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Amazon出品への(長い)道のり #1

正直、こんなに手順が多いなんて思っていませんでした。
なめてました、Amazon。
名に恥じない「密林」っぷりをひしひしと感じつつ、備忘録としてしたためたいと思います。
とりあえず、序章。


■ひとくちに「出品」と言っても

世界中から厳選されたコーヒー生豆を常時約30種取り揃え、店頭でオーダーをいただいてから焙煎することをウリにしているコーヒー生豆専門店、豆工房コーヒーロースト。
全国にグループ店を展開していますが、私は豆工房コーヒーロースト宇都宮店のオンラインを担当しています。
豆工房コーヒーロースト宇都宮店を経営している会社の社員です。
(ややこしいのですが、コーヒーロースト本体の社員ではありません)
なので、ここに記載している内容はグループとは関係ありませんので誤解なきようご理解くださいませ。

https://coffee-roast.net/
どんなお店か気になった方は公式サイトご覧いただけますと幸いです。

Amazonに出品するといっても、上記の通り、鮮度をウリにしている点を考えると、Amazonプライムのようにスピーディーなお届け体制を整えるにはいくつかのハードルがあります。

まず単純にご来店のお客様との区分け
店舗の焙煎士(ロースター)は一人で、ありがたいことに普段からそこそこのご来店客数があり、セールともなれば一日中オーダーを受けて焙煎しっぱなしということもままあるような状態。

・豆の美味しさを左右する焙煎工程は、担当する焙煎士のスキルによって差が出ること
・職人ワザともいえる工程をこなせる人材をすぐに育成できる環境を整えられない
(スキル育成のみならず、複数の焙煎士を揃えるとなると、焙煎機やスペースの確保など設備投資も必要)

一応補足しておくと、「オリジナルの焙煎機でオーダーごとに焙煎するスタイル」というのが大前提なので、大型な機械で大量に焙煎すれ効率的なのでは、という考え方はひとまず選択肢外です。

このような背景もあり、店舗と自前のオンラインショップでキャパがほぼ埋まっている状態でした。

https://shop.coffee-roast.net/
オンラインショップは↓こんな感じ

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■オリジナル商品の開発

そうは言っても、店頭では焙煎したコーヒー豆を販売するだけでなく、コーヒー器具やお菓子なども取り揃えていて、ちょっとしたギフト向けにドリップバッグの販売もしていました。

転機があったのは2019年12月。
コーヒーの出張販売の依頼を受けて、出店先イベントに合わせた“お土産用”オリジナルドリップバッグを企画・製造・販売したことです。

2015年4月に施行された「食品表示法」の5年の経過措置期間が終了する2020年4月から食品表示が義務化されることを受け、お店オリジナルのローストナッツはすでにパッケージデザインをリニューアルし、食品表示ラベルに関する知識も準備万端。
そのノウハウを活かしてオリジナルドリップバッグを企画したのです。

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「第九」演奏会のお土産用に企画・販売した“第九ブレンド” 完売!

このことをきっかけに、お店オリジナルのコーヒードリップバッグを企画することになりました。


■Amazon出品に至るまで 2019-2020

時を同じくして、2019年12月に「Amazon担当者つきアカウントで出品しませんか?」と営業メールをいただきました。
この時はまだオリジナルのコーヒードリップバッグそのものは出来ていなかったので、とりあえず仕組みだけでも聞いておこうと思い営業さんに詳しいお話を伺いました。

Amazonだし、てっきりメールだけのやり取りかなぁ、なんて思ってましたけど、結構ガチで電話営業なんですね。速攻電話来ましたね。実際口頭でお話を伺うと、ユーザーとして利用していただけでは見えないあれや、これや。(主に月額費用とか送料とか手数料とか)
この時、出品用アカウント作成を促されたのですが、なにしろAmazon出品にマッチした商品がないことと、年末年始の店頭セールで手がまわらず一旦アカウント作成は見送りさせていただきました。

2020年に入り、ドリップバッグ製造体制を整えつつ、気づけばコロナの影響で自粛期間突入。
営業時間短縮、感染予防対策実施、事前予約の強化(オンラインで事前にコーヒー豆のオーダー受付)などなど対応していて、Amazon出品どころではなかったですね、正直。

自粛解禁はいつかな~という雰囲気になりつつあった2020年5月、改めてAmazonさんから営業メール。
ドリップバッグの製造体制も整っていたので、Amazonでオリジナル商品を販売すべく準備することになりました。


■小口出品?それとも大口出品?

さて、我々はコーヒー豆焙煎業。
出品商品はドリップバッグコーヒー、自社企画のオリジナル商品。
もちろん、カテゴリーは『食品・飲料』である。

いざ、出品用アカウントを作成する段になり、「小口出品」と「大口出品」の2通りがあることを教えてもらいました。
・小口から大口の変更はアカウント作成後も可能
・小口は固定費なし、大口は月額固定費あり

ふむふむ。
固定費は極力避けたし、後から変更できるなら小口出品だな、と思っていたわけです。
さ~て、アカウント作成準備整えて、っと。

以降、“Amazon担当者つきアカウント”の意味を知っていくわけです。(で、この備忘録を書いている)

アカウント作成も担当さんが電話でサポート。おぉ、手厚いサポートではないか。
が、この入力段階で
食品は基本的に小口アカウント非対応(えぇっ!そなの!)
小口出品だと“Amazon担当者つきアカウント”のサポートは受けられない(←最初に言おうよ)
とのことで、必然的に大口出品となった次第です。

ちょっと釈然としないといいますか。
営業かけてきている時点で、ウチの取り扱い商品は「食品・飲料」と考えられるわけだから、だったら最初からその説明してくれもいいのでは?
アカウント作成時までサポートしてくださった営業の方は、「えぇと、食品だと、確か小口はできなかったかと・・・」と。

というわけで、月額固定費の発生する大口出品アカウントを作成したのでした。
(アカウント作成時にたまたまシステム不具合があったのだが、それは次回に)

続く

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