すでに実作業から3年経過していまして(実は#3と#4の下書きは当時のものがありますが)Amazon界隈も色々と状況が変わっているかと思いますので、細かい部分は割愛いたします。

■FBA納品
Amazonで商品を販売するには、お客さまからの注文後の流れで下記の2つの方法があります。
・注文後に出品者からご注文者様に直接商品をお送りする
・予めAmazon倉庫に商品を送っておいて、注文後はAmazonから発送してもらえるFBA納品(フルフィルメント by Amazon(FBA))

弊社はECサイト管理と他作業(主にweb制作)を基本的に1人で対応していること、販売商品のコーヒードリップバッグのパッキングは、焙煎する店舗のある宇都宮ではなく別の場所で行うことなどからFBA納品を採用しました。

■実績
FBA納品でAmazon倉庫に商品を納品したのは(たったの)3回でした。

3回目に納品した商品はすべては売り切ることができず撤退時に返送申請しました。


Amazon商品詳細ページ(菊水ブレンド)
Amazon商品詳細ページ(デカフェ)

既定路線の撤退

何度か営業を受けての出店だったものの、すぐに乗り出せなかったのには理由があります。

・繁忙期は実店頭販売分だけでも手一杯で、配送対応のキャパシティが確保できなかった
・オリジナルブレンドのドリップバッグは2020年2月から店頭販売を始めたばかりで生産体制が整っていなかった

とはいえ、今後のweb制作の仕事にも役立つだろうしやってみないことにはわからないだろうということで、詳しい内容を聞いた上で試算し、6ヶ月やってダメならやめればいいということで始めたのでした。
結果、実質5か月ほどで撤退しました。

・Amazonで販売する上でのハードル

Amazonで販売する上でハードルと感じたのは主に以下の3点。

1.倉庫到着時で消費期限60日残存(食品の場合)
→FBA納品で一度倉庫に送った商品は、60日以内に売り切らないと廃棄か手数料を支払って返送しなければなりません
ぽんぽん売れれば全く問題なかったのでしょうが、大手さんと比べれば単価が高く、そんなに簡単なことではありませんでした。

2.FBA納品含む手数料
売上の30%ほどは手数料で引かれる・・・
「やった!売れた!」と思ってもそれなりの手数料がかかるものです。FBA納品の手間もないわけではなく、実店舗と自前ECサイトもある中、ここまでのコストをかけてまでAmazonで販売を続ける必要性を見出せませんでした。

3.商品サイズと価格の兼ね合い
FBA納品では、1商品あたりのサイズ規定もあります。
単価150円程度のコーヒードリップバッグを15個や20個セットにしたところで、価格も粗利もたかが知れています。容量と重量がもっとコンパクトで単価の高い商材だったらよかったのかもしれません。

・出店してよかったこと

販売チャネルが増えて、店舗や自社ECサイト以外の顧客層に販売できればという目的は一応達成したものの継続的に売れる見込みも少なく、粗利も薄いことが検証できたので結果としては早々に切り上げ撤退となりました。

出店してよかった点は主に2点。

1.仕組みを知ることができた
弊社は小売りだけでなくWEB制作も行っていて、クライアント様からオンライン販売について相談されることもあります。
実際に出店することで、仕組み、サポート体制、作業負荷などを知ることができました。

2.商品の見せ方を練ることができた
商品詳細ページを作るにあたり、必須事項や既定に沿った商品写真やコンテンツを新たに用意するなど、自社ページにはないルールがあることで、ECサイトでの商品の見せ方のバリエーションを学び実践することができました。地味に大切な要素です。

その後(stores.jpで仕切りなおし)

実店舗ではあくまでも、ご注文をいただいてから焙煎するコーヒー豆がメイン商品ですが、コーヒーギフトとなると味の好み(酸味・苦味・マイルド)や淹れ方、贈り先の方のお持ちの器具等によって適した状態はさまざま。
専門店であるがゆえに中途半端な商品はご案内できません。

これらの問題をクリアできるギフト商品としてオリジナルブレンドのドリップバッグを開発した経緯もあり、Amazonに掲載した商品詳細ページの内容は、自前ECサイトに展開しました。
ただ、ECサイトでもメインは焙煎コーヒー豆。
ドリップバッグは主力商品ではないものの、ギフト向けにもう少し押し出しためにはどうすべきか・・・。

という訳で
固定費が極力かからない
手数料もなるべくかからない
・サイト構築もなるべく簡単
以上の条件を満たした新たなECサイト構築ツールの中から stores.jp を選び
Coffee Roast Utsunomiya THE POST
を構築する運びとなりました。

コロナ引き籠り期を経て、Amazonにおかれましては恐らく販売はさることながら、購入者の立場でも環境が変わってきたなぁとかGAFAM全盛期はピークを越えて株価が、、、など思うこともありますがAmazon出店に関する記述はこれにて完結です。

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