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古民家カフェを作った僕が古民家で飲食店をやる11のメリット・デメリットを考えて見た


どうもこんにちはきょちゃんです。(@kyo______chan)
今回は2017年に古民家カフェ(飲食店)を作った僕が古民家で飲食店をやるメリットとデメリットをまとめてみたのでそれを共有したいと思います!

メリット1:イニシャル(初期費用)がめちゃくちゃ安い!

これは自分で改装を行う大前提ですが、イニシャルをめちゃくちゃ安く抑えることができます。


僕らは解体、生コン打ち、床貼り、U字工埋め込み、トラップ埋め込み、カウンター造作、壁や扉などの造作、換気扇の取り付け、レンジフードの取り付けを全部自分たちでやったので、200万円くらいで済みました。(単純に建築業界は人件費は7割だと言われていますので、本来であれば700万円くらいかかったことになります。つまり、500万円分イニシャルが浮いているということです。)

実質、お願いする業者の見積もりによって費用変わってくるのでなんとも言えないですが、
ある程度建築を理解して、自分で建築をやることができれば建築費用をがくんと抑えることができます。



メリット2:ランニングコスト(固定費)がめちゃくちゃ安い!
イニシャルを抑えることは建築の知識がないとできないかもしれないですが、固定費は契約上の問題なので特別なスキルが求められるものではありません。ただ最初にどれだけ大家さんに好かれることができるかが家賃を抑える鍵になると思われます。

実際、飲食店にの固定費で一番でかいのは家賃と人件費です。
もし自分がオーナー兼店長であれば、人件費は気にならなくなります。


そしてさらに古民家をリノベーションし、家賃をぐっと安くすることができれば固定費はなくなるに等しいのです。
毎月固定費に悩み苦しむ飲食店の姿を見ていると、もう少しこの固定費を抑えたやり方を広めることができればと思ったりします。



メリット3:自由度が高い!

大工さんにお願いしてしまうと途中で仕様を変更したりすることはできません。
しかし、最初の想像とは違った使い方がしたくなるときは多々あるはずです。


さらに、新商品を出したいと思う時には器や調味料なども増えることから常にアップデートできるような状態が飲食店としては好ましいです。
そんな中で、古民家で階層がOKな物件なら自由にDIYして仕様を変えることができるので、柔軟な営業スタイルを行うことができます。



メリット4:DIYが宣伝効果高い!
僕らのお店がそうだったのですが、お店を作ってる時に「お店を作ってます!もしよかったら手伝ってね!」とか書いた看板を立てておくと非常に宣伝効果があります。

実際にオープン時にきてくれたお客さんはチラシとかよりもこの宣伝効果がかなり高かったみたいで、やっておいてよかったなというのが感想です。


これは運営する本人が自分たちで改装してお店を開くということが社会にとって非常識だから注目を集めることができるんだと思います。



メリット5:温もりが溢れる

古民家でカフェなどを開くとその木材部分の多さから温もりを感じやすい空間設計をすることができます。
(木材部分を残した時の話。)

なので、アットホームなカフェや北欧っぽい感じ、暖かい感じの飲食店をやりたいなら古民家はとてもやりやすいと思います。



メリット6:気軽にハード面で変更ができる!
飲食店をやっていく中でぶち当たる壁が「使っている中で仕様を変更したい!」ということです。


実際に僕らも「夏はかき氷マシンを設置する必要がある。」「新メニューで調味料の数を増やす。」「あいスクリーンマシンを導入する。」などの変更がある中でお店のハードの変更もやっていかないといけません。

その時に気軽にDIYで階層ができる古民家はお金も最小限に抑えることができてよかったです。



デメリット1:掃除が大変
自分でDIYした物件は大抵考えが至らないことが多い。
つまり、デザイン面を優先して施工を進めることが多いのだが、実際に使っていくと機能性まで考えられていないケースが多い。

例えばカウンターや机の溝にゴミが溜まってしまう。
床がガタガタで掃除機が使いにくいなど。

なので、毎日掃除するときに少しストレスを感じてしまうかもしれない。
逆にいうと、施工段階でその辺りのことも頭に入っていると機能面も確保できると言える。


デメリット2:保健所の許可もらうのが大変
古い、木造の建築物ということで保健所から許可をもらうのがとても大変です。
なぜなら、食品衛生許可をもらうのに大事な条件が「衛生的」で「燃えにくい」ことだから。笑

古民家は綺麗にしにくいし(汚れやすい)木造なのでめちゃくちゃ燃えやすいんですねw


そんな中で僕らもプラスターボードを使ったり、キッチン周りにアルミ素材を使ったり(ほんとはステンがいいです。)工夫に工夫を重ね、さらには保健所のお姉さんと仲良くなり、なんとかなんとか許可をもらうことができました。笑

なので飲食店経験のある人たちからはよくここで許可もらえたね!と感心されます。

古民家で保健所から許可をもらうときはある程度覚悟して挑んだほうがいいかもしれません。



デメリット3:ネズミやゴキブリが出やすい
古民家はコンクリート構造の建物と違って隙間が非常に多いです。
そのためどうしても害虫や害獣が出て来てしまうんですね。。。

こればっかりはどうしよもないので、ブラックキャップやデスモアで撃退を試みるしかないですね。。。



デメリット4:冷暖房が効かない

古民家は隙間が多いので冷暖房が効きにくいんですね。。。
今年の夏、名古屋は40度近くまでいったのでお店の中は蒸し焼き状態。
エアコンを最大にしているのに、汗が止まりませんでした。笑

こういうケースは稀なので、それに合わせる必要はないと思いますが、通常の物件よりは冷暖房費が高くなってしまうことを覚悟しないといけないかもしれません。



デメリット5:火事になったらよく燃える

火事になったら終わりですね。笑
うちは長屋の一角で飲食店をやっているので、うちが燃えたら隣4件も燃えてしまうでしょう。。。

なので火災保険は絶対に入った方がいいです。
どうしても入れない人は火事にならないように細心の注意を払うか、他の対策を打つか。。。

でもネズミが電線を切って火事が起きるなんてケースも聞きますから、やっぱり火災保険が必須ですね。



まとめ

以上、古民家で飲食店経営を1年以上経験した僕が今思いつく古民家で飲食店をやった時のメリットデメリットを考えてみました!
1年やってみましたが、飲食という市場が成熟しすぎて参入しても超大変なので、個人的に参入しない方がいいかと思います!笑

僕らはシェアハウスの子達に美味しいご飯を食べて欲しいという想いがあったので、やりましたが純粋に飲食店経営で儲けようという考えではなかなか難しいんじゃないかなーと思わされました。

こちらからは以上です!

ありがとうございます!引き続き頑張ります!