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【朝ご飯2024.05.30】シュガータイム読了
寝る前に少しづつ読んでいた本を読了。
薄い文章本だったので、ベッドに入ってから仰向けで両手に本を両手で持ったり、右肩を下にして横になって本を持ったりと、ごくごく当たり前の読書スタイルが復活した記念すべき本になりました。
シュガータイム
小川洋子著
ピンクの帯びに惹かれて購入してはみたものの、数ページ読んで何年も積読に。
再び手に取ったのは、退院直後の体調悪いさなかにムキになって本を断捨離して読む本がなくなったから。
この本がどうして断捨離の嵐をかいくぐれたのか不思議なのだけど、「残っててくれてありがとう」と言うのが今の気持ち。
物語はいくら食べても太らない、いささかファンタジックな過食症に戸惑う女子大生かおるが主人公。
文庫本についてたピンク色の帯が、物語やかおるのイメージなのかしら、私だったら新緑に少し青みをプラスしてスモーキーさも加えたような色合いを選ぶかなぁ、などと思ったけどでもそれでは書棚になじんでしまいそう。
手に取ってもらつには目立たせなくては。
そうなるとやっぱりピンクなのか…
ピンクだから手に取ったのを思い出した。
物語の内容については、書かれていない事にまで思いを馳せてしまう物語で、何も知らずに読んだほうが面白いだろうなぁと思ってしまって、どんな感想も物語の邪魔をしていまいそうで書けない。
唯一書けるとしたら、シュガータイムは一回こっきりじゃないと私は思う。
今この時も後日思い返すとそうだと思うし、近々なら入院していた時なんてまさにシュガータイムだった。
そして、私のシュガータイムのシュガーのイメージはレトロな喫茶店のシュガーポットに入ってるような、琥珀色の大きな結晶のお砂糖。
ほろ苦そうだったな
そう言えは、なかなか溶けなくてカップの底に残ったりしてたっけ。
こんなレビューじゃ読んだ人にも伝わらないな…(笑)
最後の数ページの何気ないシーンが印象的で、色々な思いがこみ上げて涙が止まらなかった。
読んだ人と直接、最後に涙しちゃった事や、あれやこれやを語り合いたい物語でした。
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