食品輸出の推移の比較(島根県vs全国)と日本食輸出の今後の展望
これまで3回にわたり、島根県の食品輸出を品目別や輸出先国別で紹介してきましたが、おまけとして、
・日本全体では食品輸出がどういう状況か
・全国の中では島根県はどのくらいに位置するか(伸び率に違いがあるか)
・日本食の輸出はどうなっていくか、などを紹介します。
ざっくりとは、全国と島根の食品の輸出は、同じ調子で伸びています。基本的に、常に増加傾向、コロナで足踏み、その後、伸びが大きくなった、と歩調を合わせた実績です。
ただし、金額としては、日本全体の食品輸出が1.4兆円、島根が27億円。たった0.2%でしかありません。食品輸出の多くは都会の大企業が行っています。
【日本食の輸出はどうなっていくか?】
アセアンや南アジアの国を中心に経済的にはだんだんと成長していて、普通の人たちの購買力は著しく高まっています。かつての日本経済の高度成長期のように。
そうした中で、世界のどの国でも自国以外の食への関心は高まる傾向であり、特に、健康志向の人たちには日本食が好まれます。
具体的には、日本食は、ちょっと良いか、ごく普通の食事の選択肢の一つとして、どの国でも生活に溶け込んできています。
日本食を味わう際に、その国で生産された食品やアジアの別の国からの輸入食品で代替することもできますが、本物を求めるとしたら、やはり日本から輸出した食品にかなうものではありません。
このように考えると、日本からの食品の輸出が増えてくのは、すごく当たり前のことのように感じられます。この傾向は今後も続いていくと思います。
日本企業にとっての今後という視点で考えると、今後縮小する日本国内の食品市場の売り上げを補い、日本の食品企業の成長に寄与するのが食品の輸出ということになると思います。
全国の食品輸出のデータは農林水産省に詳しいのでご参照ください。
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/export/e_info/zisseki.html
グラフのみ引用して掲載させていただきます。
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