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(公務員の仕事)予算要求のスケジュール(4月から8月に行われる作業編)

早いもので、令和7年度(まだ1年近く先のことではありますが、)の当初予算の編成に向けた作業が最初の重要な時期を迎えています。ちょうど、明日から数日間、県庁の商工労働部内で集中的な意見交換をしますので、今回の投稿では、この前後の動きを紹介してみます。

以前、予算要求のスケジュールという内容の投稿をしたことがあります。

この記事を書いた時は、9月から予算要求作業が始まるという紹介をしました。実は、これは全体の予算要求作業の一部のみを取り上げた説明でした。

今回は、長丁場である「翌年度に向けた予算要求作業」の一部として、年度前半の4月から8月頃にかけて行われている作業を紹介します。

年度の前半で行われる3段階の予算作業

島根県庁の場合は、
①予算編成作業の平準化を図る
②質の高い予算を編成する
ため、年度の前半で以下の3つの大玉をさばいた上で、年度の後半(秋以降)に本格的に予算編成作業を行う流れをとっています。

1 懸案事項の前倒し検討
・予算編成上、事前整理や見直しが必要な事項について前もって検討する

2 大規模なハード事業等の検討
・通常の予算枠内では対応することが難しい大規模・臨時的な事業の検討

3 主要な新規・拡充事業の検討
・特に重要な施策として、新たに取り組む事業などの検討

この3点は、いずれも年度前半に知事協議を行う対象です。

このタイミングで、多くの案件が議論の俎上に上がるほど、年度後半のステップが効率的に作業できることにつながるので、そのように進めることができれば、と思います。

商工労働部内での意見交換

このような作業と並行し、商工労働部では、今月、まず各課において、新年度の事業展開の方向性や新規事業や拡充事業の候補などを考えて、それを持ち寄り、部内で意見交換していきます。
各課から、新しい事業アイデアが出てきて、それを受け、部次長から、コメントが加えられ、また、追加の課題整理や情報収集などの宿題も出るような意見交換が行われます。

課によって課題の捉え方はいろいろですが、いずれも現場目線で考えられており、「なるほど」という発見も多く、また、その課題の解決に向け、自由に前向きな議論が重ねられる雰囲気があります。

この議論の中で選ばれた重要な課題については、上記の「主要な新規・拡充事業の検討」につなげていき、7~8月には知事にその概要を説明することになります。知事からは、大まかな方向性に関するコメントがなされます。

このようにして、徐々に予算編成作業が進んでいきます。

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